日別アーカイブ: 2025年6月8日

ありがと~!三匹のくま🐻

先週のおはなし会でのこと。

初めて参加したという1年生の男の子。
このあいだ、学校でおはなし会があったという。

わたし「へえ~、何小学校?」
男の子「T小学校」
わたし「へえ~~~」

わたしが体調不良で助っ人をサボった学校ではないか!

男の子「あの時、来た?」
わたし「行ってへんなあ」

こういうとき、いつも、子どもがおはなし会をどう受け止めたのか、知りたいと思う。けれども、子どもに「面白かった?」とか「どうやった?」とか尋ねるのは間違い。子どもは大人の顔色を見て答えるからね。ほんとのことを知りたかったら、こう尋ねないとだめなのですよ。⇒ 「何のお話やった?」

わたし「何のお話やった?」
男の子「三匹のくま」
わたし「ああ、大きいでっかいくまの話やな」
男の子「うん。小さいちっぽけなくま(手で小さいことを見せる)」
わたし「そうそう、小さいちっぽけなくま~笑」
わたし「ひとつだけ?」
男の子「ほかにもあった」
わたし「何の話?」
男の子「・・・・わすれた」

1時間の授業の中で、ほかにストーリーテリングもあったし絵本もあったし手遊びも、ブックトークもあったのに、この子の心に残ったのは、「小さいちっぽけなくまの話」

そっか~。
うれしいなあ。
はるかむかし、イギリスで語りつがれ、ジェイコブスさんが活字で広めた「三匹のくま」。
語りの森昔話集に再話できたことが、うれしい。
その再話を語ってくれたことが、うれしい。
T小学校で20年あまりおはなし会をつづけてきたこと、いまは心強い後輩たちが引き継いでくれていることが、うれしい。

そうやって、人から人へ、語り継がれるわくわくする想い。

その子は、「三匹のくま」のことを「小さいちっぽけなくまの話」といった。
ほらね、子どもは一番小さい主人公のくまに心を寄せてることが分かるでしょ。
小さいちっぽけなくまの小さいちっぽけな声のおかげで、おばあさんはにげていったんだから。

全国の語り手さんたち!
わたしたち、ひとりひとりの小さな小さな活動が、人類の歴史のあったかいぶぶんを育んでるんですよ~
がんばろうね!!!

 

 

♬一でしっぺ、二でしっぺ

昨日は、もうすぐじめじめした梅雨に入りそうな、そんな曇りの日で、雨も少~しポツッと降ってきたり。
そのせいかはわかりませんが、図書館はいつもより人が多くて、お話会に来てくれたのは、子どもが16人、大人が9人でした。

手遊び ちいさなはなけ
おはなし 「こぶ取りじい」『日本の昔話3』おざわとしお/再話 福音館書店
絵本 『ならびました』五味太郎/著 ブロンズ新社
 〃 『おさるはおさる』いとうひろし/作・絵 講談社
 〃 『まほうのコップ』藤田千枝/原案 川島敏生/写真 長谷川摂子/文 福音館書店
 〃 『おしいれ』新井洋行/作・絵 偕成社
 〃 『オムライスだいすき』苅田澄子/文 いわさきまゆこ/絵 金の星社
 〃 『つみき』中川ひろたか/文 平田利之/絵 金の星社
手遊び さよならあんころもち

「こぶ取りじい」のおじいさん、どんだけ踊るの好きやねん!と思います(笑)
歌の歌詞の、〝しっぺ〟というのが意味が分からないといつも思うのですが、おはなしを聞いているとそんなことはどっかにいってしまって、とにかく楽しく踊っているおじいさんがイメージできるので不思議です。
子どものころに見た、地域の盆踊りで大人が楽しそうに踊るのを思いだします。

絵本は短いものが多かったのでたくさん読んでもらいました。
『おさるはおさる』だけは長いのですが、子どもたちも長さを感じることなく楽しんでいました。
たくさんシリーズがあるようですが、『おさるのまいにち』をお話会で読んでもらって知っているだけでしたが、『おさるはおさる』も期待を裏切らない面白さでした。
おじいさんのさるはここでも「うん、うん」を繰り返してくれるのでうれしかったです。
おじいさんさるのいい味が、何ともいえず奥深さを与えてくれてますね。
いとうひろしという作家に改めて注目しました(*^_^*)