今回はヤンさんが欠席のため、ジミーさんに途中まで指揮を執って頂きながら、自主勉強の初級クラスでした。私は4年目になりますが、ヤンさんが休まれたのは初めてです。今年の風邪は喉にくる咳風邪が多いのでしょうか(><)語り手にとって声が出ないのは致命的ですね、おはなし会シーズン真っ最中の方も多いかと思います。基本的なことですが手洗い&うがいで乗り切りましょう。ヤンさん、どうぞご自愛ください。
さて、今月の語りは・・・
①「メケー・ドマ」 『語りの森昔話集1 おんちょろちょろ』/村上郁 再話
今回Kさんは覚え方を変えられたそうです。今までは片手間にしか覚えなかったため、言葉もしっかり入っていなかったことを反省され、1日のうち必ずおはなしを覚える時間をとったそうです。机に座り、何度も書いて覚えたそうです。書いて覚えた後は、しっかりとイメージ(映像に)できるように思っていたようですが、そこまで十分ではなかったと言われていました。でも努力した結果が、今回語って自分なりに感じられたそうです。
子ども達が出入りする中で語ることが多いため、『どんな状況でも気を取られずに語れるようになりたい』、と今後の課題も言われました。
②「かしこいグレーテル」 『語るためのグリム童話4』/小峰書店
料理人のグレーテルがお客様に出すために調理したにわとりを、自分一人で食べてしまいます。「料理人は、ごちそうがどんな味がするものか知っておかなきゃあね」と理由をつけ、食べてしまったことを詫びることなく、最後はご主人とお客様をだますというおはなしです。
グレーテルのことを「上手くやったな!」と素直に喜べる学年に語るのがいいですね。 6年生に語られたそうですが、グレーテルが後でしっぺ返しをうけるのでは?と思ったような子どもの反応もあり、グレーテルの心情は中学年のほうが分かるのかも、と感じたそうです。
テキストでは、グレーテルが思っている言葉は( )をつけて書かれており、話している言葉は「 」です。語るときはどのように違いをつければいいのか?との質問がありました。
このおはなしは家で練習するだけでなく、子ども達の前で語り、反応を見ながら、的確な間をとって完成するおはなしです。子どもたちが、「きっと〇〇なるぞ」と期待しているところを外さず語れるようになるには、何度も子ども達の前で語るしかありませんね。
③「おはなしかめさん」 『朝鮮の民話・下』/偕成社
「チンカラコーン」や「チラチラチラ」「ベタクタボト」などの、擬音語や擬態語が出てきます。これらの言葉は言い方いよって、イメージがかなり変わります。ゆっくり/速くなのか、声のトーンは高く/低くなのか、しっかりイメージをして語ると聞き手もイメージしやすくなります。
ナラの木の実が落ちてくるおはなしですが、秋に語ったほうがいいのか?との質問がありました。ヤンさんに確認したところ、小さい子どもは1年も前のことを覚えていないから、季節の先取りはしないほうがよい。でも小学3年ぐらいであれば分かるだろうし、いつでもいいそうです。
④「お年玉のはじまり」 『子どもに語る 中国の昔話』/こぐま社
語られたKさんは途中退出されたため、意見交換できずじまいでした…残念!
⑤「だんまりくらべ」 『語りの森昔話集2 ねむりねっこ』/村上郁 再話
7つあるおもちを一つ食べ、またひとつ食べ…と数が減っていきますが、手や指で数えるのはやめたほうがいいそうです。ジェスチャーをすることによって、聞き手が(おはなしの世界から)、語り手の手(現実の世界)に集中してしまうからです。
数を楽しむおはなしの一つに「アナンシと五」(『子どもに聞かせる世界の民話』/実業日本社刊)がありますね。年齢によって語り方を変える必要があり、ステップアップのライブ録音3で解説されています。
⑥「風の神と子ども」 『子どもに語る 日本の昔話」/こぐま社
新潟のおはなしで方言のあるテキストです。私は方言のあるテキストは苦手で選ばないのですが、Uさんはとても自然に語られていました。新潟出身の友達にどんな風に話すか確認までされたそうです!ですが、「こんな話し方はしない」と言われたそうで、自分なりのリズム(話し方)で語られました。
ヤンさん(テキストを確認している人)が居ないということで、間違えてもいいか、と思い切り語れたそうです(笑)今の季節にぴったりのおはなしですね。
⑦「むかで」 『語りの森昔話集2 ねむりねっこ』/村上郁 再話
前回からの課題として、文節で切らずに語ることに意識されたそうです。
いつも控えめにされているジミーさんから様々なコメントを頂きました。ジミーさんの独特のあの語り口調(分かりますよね!)ジミーさんワールドの勉強会で楽しかったです。ありがとうございました。
12月の初級クラスはお休みになり、次回は1月29日(火)中央図書館です。第2火曜ではありませんので、ご注意ください!
追記・・・初級クラスの皆様、ヤンさんからの少し早いクリスマスプレゼントは確認されましたか?秘密基地をのぞいてくださいね~
ジェニィさん、報告をありがとうございます。
まるで情景が目に見えるようです~
読んでいると、何か、とっても高度な勉強会のようですよ。始めて5年以内の人たちとは思えない!
いやいや、それぞれが、ちゃんと自分の課題を自覚してらして、地道に努力されてるのがよくわかります。頼もしいです。
それにしても、お休みしてしまって申し訳ありませんでした。
え?
鬼の居ぬま?
たまには、こんなのもおもしろかったって?
ね、ジミーさんって、おもしろいでしょ。
ヤンさん、コメントありがとうございます。
今回、語った人はまず自分の課題を言って下さい、とジミーさんから言われました。
考えてみると、私は、、、毎回間違えず語ろうと思っているだけだと気付き、反省
初級クラスは勉強の場ですので、毎回課題を考え、それを意識して語ろうと思いました。
うん、まじめだね~
おはなしは楽しむものだけれど、ちゃんと語れなかったら、自分も楽しくないし、聞く方も楽しくないよね。
だから、みんな勉強するのだ。
それと、図書館や学校で子どもにお話するのは、趣味じゃないからね、責任がある。少しでも質の良い語りをして、子どもと物語をつなげたいね~