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語りの森を作った魔女

楽しかった♪ 3年生

今回のお題は「今森光彦」と里山。
昨年度から教科書に登場しているのです。
いつものごとく、まずはお話を楽しんでから本の紹介をしました。

プログラム
「アリョーヌシカとイワーヌシカ」 『まほうの馬』岩波書店
「捨て子と鬼」 『日本の昔話2』福音館書店 日常語で。
「なまくらトック」 『おはなしのろうそく愛蔵版なまくらトック』東京子ども図書館
「アリョーヌシカとイワーヌシカ」は、しい~んとして、たまーにため息が聞こえるだけ。
このはなしは、いつも、深く深く入りこんできます。

「捨て子と鬼」「なまくらトック」は、音声をUPしてるので、さがしてくださいね~。右上三行です。

「捨て子と鬼」は、終わってから、「子どもが山に捨てられる話、多いなあ」って感想言っていましたね。
鬼がとんまに見えたようで、笑っていました。

「なまくらトック」の音声は、めちゃくちゃ面白いですよ。自分で聞いても笑うくらい~
語りながらも笑ってるんだけど、なぜかっていうとね、
わたし「トックは返事をするのも面倒な気がしましたが、首だけはこっくりしました」
こども、繰り返しのたびに、みんなで体を揺らして大きくこっくり。

今森光彦さんの本を20冊ほど紹介。
虫好きの子も、写真好きの子も、けっこういますね。
理科でも身近な生き物を学んでいるらしく、とても食いつきがよかったです。
写真、きれいですもんね。

子どもたちが特に興味を持ったのは、つぎの二冊。

『神様の階段』偕成社
これは、バリ島の棚田とそこに暮らす人々の写真絵本です。
日本の里山と変わらない風景にびっくりしたり、牛で田を耕しているのにびっくりする子と、昔は日本でも牛でスキをひいて耕してたと説明してくれる子がいたり。
子どもたちが竹馬で遊んでいる写真に、「うわ~、高い~」って。すでに仲間なのです。

『川をのぼって森の中へ』偕成社
ボルネオの人々の生活が描かれる写真絵本。
え? ボルネオ?
そうです、なまくらトックの舞台です。
ちゃんとドリアンも出てくるし(笑)
市場の写真もあるし。
「あ、トックのかごがある!」

おはなし会が終わると、子どもたち、先を争って本のとりあい。でもけんかせずに、嬉しそうに本を抱えて教室に戻っていきました。

はい、おしまい

ヤン

伝える

始めて入門講座を開いたのは19年前。おはなしを始めてまだ10年目でした。

わたしが教わった方法で、見よう見まねで、一生懸命、語ることの意味と方法を伝えようとしました。
おかげで新しい仲間が増えました。
おはなしでつながった人とは、たとえ何かが起こっても信頼しあえると、信じていた頃でした。

その頃の語りに対する考え方は、基本的に今と同じです。語りの森の「おはなし入門」や「日常語で語ろう」に書いてることとなんら変わりません。
ただ、そののち、たくさんのたくさんの子どもたちに教わり、小澤俊夫先生から昔話の何たるかを学び(不詳の弟子ですが。あ、自称弟子です)、新たに見えてきたことも多々あります。

いま、それらのすべてを、惜しみなく、次の語り手に伝えたいと思うのです。
また、子どもの周りにいる大人たちに、語り手になってほしいと思うのです。

わたしは、じょうずな語り手ではありません。
・・・音声を聞いたら分かる、って?~笑
でも、おはなしは、じょうず・へたは問題ではありません。
大事なのは心です。
だって、目の前にいる子ども、抱きしめることのできる子どもに語るのですから。

子どものために、この子のことを思って、お話を選び、覚える。
それにどれだけの時間がかかってもよい。
自分のためだったらできないことでも、愛する者のためならできる。
そして、子どもはどの子もみな愛される権利を持っている。

これはわたしの考えです。
だれに押し付けるつもりもありません。
だから、そっと、そっと、チラシを配ります。
いつも、何百枚もの入門チラシを刷ります。
応えてくださるのは、いつも数パーセントです。
でも、いつも数パーセントのかたが、応えてくださるのです。
この出会いは奇跡です。

これが、入門講座を続ける理由です。
あら、わたし、ひっかかっちゃったわって、言うてるのだれや?

昔話を伝える。
「語り」を伝える。
どんなにメディアが変容しても、あなたとわたしのあいだで伝え合う。その力の強さは、絶大だと思います。

ヤン

 

あと3週間 ♬

きょうもヴェルディのレクイエム、練習に行ってきましたよ。

暗譜したはずなのに、ふっと、間違えてしまう・・・
他人と違うこと言うたり、他人のあとからあわてて出たり。
でも、先生はおっしゃいました。
YDK!」

みなさん知ってます?
areba iru !

そうだ、がんばろう、いつでもなんでも、YDK!

さてさて、それでも少しは正確に歌えるようになってきたなって思う。というのも、歌いながら、旋律の美しさに涙が出るからです。
他のパートの声を聴いて、ハーモニーの美しさにうるっとするからです。

お話を語るとき、聞き手が主人公・主体ではありますが、私自身はひとり孤独に語り手の役割を果たさなくてはならない。
勉強会のとき、受講者が主人公・主体ではありますが、わたしはひとり孤独にセンセの役割を果たさなくてはならない。
そして、6月はほぼ毎日お話会と勉強会が、あざなえる縄のごとし~

でもね、合唱のときは、ひたすら指揮者に身も心をゆだね、他の人たちと声を合わせることに専念する。
合唱では、だれひとり個人が突出してはいけないのです。
だから、己を無にして歌う。
昼間の星のように。
週一回は振り子の反対側に振れる快感!

ヤン

 

楽しかった♪ 5年生おはなし会

きょうは、5年生の授業のおはなし会

一クラスずつ2回 各45分

プログラム
おはなし「三本の金髪のある悪魔」 『語るためのグリム童話2』小澤俊夫監訳/小峰書店
手遊び 「ちいちゃん ぱあちゃん」
おはなし「かもとりごんべえ」 『日本の昔話2』小澤俊夫再話/福音館書店 (日常語で)
おはなし「ちいちゃい ちいちゃい」 『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子訳/福音館書店
ミニブックトーク 日本の古典文学

小規模校ということもあって、子どもたち、のんびりしていて気立てがいい。
斜に構えてる子はいないし、へんに照れくさがる子もいない。
手遊びだってほんとにうれしそうにつきあってくれるのです。
♪ じーちゃん ばーちゃん ♪

「三本の金髪のある悪魔」

主人公の若者は、最後の場面で王さまにうそをつきますね。そのせいで、王さまはかえってこられない、いつまでも船をこがねばならなくなる。
グリムは、「自分のしたことの罰として」とテキスト内で説明をしています。もちろん、王さまから見ると、「罰として」です。
でも、若者の立場からすると、これで自分の幸せがゆるぎないものになったのです。自分を脅かす王さまに二度と会うことはありません。若者はうそをつくことで自分の幸せを勝ちとったのです。

冒頭からずっと、若者は、運命に従って自分に与えられた仕事をするという、誠実だけど受け身で生きていました。ところが、最後の最後になって、知恵を使いました。彼は旅をして成長したのです。
大人は、若者がうそをつくことに、違和感を覚えるかもしれません。
でも、子どもは、少なくともきょう聞いていた子どもたちは、どうだったでしょう。

「ある川のほとりで拾ってきました。まだいくらでもありますよ」
子どもたち、いっきに集中します。うそだからです。
「その川に渡し守がいるから、その人に川をわたしてもらうんです。黄金は、川の向こう岸にあります」
子どもたちは、「ああ!」と破顔一笑。
「王さまは今でも船をこぎつづけているそうですよ」
子どもたち、本当にうれしそうに満足していました。

昔話は子どもの成長する姿を語る。ほんとにそうですね。
で、聞いている子どもも、主人公といっしょに成長する。

話のはじめのほうで、主人公は、「かしこい元気な子になった」「かしこそうな男の子」と、二回「かしこい」と形容されています。でも、ストーリーが進んでも、いったいどこがかしこいのかわかりません。最後の最後でそのかしこさを発揮するんですね。

それとね、昔話の語法(笑)
三回の繰り返し。えっと、帰り道ね、渡し守→門番→門番。
門番からお礼の黄金をもらってるでしょ。=富の獲得
渡し守からは?やっぱりちゃんと何かをもらわなくては、バランスが悪い。
ね、身の安全。

どちらのクラスも、子どもたちの反応がとっても楽しかったので、その雰囲気を知ってもらいたくて、音声をアップしました。
右上三行です(笑)
でもね、聞いてみたら・・・エアコンの音で子どもたちの声が消えてしまってるのですよ。残念!
しかも、ちいちゃいちいちゃいおばあさん、帽子かぶるの忘れてるし~笑
あ、三回目の「おれの骨を返してくれ~~~」のエコーは、子どもたちですよ~笑

ヤン

 

 

かたづけ小僧さん +

うちの家にはむかしから、かたづけ小僧さんというのが棲んでおりまして、家の者がちょっと横着したり油断したりすると、すぐに、物を自分のすみかにとりこんでしまうのですよ。
ゆうべもわたしのお箸が片方なくなってしまいました。どこに取り込んだのか。
夕飯の洗い物のあとのちょっとしたスキにやられたんですよ。

そうそう、先おとといのことでした。私の大切な机、学習机っていうやつですが、娘のおさがりなのですが、あれって重いですよねえ。めったに動かさない。
たまたまその向こう側をそうじしたのですよ。そこがすみかだったんですねえ。
出るわ、出るわ。

今森光彦の一筆箋。
クリアファイル8枚。
ものさし。ほら、円とか四角とか、ひし形とか三角とかの穴の開いたやつ。幅が5センチくらいの。
押しピン1個
書類クリップ大1、中7、小1。
郵便局のレターパック。未使用!
なんか、彼の趣味が分かるような気がする。

あ、あの奥の暗がりに見えるあれはなんだ?
足がもじゃもじゃといっぱいからんでるやつ。しかも、足、光ってる!
いや、赤、白、青・・・の足。
ううう、捕りたくない。さわりたくない。
おまえ、いったい、何を取りこんでいるのだ・・・?

しかたがない、奥までそうっと手を伸ばして、しゃっと引き出しました。
あああ、磁石にくっついたゼムクリップ15個。

なんかとても得した気分の一日でした。
かたづけ小僧さん、ますます大忙しです。

 

それはさておき、今月26日のがらがらどん例会は、幼稚園おはなし会大会です。
がらがらどんのメンバーは全員が幼稚園で月一回のおはなし会をしています。その去年度の記録を公開します。そして、よりよいお話会にするための交流会をします。
小さい子どものためのおはなしがなかなか選べなくてこまっているあなた。ヒントがもらえるかもですよ~

ヤン