月別アーカイブ: 2021年12月

呪的逃走的人生🏃‍♀️🤣

全然縁のない世界の話で恐縮ですが、反田恭平さんがショパン国際コンクールで2位入賞されましたね~
おじさんっぽいところが好感持てる青年ですね(笑)
記者会見でね、「逆算して人生を歩んでる」って言うてはるのにびっくりした!

まず最終目標(音楽学校を作る)があって、そのために先生となる音楽家とのコネを作る、そのためにオーケストラとかコンクールにどんどん顔を出す、そのための今回のコンクール入賞だって~~~

そんな考えの人もいるんやね。
すごい覚悟やね。

大晦日、一年を振り返るついでに、思わず人生を振り返ってしまった(笑)

先のことなんかどうなるか分からへんし、今しか見てなかったなあ。
逆算どころか、何かに追いかけられるように走ってきた。

目の前のことを夢中でやって、ぽいっと跳ね返されて、起き上がってはまたつぎの目の前のことにつっこんで行って、ぽいっと跳ね返されて、・・・の人生(笑)
でもね、夢中でやったことは充実してたし、後に何かが残った。
私的なことだけじゃなくて、研究会、語りつぐ会、おはなし会なんかもね。

きっと、これからも目の前のことしか見えないで夢中になって走って行くんやろうな。
ほんで、手に持っている何かをうしろにポンと投げて、先へ先へと走るんやろな。
ポンと投げたその何かは、また何かに化けるかな。
呪的逃走のような人生(笑)

それもまた良しლ(╹◡╹ლ)

*************

きょうのおはなしひろばは「大歳の火」
除夜の鐘をBGMに、ほっこり聞いてください。

*************

おもちは、今年は例年の半分量で5合だけつきました。
おせちも半分です。
子どもたちはそれぞれの場所で年越しです。

*************

今年も一年間、お世話になりました。
人生の出逢いに感謝します。
ありがとうございました。

 

 

 

心の大掃除🧹🧺

年の瀬、いよいよですね~
何がいよいよなんか知らんけど。
なんかこう、やり残したことがいっぱいあるような気がするんですね。

そのひとつが、大掃除!

え?
そんなんとっくに終わってるって?

きょうは朝から夫が窓ガラスを拭いていた。
わたしの部屋も外からごしごし拭いて、コンコンたたくから、かぎを開けたら、ぞうきんを手渡して、「中からふいとき」やて。
しょうがないから、拭いた。

人それぞれに得手不得手があるけれど、わたしは不得手のほうが断然多い。

そのひとつが大掃除!

断捨離も来年まで続くこと決定したし。
でもいいねん。
これ以上ストレス増やすことないし。

でもねえ、昔話を読んでいると、心がすうっと晴れるのよ。
自分のなかのマイナーな部分、欲張りとか、うらやみとか、怒りとか、くやしさとか、哀しみとか、不安とか、恐怖とか、焦りとか。
昔話の中にはどれもこれも出てくるでしょ。
そしてそれが、ちゃんと解決されるのよ。良きにつけ悪しきにつけ。
解決するためにストーリーが進んで行く。
だから、結末で、心にすとんと落ちるんやね。心が晴れる。

昔話を読むことは、心の掃除。
それなら、わたし、得意やわ~

それで思い出した。
昔話を聞く子どもたちの表情。
主人公をめいっぱい応援して、おしまいっていったときの晴れ晴れとした顔。
あの子たちも心が晴れたんやね。
心の大掃除なら、わたし、大好きかもしれない。

来年も、バンバン、昔話を紹介するから。
みなさん語ってくださいね。
心の掃除はこまめにやろうヾ(•ω•`)o

 

12月のプライベートレッスン

寒波が来ておりますね。
日本海側は大雪だそうで、心配ですね。
遠くのほうに京都の北の方の山々が見えるんですけど、まっ白になってます。
今年最後のプライベートレッスンの報告です。

1日目
「ぽったりもち」語りの森ホームページ → こちら
日常語で語るためのテキストにされました。
元の共通語テキストと格闘していますと、使われている動詞とか登場人物の気持ちとかの細かいところにまで気になってきたりします。
それで、自分的にはこうじゃないかなと思って少し心情表現を足したくなる場合もあろうかと思いますが、今回はそれについて話題になりました。
昔話はできるだけ基本の動詞(食べる、笑う、行く、寝る等)を使い、心情表現はあまり使わない。
使うとしたら、泣く、淋しいなどに限定して用いられています。
これは昔話の語法に則っていて、昔話は行動で表して話が先に進んでいくからです。
そして、それを聞き手はそれぞれの心の中にそれぞれの心情を思い描くのです。
もし語り手が、例えば、あきれて、がっかりして、等の心情表現を入れてしまうと聞き手はそれだけに限定されてしまいます。
そのほかにもあるかもしれない登場人物の気持ち、いろんな気持ちが混ざっているかもしれない複雑な心の中を聞き手がイメージすることを奪ってしまいます。
こういうことを考えていくと、日常語テキストを作るということは再話することにもつながりますので、語りの勉強というのは同時進行でやることがいっぱいなんですね。
おはなしと格闘されているのがすごいなあと思いました。

2日目
「プレッツェモリーナ」語りの森ホームページ → こちら
5年生に語られるそうです。
これはイタリアのフィレンツェの昔話です。
グリム童話ですと「ラプンツェル」ですね。
類話ですが、おはなしの姿としてはかなり違います。
明るくて楽しいおはなしです。
「ぼくにキスしてくれたら、元通りにしてあげよう」なんて、こんなきざなセリフどの口が言うねん!って思いますが(わたしだけ?)、イタリアと聞いたらそれも納得ですね。
語りのアドヴァイスです。
語り手が、疑問を持ちながら語っていたり、細部のイメージをスルーして語っていた場合、聞き手もその箇所はイメージし辛いようです。
語り手が納得して語る、細部までイメージして語ることで、聞き手もイメージできるということを心にとどめて練習しましょう。
今回、語り手さんは主人公やその他の登場人物の人物像がしっかり設定されていて、聞き手はイメージしやすかったです。

いよいよ今日は仕事納めですね。
わたしは仕事してないんで関係ないんですけど、気持ちは年の瀬だと実感してきました。
スーパーでは、少し前から正月用品がどんどん増えてますし、特に何もしないと決めているのですが気持ちだけが追いつめられるような(笑)
今年はババ・ヤガーの勉強会も再開してうれしい事でした。
でも、まだまだソーシャルディスタンスを保たないといけないので以前通りということでは開催できません。
来年は、元通りになりますよう祈っています。
ではみなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

日常語入門講座第4回🚀

オンラインの勉強会です。

日常語の語りでは、選んだ話を日常語のテキストに置き替えて、それを覚えるわけですが、今回は、置き替えたテキストの見せ合いっこです。

「だんだん飲み」『日本の昔話』おざわとしお再話/福音館書店
「千人力」語りの森HP《日本の昔話》
「ねずみのすもう」『日本の昔話』おざわとしお再話/福音館書店
「しんぺいというざ」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』
「仙人のおしえ」『日本の昔話』おざわとしお再話/福音館書店

短いのから長いのまで、怖いのからかわいいのからまじめなのまで、いろんな話が並びました。

言葉も、たとえば同じ京都府でも、市内と府下ではずいぶん違うし、そこに大阪とか近辺での生活が反映されると、また違ってくるし。
個性豊かで、聞いていて心地よかったです。

話し言葉は、住んでいる所の人たちとのコミュニケーションのためにある訳なので、たいていの人は、できるだけ自分の言葉とその土地の人の言葉をすり合わせようとします。それで、何弁だといいきれない土地言葉になるのですね。それは、当然のことだし、また、価値あることだと思うのです。
混じることを楽しむといいなと思います。決してコンプレックスは抱かないで。

もうひとつ、まるまる自分の普段使いの言葉ではなくて、記憶にあるおばあちゃんなんかが使っていた言葉を使うというのもいいもんですね。
伝承の語り手のようにお話を伝えてもらってはいなくても、言葉は伝えてもらっていると思うのです。それを、声とともに思い出すことは、なつかしいだけでなく心の安定にもなると思います。

物語を声に出して語ることの意味を、日常語の語りは教えてくれると、思っています。

年が明けたら、語りの形で発表です。
語りは同じ空気の中でこそ良さが分かるんだけど、オンラインでやります。
おかげで遠い所の人とも語りあえます。
京都と愛媛がつながります。

***************

きょうは、この冬一番の寒さです
あったかくして、おいしいもん食べて、寝よˋ( ° ▽、° )

 

 

 

12月の中級クラス

今年最後の、そして1月と2月は勉強会がお休みなので(コロナのためにお部屋の換気が必要で、さすがに厳寒の中、扉も窓も開けっぱなしは辛い。そのために風邪をひいても困るので…)みんなとはしばらくお別れね、の気持ちの中級クラスの報告です。

「マーシャとくま」『ロシアの昔話』福音館書店
保育園の5才児さんに語ったそうです。
語り手さんによると、今まで楽しくおもしろい話を中心にして語られてきて、そろそろ物語を聞いてもらおうと思ってこの話を選ばれました。
ストーリーはかわいいですし、よく聞いてくれたそうです。
後半に〝青髭〟モティーフが出てきますので、小さい子どもさんには怖い話と受け取られるようだとおっしゃっていました。
でも、一回しかそのモティーフは出て来ませんので、小さいお子さん向けですね。

「がちょう番の娘」『語るためのグリム童話5』小峰書店
わたしなんですが、は~~~、難しいです(でっかい溜息!)
夏に「がちょう番の娘」の語法勉強会があり、先月はこのクラスでメンバーさんがこの話を語られましたので、どのように語るかの知識はばっちりなんですよね。
練習もいろんなことを意識しながらしましたが、なんせ練習は一人ですからね。
で、人前でやるとそれができてんのかな、どうかな? という感じですよね。
(いやに共感を求めますが、それだけ不安な気持ちをお判りくださいませ<(_ _)>)
結果、あんまりできてませんでした(笑)
頭で分かってるけども、表現はできてないという素人として当たり前の結果でした。
ヤンさんの「分かっていて語ることが大事」というお言葉を頼りに、(できなくても開き直って)今後も練習を重ねようと思います。

「ロバの耳をした王子さま」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』語りの森
幼稚園の年長さんに語られるそうです。
楽しくてかわいい話ですね。
悪い人は出て来ませんし、王子さまの耳をロバの耳にするようにと言ってしまった妖精も、クスッと笑えますし。
語りを聞いていて、ほ~んわかと楽しい気持ちになりました。

「首の短い男の話」語りの森ホームページ → こちら
この話は、アイヌの昔話で中学生に語るそうです。
そうですね、アイヌの話は独特で、入れ子といっていいのかどうか分かりませんが、死を目前にした人が語るという形式になっています。
だから、最後は神妙な感じで終わりますので、それだけでも語り方が難しいと感じます。
この話は、教訓を教えている話でまじめなんですが、そこに至るまでの前半で「小便の飛ばし比べ」が出て来まして、始めのほうはおもしろい話なんかなと思いました。
ですからよけい難しいんじゃないかと思いました。
本番はこれからのようですから、どうぞ頑張ってください!

「びんぼうこびと」『おはなしのろうそく26』東京子ども図書館
クリスマスという言葉は出て来ませんが、この時期によく語られるということを聞いて、なるほどなと思いました。
日本では、大晦日や元旦あたりに、貧乏神が去ったり、福の神と入れ替わったり、大金をつかむチャンスをもらえたりという話があります。
外国(この話はウクライナ)も日本も、年末年始に似た話を語っていたというのはおもしろいというかすごいですね。
昔話の伝わり方というのは諸説ありますが、〝人類の意識下の共通する総意〟とかいうものが、本当にあるんじゃないかと思います。
いや、ようわかりませんが(笑)

ヤンさん「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』こぐま社
これはもうね、ヤンさんが図書館で子どもたちに語られるのを何度も聞いていますから、安定の面白さなんですが、でもそのたびに面白いなあと思うのですよ。
子どもたちも、大きい声で笑ったり、伸び上がったり、体じゅうで喜んでます(^_^)
かつて小澤先生が昔ばなし大学で「子どもたちは知っている話にまた会いたがっている」とおっしゃり、うわあ~なんかすごいこと聞いたなァ、と思いました。
ヤンさんの語りを聞いているとね、また聞きたいなと思うんですよね。
そういう語りをしないといけないなと、思うんですね。
自分を振り返って思うわけですよ。
出来てませんよ、出来てませんけどね。
拗ねてませんよ(-_-メ)

そして、初級クラスに続いて中級クラスでも宿題です。
内容は同じ、3月の勉強会までにたくさん本を読みましょうということでおはなしの本のリストが渡されました。
わたし、おおかたは読んでますが、おおかた忘れてます(あかんがな)
がんばって読もうと思います。
次は3月15日です。
そのころはコロナの状況はどうなってるかな?
みんな、元気でいられますように。