日別アーカイブ: 2023年1月16日

いっき読み~🌞

世の中、戦争や感染症や経済危機や、心配事であふれてるけど、いい本もいっぱい出てる。
いい本に出逢ったら、こころからほっとする。
いっき読みした本が2冊o(*^@^*)o

『私の体験』松居直著/福音館書店 2022年
図書館で予約して、手に入ったと思ったら、もう次の予約が入ってて、読めるかなって思ったんだけど、掃除やおさんどんは後回しにして、いちにちで、いっきに読んでしまった~

安野光雅さんの挿絵がすてきなの。
安野さんの描くプーさんとかq(≧▽≦q)

あ、なかみはね、福音館の月刊誌「母の友」に連載されてたエッセイをまとめたもの。2009~2011年のぶん。

絵本の好きな人、おはなしのおばさん、ボランティア、そしてそして、子育て中の親たち、これは必読だよ。
11月に亡くなった松居直さんの遺言みたい。

私自身は、上の子妊娠中に、何気なく観てたテレビに、福音館書店の社長だった松井直さんが出演されててね。
子どもを本好きにしたかったら、赤ちゃんの時から読んであげてくださいって、おっしゃってた。
ヤンは、子どもができたら、自分とおんなじ趣味で話ができたらいいなと思ってたので、本が好きな子になってくれたらと思ってた。それで、この話聞いて、「おっ!」って思った。で、実践した~

結果、子どもより、わたしのほうが子どもの本に夢中になった(*^▽^*)

『私のことば体験』は大正15年に京都で生まれた著者が、人とことばによって育てられ成長し、戦争の時代を生きて、子どものための本屋になる過程をつづったもの。
時代を超えて、子どもにとって大切なものは変わらないと感じます。

本文から、宝石のような言葉たちをいくつか抜粋して紹介しますね。

ことばは教えるものではありませんから、読むことよりも聞くことのほうが大切です。絵本の絵を見ながら人に読んでもらうというのは、本当に力になるんです。

子どもの本の出版というのは未来志向だと思うんです。どういう人間に育つように絵本を、あるいは本を、児童文学を、子どもたちに渡していくかということ。今だけを見るのではなくて、子どもたちの気持ち、内面が、これからの時代どういうふうに育っていくべきかを、しっかりと考えて編集していかなければいけない。

とくに小学校に入る前までの子どもにとって本というのは、語り手のものだということを、覚えておいていただきたいと思います。著者を知っている読者は意外にいないけれど、読んでくれた人のことは、声や表情、手の動かし方までちゃんと覚えている。そこに意味があるんです。手渡してくれた人のこと、一生忘れないですよ。それが、本の、そしてことばの命です。

ヤンは地域の大人として子どもの育ちに関わってるけど、絵本や本だけでなくて、ストーリーテリング=語りにも同じことがいえると、何度もうなづいてしまった。
ね、お話は上手下手じゃないっていつもいってるでしょ。声の良しあしでもない。あなたであること、それが大事(❁´◡`❁)

あ、いっき読みしたもう一冊のほうは、またこんどね~

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きょうは、《外国の昔話》を更新しましたよ~
マケドニアの昔話「ライオンとねずみ」
語ってね~~