ご報告がとってもおそくなりました<(_ _)>
オンラインの語法勉強の報告をジミーさんがしてくださいましたね。⇒こちら
参加したかたの感想が届いていますので、ご紹介しますね。
みなさま、それぞれの視点からの熱い想いが伝わってきます。
Aさん
最初「ろばの子」を読んだ時、正直この話の良さがあまりわかりませんでした。その後、語法に照らし合わせて解釈していくうちに、主人公の内面の葛藤を表す、ある意味数少ない話ではないかと思いました。
そして、子どもの自尊感情を育てるのは周りの大人であり環境であること、それがあれば、難しいと思われることも克服することができる、愛され必要とされて育つことの大切さ。
その後、自分の外見を知ることで傷つくものの、その事実をもきちんと受け入れて「なみのろばの子じゃない」と主張していく強さ。
お姫様の前でろばの皮を脱ぐシーンで、嵐の「モンスター」という歌の「見かけじゃなくて 心を抱いて」というフレーズを思い出しました。欲しいのは、探していたのは自分の本質を理解して愛してくれる唯一の人、その人の前ではろばの皮を脱ぐ必要があった。
お姫様の父親である王様はろばの子に、人として一番大事なのはその人の心で、本人に何の責任もないこと(この場合はろばとして生まれたこと)からは自由になって良いということを教えてくれた存在なのではないのかなと。
こういう話こそ、思春期の子どもや大人達が「自分のストーリー」として、細かい描写のない「語り」で聞いて欲しい話ですね。
Bさん
「おひめさまの視点で見てみる」から「ろばの子の視点で見る」ことでストーリーがくっきりクリアに捉えられスッキリしました。誰の視点で描かれているかを意識することでストーリーに必要な道が浮かび上がる感じでしょうか。レパートリーのおはなしについてももう一度誰の視点なのか意識してみたいと思いました。
「ろばの子がなぜまたろばの皮を着たのか」について
P10 1行目飛び起きてろばの皮を着ようとしました‥ぼくはなんとかして ここから逃げださなければならない」と書かれている所から ろばの子はおひめさまの前で気持ち昂ってか、お姫さまの愛を通して自信を深めてか、皮を脱いでみたもののまだそのまま他の人の前に出る勇気はなく、朝になると夢から覚めるようにまた自信が揺らぎ、ろばの皮を着たのではないかと思います。
P10 6行目 王様に「ここにいなさい。おまえはそんなにも美しい若者だ‥」と大きな父性で受け止め社会的にも認めてもらってむき身の自分でいることに自信が持てたのだと思います。
今回も語法を通して昔話の愛の深さに感動しました。脇役に冷たいのもストーリーをクリアにする重要なポイントなんですよね。視点に気をつけたいと思います。ありがとうございました。
Cさん
語法を一つ一つ確認しながらみていくとストーリーがクリアになり、改めていい話だなと思いました
*欠如した存在のろばの子が成長していく過程で、リュートだけができたことは大事なことで、そのおかげで王女さまと結婚できたこと
*主人公中心にストーリーが進む中で王女の存在ががどれほどたいせつかが見えてくる
*初めて皮を脱いだのが王女様の前で、自分を認めたのが王女様である・・・充足される
欠如しているものは必ず充足されることがより明確にわかりました
王子が皮を脱ぐ場面も考えました
心を許せる王女の前なら皮を脱ぐことができたと思うのですが、朝になると部屋の外(外界)へはありのままの自分をさらけだすことができず、また皮をかぶってしまう
それは成長過程の行きつ戻りつの中の自信のない部分の現れと感じました
最後に王様が皮を燃やしてしまった後、ここから逃げ出したいという不安な王子に対して王様が「ここにいなさい」といいましたが、人生の大先輩からの大丈夫だと背中を押してくれる言葉に王子は力をもらって、覚悟を決め、また大人として大きく成長できたのではないでしょうか
語法と繋がる考えなのかどうかもわかりませんが、また教えていただければと思います
つづく~