梅雨明けも間近?の暑い暑い日、初級クラスが行われました。
手遊び歌
とんがり山のてんぐさんが
うちわであおいで 見渡せば
すーいすい すーいすい
かっぱの親子が 顔出した
ばあ!
語り
1.七わのからす/子どもに語るグリムの昔話3/こぐま社
2.しおちゃんとこしょうちゃん/おはなしのろうそく27/東京子ども図書館
3.ありとこおろぎ/語りの森昔話集1・おんちょろちょろ/語りの森
4.鬼の面、お福の面/語りの森HP 〈こちら→〉
5.たなばたさん/子どもと家庭のための奈良の民話1/村上郁 再話
6.雌牛のブーコラ/語りの森昔話集4・おもちホイコラショ/語りの森
7.お月さまの話/おはなしのろうそく25/東京子ども図書館
ヤンさんの語り
8.ヤギとライオン/子どもに聞かせる世界の民話/実業之日本社
講評
・七(しち、なな、関西弁だとひち)の言い方はどれでも良い。意味がわかる言い方で。
・昔話はいきなり終わるような印象があるが、その後は聞き手の余韻にまかせる。
・時間的には決して長くないお話でも、お話の内容の中で聞き手が長い旅をしている場合などに余韻が残る。
・深い意味を含んだお話は、その決め手になる部分の語り方でそのお話のイメージが決まる。
・創作にはその事柄を説明する言葉(形容詞)が多く使われていることがあり覚えにくいことがあるが、そこはとにかく力づくで覚えてしまう。
・早口言葉の代わりに累積譚を覚えるのも良い。累積の部分は一気に一息で語る。
・テキストの読点は取って語る。読点で切って語ると不必要な言葉が立ってしまう。
・口伝えで伝えられたお話の中に、語法がしっかりと受け継がれていることの感慨深さ。
・新しい話は覚えたと思っても、語りの現場で練習不足を感じることがある。「寝ていても語れるように」(松岡享子さんの言葉)
・遠近、大小を表したい時は、言葉の長さと声の高さで。声を大きくしない。
・聞き手が3回のくり返しを飽きないで聞いてくれるためには ①年齢に合わせたお話の選択 ②くり返しの中のモチーフの違いをうまく伝える事 ③語り手の「おもしろいやろ?」を伝える事。
・語りの言葉を自分のものにする為にテキスト通り覚えるが、語りの現場で自然に変わってしまう(決して変えるのではなく)のは仕方がない。
・自分が使わない言い回しを学んでおく事で、いずれテキストの中で変えた方が良い表現に気づけるようになる。
今回で1年間の初級クラスの前半戦が終了というところでしょうか。
みなさんそれぞれに色々なお話に挑戦しているのがわかりますし、毎回エントリーも多くて本当に聞きごたえがありました。語るチカラだけでなく、聞くチカラもついたというご感想もありました。また、秋以降、みなさんがどのようなお話を選んで来られて語っていただけるのか、とても楽しみです。
次回の初級クラスは9月12日(火)です。
フルーツさん
報告をありがとうございます。
去年度の入門のかたも含め、みなさんずいぶん安定した語りをされるようになりましたね╰(*°▽°*)╯
おはなし選びにも個性があって楽しいです。
そうそう、聞く力が育ってきたとおっしゃってましたね。印象的でした。子どもの聞く力うんぬん以前に大人の聞く力が大事って思ってるんだけど、たしかに、語り手自身の聞く力はもっと大事やねえ。
そろそろ周辺のおはなしサークルでも大人のためのお話会が始まっているので、みなさん、ぜひ聞きに行ってほしいです。
では9月、暑い夏を乗り越えて、元気に再会しましょう!
ヤンさん、コメントをありがとうございます。
勉強会に参加すると色々なお話を聞かせてもらった上に、語り手の感想とヤンさんの講評まで聞かせていただけて、次は何を覚えようか、どこに気をつけようか、とワクワクします。お話選びは本当に楽しいです♪
ヤンさんが語って下さったお話のように、「歌」が入っているものは、私にとってはハードルが高いお話なのですが、聞き手としてはとっても楽しめて耳に残りますよね。夏の間にひとつ、覚えたいです。
おお~、歌ってください♬
楽しいですよ~
フルーツさん、報告ありがとうございます。
たくさんの話が聞けて楽しかったです。
急に話が終わるような感じがするということについて、わたしもどうしようかなと語り方を悩むときがあります。
それで、ゆっくり語ってみて「終わりですよ~」という雰囲気にできないかな、とか思いながら語っています(笑)
ちょっとは、わかってくれてるかなと思いながら…。
ジミーさん、コメントありがとうございます。
確かに、ゆっくり話したくなる気持ち、よーくわかります 笑
幸せになったところは、もう少し詳しく知りたいし、ハッピーエンドにもうちょっと浸りたいと思ってしまうのは、私が大人だからなのか?
子ども達にとってはハラハラドキドキの大冒険が終わってめでたしめでたしなら、それだけで十分なのかもしれませんね。