2月の大人のためのおはなし会

昼間の気温が少し上がり、日差しに暖かさを感じる日が訪れました。とは言え三寒四温、まだまだ寒い日がありますので、油断せずに温かくして過ごすのがよさそうですね。おはなし会テーマは鬼。7名の方が足を運んでくれました。

おはなし「地獄へ行った吉兵衛さん」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森

絵本「ふくはうち おにもうち」内田麟太郎/作 山田孝/絵 岩崎書店

おはなし「まぬけなトッケビ」『おはなしのろうそく30』東京子ども図書館

おはなし「ミアッカどん」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子/編・訳 福音館書店

絵本「つのはなんにもならないか おにのこあかたろうのほん」きたやまようこ/作・絵 偕成社

おはなし「鬼子母神とザクロ」『子どもと家庭のための奈良の民話一』村上郁/再話 京阪奈情報教育出版

絵本『おにたのぼうし』あまんきみこ/作 岩崎ちひろ/絵 ポプラ社

色んな鬼が出てきました~。地獄の鬼、節分の鬼、韓国の鬼、イギリスの鬼、鬼の子ども、鬼子母神。最後はあまんきみこさんと岩崎ちひろさんが描く優しい鬼でした。おにたが、「おにも色々いる」と悔しそうに言っていたのです。鬼の気持ちを考えたことはなかったなぁと思いました。中国では、鬼というと亡くなった人や魂のことをいうそうです。人の心が作り出したであろう鬼の存在ですが、京都の有名な伝説では「酒呑童子」のはなしがありますね。本当にいたんだよ~と語り継がれてきたものです。目に見えない恐ろしいものを存在しているものとして、語り、描き、おはなしの中で生き生きと動き回る鬼達。お祭りなんかでは実際に鬼が登場して、子どもたちが泣き叫ぶようなことも。そんな鬼達は、私たちの背筋をしゃんとさせてくれる、そんなありがたい存在なのかもと思いました。おはなし会では、「ふふふっ」と笑ったり、先輩の鬼っぷりが最高~と喜んだり、心が温まったりと、大人なのに情操を育むという表現がぴったりな時間でした。心に響くプログラムをがんばって準備していますので、どなたでも気軽にお越し下さい~。

次回:3/21(金)テーマ「桃の節句」

2 thoughts on “2月の大人のためのおはなし会

  1. ウーカーさん、報告ありがとうございました。
    『おにたのぼうし』を読んでいるときに、家で練習していた時よりもだんだん自分がしんみりしてきて、「感情があふれてきたら読めないからまずいぞ(-_-;)」と思って焦りました。
    何のための練習だったのか。
    本番のつもりで練習しないといけないというのが、この日の反省でした。
    それくらい心を揺さぶられる絵本でしたね。

  2. ウーカーさん、ありがとうございます。わたしも見てるだけの人だったので、ゆったりと楽しませていただきました。
    わたしは、「まぬけなトッケビ」で泣きそうになりました。

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