アナンシと五 『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/実業之日本社
課題やタブーをおさえてきっちり聞き手に伝える。「5と言ってはいけない」小さい子は、数を数える事が嬉しいので5まで数えてしまう。話の仕組みはわからない。2年・3年は「ハトはうまくやったな?おバカだった?」と議論がおこる。年長さんには、「数えてはいけないよ」という目で語ることもある。一番弱い者・数を数えられない者が勝った。というおはなし。
鉄のハンス 『語るためのグリム童話5』こぐま社
男の子の成長のはなし。鉄のハンスは、その成長を見守り導く父性をあらわしている。男の子は、母の枕の下の鍵を取ってきて(母への裏切り、母の庇護の下を出る)、ハンスを檻から出す(禁忌をやぶる)。泉では、檻で挟んだ指が痛み、そのせいで言いつけを守れず失敗する。その後は、ハンスから与えられた試練を通して、母の呪縛から逃れ母離れし、内側を成長させていく。エピソードには大事なことが隠れている。そして、後半スピードアップしないで語ることになる。また、お姫さまとの出会いは、男の子にとって女性の発見。人物が最初に言う言葉には心をおく。この場合、お姫様の言葉は主人公にとって女性の言葉。最後は、結婚の式で本来の姿となった「鉄のハンス」の登場。男の子が一番に祝ってほしいのは鉄のハンス、そのハンスが現れた喜びにあふれた場面。
あずきとぎの化けもん 『日本の昔話3』小澤俊夫再話/福音館書店
語り手がテキストに対して疑問があったので、原話を読んだとのこと。原話に近い言葉を選びたい。ヤンさん→原話と比較して言葉を選ぶのは真っ当なやり方。小澤さんが出典を載せているのは原話と比較してねということ。勉強をしてきている人は、正しいやり方で変えていいと思う。3年生くらいから話が分かると思うから、語ってみて。
白雪姫 『語るためのグリム童話3』小峰書店
長い話だから聞き手がだれないように語るにはどうしたらよいか?
ヤンさん→聞き手は5・6分は聞ける。その辺りで新たなエピソードがあるとまた聞くだろう。この場合は小人の登場。そして、小人が「だれもうちの中にはいれてはいけないよ」という。きをつけや~と聞き手に語る。その後も、子どもたちの知っている白雪姫とは違う、3回のくりかえしの品物の意外性(ひも、くし、りんご)で聞けると思う。長いけど、長さを感じないようなことになるのではと思う。
ヤンさん語り 神の顔 『世界の民話18 イスラエル』ぎょうせい より再話
この度もたくさんの学びをいただきました。語り手みなさんの疑問や課題を共有させてもらって、なんて楽しい時間でしょうか。楽しみで心待ちにできる場所・勉強会があることに感謝です!自分に言い聞かせるために書きますが(いつも同じこと書いてないかと心配になるくらい、書いたこともどんどん忘れていく…)、おはなしの姿やテーマをわかることは大事です。最初から最後まで覚えて、そこからが始まり。段落覚えの時に深く考えられることもあると思いますが、「このおはなしが伝えたいことは何か?」という大事なことは、全体を通してつかむので、そこからどこまで深められるか。早く答えを欲するのではなく、ひたすら考える。関連付ける。時間をかける。ヒントが欲しい時に関連書籍や類話を読んでみる。最近長いおはなしを覚えていなかったこともあってか、大事なことを忘れかけていました。おはなし一つ一つに丁寧に向き合うことをおろそかにしていたなと、姿勢を正されることとなりました。
次回は12月19日㈫です。
ウーカーさん
いつも丁寧な報告をありがとうございます。
それにめっちゃ真面目や~
わたしも襟を正さなあかんなって思います。
みなさんが、ご自分の課題をちゃんと見つけてこられるのがうれしいです。
わたしも含めて、自分の弱点とか欠点は自覚するのは難しいです。
でも、そこを通過して、それを仲間と共有して、意見を言いあって少しでも解決しようとしてこそ、ほんとうの勉強って言えるんじゃないかなと思っています。
ほほ、わたしも真面目やね~
ヤンさん、コメントありがとうございます。楽しくてしんどいことを、続けます!
ウーカーさん、報告ありがとうございます。
「白雪姫」はもうずいぶん前に覚えた話ですが、戻すたびにこれでいいのかと疑問が出てきます。
勉強会でヤンさんやみなさんに聞いてもらえるのがありがたいです。
〝楽しくてしんどいこと〟
WWWWW まさにそうですね。
楽しいだけだと満足できない語り手たちが、ババ・ヤガーには集ってるんじゃないかな?!
ジミーさん、コメントありがとうございます。みなさんの語りやあり方が影響し合ってるような気がします。私の場合も、受け取ったものがすぐ行動に移せるくらいの影響があります。そうか!と受けとめたものだけですが。ありがたいです。