闇に願いを🕯️

『闇に願いを』
クリスティーナ・スーントーンヴァット作/こだまともこ・辻村万実訳/静山社/2024年3月

その都市は、大火で燃え尽きて闇が広がった。
そこへ、光を操る男があらわれ、総督となって、都市を復興させた。
総督は、人びとを火災から守るために、火を使うことを禁じた。そして、すべてのエネルギーは、総督の作り出した光の玉から発せられるようになった。
つまり、総督がすべてを支配したのだ。
総督は、法を作り、法のみが正義だと人々に信じさせた。

光の玉には、序列があって、貧しい人たちは弱い光の玉しか買えない。
だから、いつまでたっても貧しいままだ。

というような背景のもと、法を犯した母親から生まれた少年ポンが、刑務所から脱走するところから、話は始まります。
ファンタジーです。
つぎからつぎへと、手に汗にぎる事件が展開します。

どんなに絶対的な能力があっても、使い方次第で、世の中の役に立ったり世の中を滅ぼしたりする。
善良であれ。

テーマははっきりしていて、気持ちがいいです。
ただ、翻訳のせいかもともと原典がそうなのかわからないけど、言葉がちょっと軽いかな。それが残念。

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きょうのHP更新は、《日本の昔話》「阿波の清左衛門と京の古金屋伝兵衛」
語ってくださいね~

 

 

4 thoughts on “闇に願いを🕯️

  1. ヤンさん、本の紹介をありがとうございます。
    面白そうな本ですね。
    表紙の都市のイラストが、大阪城が集まっているような、香港や北京の大きなホテルのような、アジアチックなのがまた不思議で、内容が気になるように誘っていますね。
    表紙だけでは何のことかわかりませんが、ヤンさんの本の紹介を読んでとっても興味がわきました。

  2. ジミーさん、コメントありがとうございます。
    作者スーントーンヴァットさんは、タイ系アメリカ人だそうです。両親がタイ料理店を営んでいたとか書いてありました。それで、東洋風だし、南洋ふうなんだと思います。マンゴーとかドリアンとかが出て来ます。
    ぜひ読んでくださいね~

  3. 本の紹介、いつも楽しみにしています❤︎
    『闇に願いを』読みました〜!

    自分には何の責任もない出自を隠す為に逃げ回らなければならない主人公
    そして主人公を取り巻く子ども達の事情や彼らを助け導いてくれる大人達の生き方

    かつて、この国には巨人がいて、仲良く共生していたという所も好きです

    そしてドリアンの匂いを思い出しました…たとえどんなに美味であったとしても、口に入れる前にあの匂いがしたら、残念ながら私は無理っ

  4. フルーツさん、読んでくださったんですね。ありがと~
    ファンタジーだけど、リアリティがあって、世の中の矛盾を考えさせてくれる物語ですよね。
    う~ん、じつはドリアンの匂いは、知らないんですよ(笑)

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