1月17日の会場での勉強会、感想文が集まりつつあるので、順次ご紹介しますね。
Aさん
限られた時間の中で盛りだくさんのことを教えて頂いて、ありがとうございました。
ホレばあさん以外のおはなしも例に上がると楽しかったです。
なるほどと思ったのは、人の性質を
登場人物に割り振って、二つ並べて見せてあるということ。
こんな類話がたくさんあるのは、世界中で好まれていて、心と行いによって人生はいろんなふうに変わるんだよと昔話を通して言ってるのかなと思いました。
そして、心の支えになるものが昔話に答えがあるということ。そういう昔話が自分にどれだけ語れるだろうかと思いながら、おはなしを選んで語っていきたいと思います。
Bさん
今まで何度か語法の勉強会に参加させていただきましたが
今回も新しい発見や納得ポイントがあって、とても興味深く
聞かせていただきました。
(単に前回のことを忘れているだけではないと思いたいですが💦)
勉強会の終わりに、昔話の残酷性について少し触れられました。
登場人物(動物)が残酷な死を遂げるお話がある昔話を
子どもたちに語るのはどうなのか、という意見について
私も考えさせられました。
自分の子どもについては、年齢的に成長していること、
また「ひょえー!こっわ!」で済ましてくれるという信頼があるので
そういったジレンマはありませんが、
残酷なお話を敬遠される方の気持ちもわかりますし、
繊細な子どもたちには配慮が必要かなと思います。
しかし昔話が単なる子どもたちのエンターテインメントというだけでなく
生きる知恵や逞しさを伝える手段として人類が受け継いできたもの。
そう思うと、死というテーマが所々に散りばめられていることは
ある意味で昔話の優しさなのかもしれないなと思いました。
なにしろ昔、あるところにいた、自分には全く関りのない知らない誰かさんのお話です。
それを聞く子どもたちは安全地帯から「死」を少しだけ見ます。
ある登場人物が途中で死んだとしても、血を見るわけでも、苦しんでいる様子を見るわけでもなく
お話は淡々と幸せに向かって続いていきます。
先生が言われた通り、人生や現実世界はもっと残酷です。
昔話という架空の世界にしっかりと守られながら
残酷さを消化する術を学ぶことができるのかもしれないですね。
ふと、先生がお知らせくださったユリ・シュルヴィッツさんの「チャンス」を思い出しました。
(まだ読んでいません!が、実は去年ホロコーストの生存者の方のお話を
直接お聞きする機会があり、こちらの本もぜひ読んでみたいと思いました。)
ユダヤ人が民族的に受け継いできた聖書のお話には
それこそ残虐な出来事が満載です。
何千年もの間、祖国をもたず、世界中で迫害を受けてきたユダヤ民族が
現在でも独自の言語と文化を保ちつつあらゆる分野で活躍しているその強さに
「残酷な出来事もあるけど最後には希望が残っているお話」の存在が
貢献してきたのかもしれないなぁ~
Cさん
ホレばあさんの語法勉強会に参加して
♡長い年月を経て残ってきたおはなしはやっぱりいいなと思いました。
♡昔話に出会うといつも楽しくてほっとする理由が語法にあると再認識。
♡他のおはなしの具体例をたくさんあげてくださるのでわかりやすいです。
♡子どもたちの反応や語りのヒントなども教えてくださるので説得力が千倍。
♡何といっても“余談”が楽しいです。
♡もういちど一次元性の世界で生きてみたいです。
♡毎日ちゃんとお掃除して食べ物をたいせつにしようと思いました。
Q.美しいむすめは、ホレばあさんの家で幸せにくらしていたのに、なんでこわいまま母がいるうちがこいしくなって帰りたいなんていうんでしょうか?ストーリーを先に進めるために、つらかったことは忘れているのでしょうか?
Cさんの疑問、わたしもそうだなあと思います。語法的にもよくわからない。
でもね、むすめが「うちが恋しくなりました」っていうと、ホレばあさんが「それはいいことだよ」っていいますね。人って、そんなものかも知れないと思います。だから、ヤンは、ホレばあさんのこのことばを心をこめて語るんです。
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いっき読みの2冊目、やっと書けました。
ヤンの読書日記に入れましたよ。
『小さなことばたちの辞書』
あ、小説です。
『オックスフォード英語大辞典』の編纂に関わった女性の物語。
わたしたちが使っている今の辞書は、俗語とか話し言葉とかも載せてあるのが当たり前ですよね。
でも、この作品の時代は、書物に書かれたことばだけが価値あるものだったんです。そこからはじかれた俗語や、庶民の話ことば、女性だけが使うことばなどを、主人公は集めます。
時代や、運命に翻弄されながらも、自分には何ができるのかを考える主人公。
つぎどうなるかしらと、ドキドキしながら、あっという間に読みました。
読み終えて、ことばとは何か、世の中の在り方とどうつながっていくかを考えさせられました。