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語りの森を作った魔女

1月のおはなし会⛄

数日前の大寒前後はとっても寒かったですね。
きょうは、京都府南部は、ぽかぽか気持ちの良いお日和です。
でも、見た目の平穏とは裏腹に、新型コロナの感染者が急増しています。
蔓延防止重点措置がとられるは、学年閉鎖が頻発するはで、殺伐とした思いが・・・
けど、負けてはいられません。みんなでよく生きるためにやれることをやりましょう。

1月のおはなし会の報告です

1月24日(月)

幼稚園3歳児
ろうそくぱっ
おはなし「にんじんとごぼうとだいこん」
ろうそくぱっ

生まれて初めてのおはなし会です。
例年のごとく、「へ?」って思ってるうちに終わりです。
「ゴボウってわかるかなあ」と、あとで園長先生とお話しました。
生活体験を大事に思う親が少なくなっているようです。

幼稚園4歳児
ろうそくぱっ
おはなし「ギーギードア」『おはなしはたのしい」たなかやすこ
ろうそくぱっ

はいはい、きゃあきゃあ、楽しんでくれましたよ。
今日は、「うううん。ぼくちっともこわくない」が受けてましたね。
子ども「うそや~」

おばあちゃんが、「ぶたもいっしょにねたらどうだろう」っていうと、子どもたち、どかっと笑うんだけど、それはぶたに対する偏見か?って思ってた時もあったのね。
でも、今回で確認したんだけど、そのあと「うまもいっしょにねたらどうだろ」っていったら、もっとひっくり返って笑ったの。
そういえば、いつもそうやなって気がついた。
つまり、動物の大きさがクレッシェンドしていくおもしろさ、まさか馬を運べるか?っていうナンセンス、それを笑ってたんですね。
上質のユーモアセンスです。

幼稚園5歳児
ろうそくぱっ
おはなし「さんびきの子ブタ」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子訳/福音館書店
ろうそくぱっ

子ども「あとの二匹はどうなったん?」
子ども「お兄ちゃんが食べたんや」
子ども「二匹だけ残しといておおかみだけ食べたんや」

いつもの大問題ですが(笑)
お兄ちゃん?
レンガの家を作って3回もおおかみをだまして、最後はおおかみを食べちゃった3匹目の子ブタのことを、しっかり者だと思ったんやね。
なるほど。
それと、おおかみだけ食べて、二匹だけお残しするっていうのは、あの子たちの生活感にあふれてますね(笑)

これは、先日私が熱を出して延期になっていたおはなし会でした。
感染急拡大の中、なんとか子どもたちに普段通りの教育をしたいという先生の考えの元、2日分を1日でやりました。
大人たちの不安を子どもは敏感に感じていると思います。
でも、いつものおばあちゃんが、いつものようにお話をしてくれること、ストーリーに没入することは、子どもの心を安定させてくれるんじゃないかな。

さて、ほんとうは、今日も小学校のおはなし会があったはずなのです💦
保護者の参観のなか、子どもたちが語りを発表するはずだったんです。わたしも、そのおまけで語るはずだったんです。
でもコロナの感染急拡大で、急きょ、対面ではなくZOOMでやることになりました。
ところがところが、その学年が学年閉鎖に追い込まれたのです。ほんと、直前の昨夜のことです。
どんなにか無念だろうと、なんか涙が出てきます。
この学校も、おはなし会の開催は、ふだん通りの教育をと考えてのことだったと思います。

日常大切なことは、非常時でも大切であることに変わりはありません。
どうか、おはなしのおばちゃんにチャンスがないなら、家族が子どもに語ってやってください。あ、覚えなくてもいいのです。上手でなくてもいいのです。
絵本ではなくておはなしを、聞かせてあげてください。

**********

きのうは《外国の昔話》「ペドロのふしぎな話」をUPしましたよ~
いま、異界に行く話をいくつか再話してます。
めっちゃ面白い。

 

 

えっ❓ええっ❓

しばらくなまけてるんですよ。
いやいや、お医者さまがなまけろとおっしゃるもんで。

先々週の土曜日のこと。
ひさびさに一駅電車に乗ってスーパーに買い物に行ったんですよ。
でもねえ、なんだか元気が出なくて、夫が買い物してる間、ずっとベンチに座ってたの。
夕方、熱が38度3分になってたのよ。

今の時期、発熱=コロナって思うでしょ。
私も思った。
でも、年末年始、だあれにも会ってないのね。
娘も帰省しなかったし、息子が2時間ほど帰ってきて月読神社に一緒に初もうで行っただけ。

土曜日の午後だから、病院はやってないし。
府のHPから相談したら、解熱剤飲んで休んでいるようにって。
息が苦しくなったら救急で近くの病院へ行くようにって。
えっ?
それだけ?
コロナ前はもっと手厚く診てもらえたのにねえ。

37度に下がったから、そのまま日曜・月曜(祭日)とすごして、火曜日にやっとかかりつけのお医者さまへ。

血液検査で、これはただの風邪ではない、ウイルス感染だってわかったの。
えっ!

びくびくしながらPCR検査。
コロナは陰性。
もう3日もたって今更コロナって言われてもねえ。
でも、ホッとして帰宅。

翌水曜日の朝、お医者さまから電話。
ちょっと来てくださいって。
えっ!

血液検査の結果が出て、肝臓の数値が異常だって。
さらに検査を受けて、点滴受けて。
サイトなんちゃらっていうウイルスが悪さをしているとのこと。

長いこと生きていると、いろんな病気にかかるもんやなあと、感心しました。

それで、お医者さまが、本読んだりテレビ見たりはいいけど、歌うたったりしないようにっておっしゃってね。とにかくなまけるようにって。

年明けから、ずうっとなまけてるのに、これ以上どうやってなまけるんや???

まあ、このブログ書くだけの元気は出たので、もう大丈夫。と思う。

きょうは、午後から、絵本のこみちを更新します~

 

 

新しい年になりましたよ~🎍

みなさま
つつがなく年を越されましたでしょうか?

わが家は、台所のスポンジがなぜ汚くなるか、言い合い喧嘩で一年を閉じました。
元旦、夫婦で誓いました。
今年はスポンジのことで喧嘩はよそうと。

どうか、みなさまにとって良いお年になりますように、心からお祈りいたします。

『語りの森昔話集』は、元の話(原話)を採録したり翻訳したりした研究者の先生方のOKを頂いて再話(私の文章に)しています。
それで、そのお礼とご批評をいただくために、先生方に出来上がった本をお送りしています。
すると、本、届きましたよ~のお便りをくださいます。
そこに書いてくださっている内容が、含蓄が深いんですよ。
少し紹介しますね。

ロシア文学のN先生から
小学生くらいの子供に読み聞かせてそのまま理解できるような形にすること、それは非常に大切なことです。本来原話は大衆に分かるように語られていたものと思われますが、翻訳者にはなかなかそこまでくだけた形にできないのです。外国語の翻訳者だけでなく、日本の昔話の場合も同様であると思います。(略)原テキストを大胆に改変しても許されると考えています。

このお言葉には、たいへん勇気づけられました。
たいせつな座右の銘です。

ドイツ文学のN先生から
日本ではメルヒエンに教訓をつけるのが、明治以来のグリム導入の初めからありますが、その気配がないのが良いと思いました。

教訓!
昔話に教訓を読み取るっていうのは、せいぜい、明治以降なんだ~
人まねをしてはいけないとか、欲張ってはいけないとか、誠実であれとか。
いろんな昔話をみていると、主人公は必ずしも優等生ではなくて、欠点のある者が右往左往しながら時に助けてもらいながら幸せになるのがほとんど。それがいいなあと思って再話してるんだけど、なんか、昔話観を認めてもらった感じ。うれしい~

日本口承文芸のT先生
T先生からは、最近の御著書をご恵贈いただきました。
『チャンポンと鳴る鼓滝』吉備人出版
その「あとがき」です。
「民話は語り手と聞き手の共同作業の産物」である。同じ語り手による同じ話でも、聞き手によって内容が異なる。長くも短くもなり、また、語られないこともある。そういう意味では、聞き手の役割は大きい。
私は、長い間、口承文芸の採録を行ってきたが、語り手と心を一つにすることが、語りを聞く場合、最も大切なことだと思っている。

聞き手あっての語り、肝に銘じます。
大人どうしの語りの会、語りを引き出す聞き手の力ってあるんですね。きっと、伝承の語り手だけじゃなくて現代の語り手にもあると思います。大いに反省。
それと、やっぱり聞き手の子どもを育てなくっちゃね。
コロナ後の課題やね。

とまあこんなわけで、新年早々まじめ~なおはなしでした。
今年も、語りの森は走って行きますから(青息吐息か?)、どうぞよろしくお願いいたします(❤´艸`❤)

 

 

呪的逃走的人生🏃‍♀️🤣

全然縁のない世界の話で恐縮ですが、反田恭平さんがショパン国際コンクールで2位入賞されましたね~
おじさんっぽいところが好感持てる青年ですね(笑)
記者会見でね、「逆算して人生を歩んでる」って言うてはるのにびっくりした!

まず最終目標(音楽学校を作る)があって、そのために先生となる音楽家とのコネを作る、そのためにオーケストラとかコンクールにどんどん顔を出す、そのための今回のコンクール入賞だって~~~

そんな考えの人もいるんやね。
すごい覚悟やね。

大晦日、一年を振り返るついでに、思わず人生を振り返ってしまった(笑)

先のことなんかどうなるか分からへんし、今しか見てなかったなあ。
逆算どころか、何かに追いかけられるように走ってきた。

目の前のことを夢中でやって、ぽいっと跳ね返されて、起き上がってはまたつぎの目の前のことにつっこんで行って、ぽいっと跳ね返されて、・・・の人生(笑)
でもね、夢中でやったことは充実してたし、後に何かが残った。
私的なことだけじゃなくて、研究会、語りつぐ会、おはなし会なんかもね。

きっと、これからも目の前のことしか見えないで夢中になって走って行くんやろうな。
ほんで、手に持っている何かをうしろにポンと投げて、先へ先へと走るんやろな。
ポンと投げたその何かは、また何かに化けるかな。
呪的逃走のような人生(笑)

それもまた良しლ(╹◡╹ლ)

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きょうのおはなしひろばは「大歳の火」
除夜の鐘をBGMに、ほっこり聞いてください。

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おもちは、今年は例年の半分量で5合だけつきました。
おせちも半分です。
子どもたちはそれぞれの場所で年越しです。

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今年も一年間、お世話になりました。
人生の出逢いに感謝します。
ありがとうございました。

 

 

 

心の大掃除🧹🧺

年の瀬、いよいよですね~
何がいよいよなんか知らんけど。
なんかこう、やり残したことがいっぱいあるような気がするんですね。

そのひとつが、大掃除!

え?
そんなんとっくに終わってるって?

きょうは朝から夫が窓ガラスを拭いていた。
わたしの部屋も外からごしごし拭いて、コンコンたたくから、かぎを開けたら、ぞうきんを手渡して、「中からふいとき」やて。
しょうがないから、拭いた。

人それぞれに得手不得手があるけれど、わたしは不得手のほうが断然多い。

そのひとつが大掃除!

断捨離も来年まで続くこと決定したし。
でもいいねん。
これ以上ストレス増やすことないし。

でもねえ、昔話を読んでいると、心がすうっと晴れるのよ。
自分のなかのマイナーな部分、欲張りとか、うらやみとか、怒りとか、くやしさとか、哀しみとか、不安とか、恐怖とか、焦りとか。
昔話の中にはどれもこれも出てくるでしょ。
そしてそれが、ちゃんと解決されるのよ。良きにつけ悪しきにつけ。
解決するためにストーリーが進んで行く。
だから、結末で、心にすとんと落ちるんやね。心が晴れる。

昔話を読むことは、心の掃除。
それなら、わたし、得意やわ~

それで思い出した。
昔話を聞く子どもたちの表情。
主人公をめいっぱい応援して、おしまいっていったときの晴れ晴れとした顔。
あの子たちも心が晴れたんやね。
心の大掃除なら、わたし、大好きかもしれない。

来年も、バンバン、昔話を紹介するから。
みなさん語ってくださいね。
心の掃除はこまめにやろうヾ(•ω•`)o