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語りの森を作った魔女

🚴 自転車を忘れる 

季節の変わり目で膝の調子がよくない。
重いものを持つと痛い。

夫「牛乳買うてきてや」
私「う。」

重いやないか。自転車で行こ。
きょうはすでに9000歩以上歩いてるし。楽しよう。

近所のスーパーへ自転車でいった。
自転車だと思うと気が大きくなって、いっぱい買った。
かぼちゃ。魚、明日のミンチ、ふたつ100円のニラ、ふたつ100円の小松菜。徳用のジャガイモ。・・・えっと。わすれた。

エコバッグにどっさり入れて、そろりそろりとスーパーを出る。
もう辺りは暗くなっている。
きょうも一日ぶじに終わるなあ。
きょうは入門講座やったなあ。
「三匹のこぶた」のこと、つぎに言おうかなあ。それか、こんどの昔話絵本の講演でやったらええか。
ふと気づいて万歩計を見た。
お、一万歩越えたやん。やった!
???? あああああ。自転車忘れてる!
えっちらえっちら重い荷物をぶら下げて、スーパーに戻る。
膝が痛い。

そういえば数日前の夕方のことだ。
学校に向かっていると、4年生の男子に会った。
わたし「どこいくの?」
男子「学校。忘れもん取りにいくねん」
わたし「何わすれたん?」
男子「計算ドリル」
わたし「そらたいへんやなあ」
男子「おばちゃんはどこ行くん?」
わたし「学校。忘れもん取りにいくの」
男子「へえ~。何わすれたん?」
わたし「自転車。自転車で行って、歩いて帰ってしもてん」
男子「\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/」
若い子はええなあ。こんなことで笑えて。

10月日常語の語り講座

秋の空は気まぐれ、きょうの関西は暑い暑い。
先週はすずしかったのにね。その先週の勉強会の報告です~

語り
「へびのむこさん」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
「半分のにわとり」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話

どちらも好きな話なんだけど、「へびのむこさん」はこの類話のなかでも特に気にいってるの。へびの嫁になるとか、そのへびを殺すとか、蛙の変身したおばあさんにおばあさんの皮を着せてもらって助けられるとか、鬼に岩とまちがえられて川向うへ放り投げられるとか。日常語で軽快に語ってくださいました。
「半分のにわとり」はフランスの昔話。外国の話を日常語でチャレンジです。日本の昔話のように柔らかくまあるく語れたらいいですね。

テキストの検討
「くまのしっぽはなぜながい」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
「天福地福」 『日本の昔話』 小澤俊夫再話/福音館書店
「金剛山のとら」 語りの森ホームページ 「外国の昔話」村上再話
「ねずみの婿取り」 『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館書店

関西、関東、広島、石川のお国言葉が楽しかったです。
その人の日常の言葉だから、いくつかの土地の言葉が混じってるのね。
いまどき生粋の何々弁なんてなかなか聞けないもの。
そんな言葉を追求してもあまり意味がないと思う。言語学ならいざ知らず、わたしらはおはなしのおばちゃんですからね。
自分がいちばん話しやすいことば、いちばん心をこめられる言葉で話すのがいいんやと思います。

以上、お粗末。
かぶさん、補足お願いしま~す💖

濃いピンクの運勢 💗

濃いピンクの運勢。
どんな運勢だと思いますか?

あ、その前に、あなたは何歳ですか?男性?女性?
15歳の少女にとって、濃いピンクの運勢って、どんな運勢だと思いますか?

その子は、ほほを染めて伏し目がちにほほ笑んで、ため息をつきました。

スーザン・ブラウンは字が読めないから、私たちはだれもおみくじの中身を知りません。でも、それが濃いピンクの運勢だったというだけで、その子にとっては十分だったのです。
まちがいなく、スーザンは幸せになりました。だって、濃いピンクの運勢なんだから。

今朝、中学3年生に「ボタンインコ」を語りました。上記は、語り終わったときの、ある女の子の表情です。でも、その子だけじゃなくって、教室全体に嬉しそうな満足そうなあったかい空気が流れました。

これまで大人の感想で、おみくじにいったいなんて書いてあったんだろうとか、それを想像するのが楽しいとか、逆に、本当にそれでスーザンは幸せだったんだろうかとか、結末がよくわからないとか、聞いたことがありました。
でもね、わたしは、なんであれ「濃いピンク」に象徴される幸せをスーザンはバッチリ手に入れたんだって思うのね。それを子どもたちにわかってほしかった。

わかってくれましたよ~
だって、濃いピンクなんだもん。

「ボタンインコ」を語る前に詩をひとつ読みました。
谷川俊太郎の「すてきなひとりぼっち」(童話屋刊の同名の詩集より)
これがまた中学生にぴったりのかっこいい詩なの。読んでみてね。

きょうの更新は・・☔

きょうは関西は雨です。
豪雨ではなくてしとしと秋雨。

ホームページ更新しました。
トップページをちょっとだけ。
それから、「昔話の語法」。

「昔話の語法」は最終回です。
長かったねえ、みなさん、ごめんね~
え? あれは読んでないって~~~? 👹
せめて最終回だけでも読んでおくれ(笑)

ほんとは、このあと、昔話を一話、一話、語法に照らして分析していこうと思ってたの。
でも、それは、学習会でやることにしました。ライブのほうがわかりやすいし、誤解がないし、みなさんの疑問に答えられると思うのです。で、これからも年に2、3回、「昔話の語法学習会」をやりますから、ぜひご参加くださいね。
もうひとつ、語法の「索引」もおまけにつけるつもりだったのです。あいうえお順でね。
「形態の変化は一瞬にして起きる」の項をプチっとしたら、その説明のページに飛ぶとかね。いいアイデアでしょ?
けど、それは親切すぎると思ったの。自分の頭で覚えて自分の頭で考えないとあかんなって。
それで、心を鬼にして~(笑)

ヤンはこれからも、人生哲学としての昔話の語法を学んでいこうと思ってる。
リュティさんを何度も何度も読み返してね。
10代の頃、芭蕉さんから「人生は旅だ」って教えてもらって、それから半世紀も旅してきて、リュティさんに「主人公は本質的なものと出会うためには旅に出なければならない」って教えてもらって納得。
それを次に伝えることのできる「おはなしのおばちゃん」であることが嬉しい。
おはなしを語ることは、ちっちゃなちっちゃなことだけど、ちっちゃいなりの意味がある。
そのちっちゃいことは、生きがいになるよ。

学童保育のおはなし会とかいろいろ

またまたいきなり衆議院解散とか新党立ち上げとか合流とか、政治家さんたち走りまわってますね。だいじょうぶかいな。
あ、語りの森は政治的なことは話しませんよ。
だって、人類は(大きく出たな―笑)、どんな政治的考えの人ももどんな宗教を信じる人も、みんな語りを楽しみ語りで心をつないできたんだもの。
命のこと、生きるということについては、話しますけどね。

きょうは、きのうのおはなし会の報告。
毎月行っている学童保育でのお話会です。

おはなし「七羽のカラス」 グリム童話
おはなし「かきねの戸」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』
絵本『くまさん どこ?』ジョナサン=ベントレー作/講談社
絵本『しおちゃんとこしょうちゃん』ルース・エインワース作/こうもとさちこ訳・絵/福音館書店
絵本『バナナのはなし』伊沢尚子文/及川賢治絵/福音館書店

午後からなのでね、ヤンはふだんはお昼寝タイムなのね。
それで、おはなしは「七羽のカラス」だけにして、あとはぼんやり絵本を読もうと思ってたの。
そしたら、みんなが、「え~っ。おはなしこれでしまい~?」っていうから、一昨日欲求不満だった「かきねの戸」を語りました。
え?欲求不満って?
ヤンはこのはなし、子どもとキャッチボールしながら語るのね。きっと、子どももそれが楽しいんだろうけど、一言一言に反応してくるの。で、その反応にわたしが反応してって感じでね。
大人は子どものようには返してこない。当たり前だけどね。すると、間(ま)がとれない、というかはずれるの。で、間抜けになって、欲求不満(笑) 入門講座でかたったの。
はいはい、子どもたち、とびあがったり、きゃあきゃあ笑ってくれましたよ。

子ども「絵本いくつ?」
わたし「三冊持ってきたけど、二冊にしとく」
子ども「え~っ、ぜんぶ読んで」
わたし「ん。(心の中でー眠いんやけど)」

いま、来週中学3年生に語るためにファージョンの「ボタンインコ」のおさらいをしている。
石井桃子を口に乗せる楽しさを満喫しています。
今週は中2にP・グリパリの「一足のくつ」
先週は中1にロダーリの「羊飼いと噴水」
今までほとんど昔話ばかり聞いていたと思うけど、創作も楽しいでしょっていうと、みんなにこにこしてた。
3年生はどうかなあ。どきどき。