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児童文学を読む会 初回報告📚

昨日はあんなに暑かったのに、今日はとっても寒い”(-“”-)”
この気温差が体にこたえるお年頃やというのが分からんのか!と、だれに言ったらいいのか分からないから、腹いせに家事の手を抜くジミーです<(_ _)>
記念すべき第1回「児童文学を読む会」が昨日行われましたので報告します(^^)v

最初簡単な自己紹介をしてから、全員に〝卒業証書〟が配られました。
いきなり何?!
中身は、15項目の児童書のリストで、全部読めたら提出し、ヤンさんが証の印をドンと押してくれるというもの。
どれも聞いたことのある有名な児童書ばかり、なのにジミーは三つしか丸ができませんでした。
が、期限なし、どんだけかかってもいいので地道に頑張ります。

それからテキストの『児童文学論』リリアン・H・スミスを読みました。(声に出して読むのはヤンさん)
まず、本の最後にある斎藤惇夫氏による解説〝非常用の錨〟を読みました。(読むのはヤンさん)
感動する内容でした。
どんな心境の時であっても、気持ちが引き締まる内容です。
「整列!!」と号令をかけられたような感じでした。
そして次にまえがきを読みました。(読むのはヤンさん)
どの本を読めばいいのか本のリストを挙げているのではなくて、児童書を選ぶ目を養うための本であることが書いてあります。
帯に書いてある通り、まさにバイブルの予感!
(つまり、わたしはまだ本文を読んでいない)
これから始まる勉強会への気持ちを否応なく盛り上げてくれる文章でした✌(‘ω’)✌
今後は各章に入りますが、次回は〝第四章昔話〟です。
そこで、以下の昔話の中で知らない話があれば事前に読んでくるようにと宿題が出ました。
(勉強会ではひとつひとつ読む時間がないからです)
①いばら姫
②三びきのやぎのがらがらどん
③おばあさんとブタ
④へニー・ペニー
⑤三びきの子ブタ
⑥お酢だんなとお酢おくさん
⑦ブレーメンの音楽隊
⑧ルンペルシュティルツヒェン
⑨かえるの王さま
⑩長靴をはいたネコ
⑪ミスター・フォックス
⑫ノロウェイの黒牛
分かる範囲で出典を書きますので参考にしてください。
①②は、『児童文学論』四章の中にあります。(他の話はほんの一部しか入っていません)
③『おはなしのろうそく7』東京子ども図書館
⑤⑥⑫『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店
⑦⑧⑨グリム童話
⑩『完訳ペロー童話集』岩波文庫
⑪『語りの森昔話集2ねむりねっこ』

わたしは子どものころからいつも何か本を読んではいましたが、児童文学・純文学をほとんど読んでいませんでした(´;ω;`)ウッ…
『児童文学論』解説に「10歳の時に読む価値のある本は、50歳になって読み返しても同じように価値があるものでなくてはならない」という言葉が引用してありました。
自分が50歳をこえて初めて児童文学を読むことを残念に思いながらも、勉強会に参加してこれからいろいろな本と出会うことにワクワクしています。

5月の研究クラス

今日は「母の日」、そして当地では朝から大雨…☔
小降りになるのをあきらめて先ほど買い物に行きました。
そしたら散歩中の柴ワンコが、なぜか飼い主に後ろからよっこいしょと抱きかかえられて移動していました。
4本の前足後ろ足を前方に突き出して「どうぞご自由にお運びください」みたいな表情(笑)
雨なのに散歩?
でも、むっちゃおとなしく運ばれる柴ワンコ(´・ω・`)
なぜ?
ちなみに飼い主さんはご高齢のおねえさま。
とにかく、面白いと不可解が混ざった気持ちを体験しました。

金曜日の研究クラスの報告をいたします<(_ _)>
・レポート付語り
「七羽のからす」
『語るためのグリム童話』をテキストに選ばれましたが、他のテキストとの詳しい比較をレポートにまとめてくださり、大変テキストのお勉強になりました。
・語り
「さるの海岸見物」
テキストは『語りの森昔話集2ねむりねっこ』です。

ふたつともいい話でわたしは大好きです。
(そんなこと言ったら、どれもいい話になるんですが…)
研究クラスは語り方のお勉強ですから、語り手さんに細かいアドバイスがあります。
その中で、心に止めておかないといけないと思った言葉が、〝子どもがおはなしを聞いて、おはなしの中で体験するのが大事。おはなしの中で教えようと思って語るのではない。″ です。
どうですか?
このブログを読んでいる語り手の方々、子どもに読み聞かせをしている方々、ビビッときましたか?
わたしは、ドンドン・ビリビリっときました!!
擬音語はどうでもいいんですが(擬態語かな? もっとどうでもいいですね、すいません<(_ _)>)、おはなしによっては、説話的というか、何かを教えたり諭したりするテイストを感じることがあり、わたしは嫌だなと思っていたんですが、それよりもまず語り手である自分が、〝子どもがおはなしの中で体験する″を意識すべきだと思った次第です。
語り手は媒体ですね。
お話を深く読み込んだうえで、媒体として語る。
分かりました、意味は…。
頑張ります(^o^)

そして、継続している呪的逃走譚はついにいよいよケルトにはいりました。
何がついにいよいよかというと、話が長いわけです。
1話が長いんです。
結局途中で時間切れでしたが、ホームページの外国の昔話の中にある「オーバーン・メアリー」の原話をよみました。
(「オーバーン・メアリー」の再話は → こちら
再話があの長さですから、原話はすごいです。
でも、再話の前後が分かりますから、今回は一粒で2度おいしいお勉強になりました(^^)v

次回は7月、楽しみです。

語りの森総会 開催しました!

昨日、まるで天が笑顔でお祝いしてくれているかのようないいお天気の中、第2回語りの森総会が行われました(^^)v

活動報告・会計報告、『語りの森昔話集2ねむりねっこ』の紹介に続いて、今年もアンパンマンマーチをみんなで歌い、雰囲気を盛り上げました。
緊張している語り手さんたちにも、ちょうどいいウォーミングアップとなったことでしょう。
いよいよお話会の始まりです。
時間の関係で全員というわけにはいきませんが、各クラスで勉強する人々と講師のヤンさんが次々に語ります。
メニューは以下の通り

☆初級クラス
くまのしっぽはなぜ短い 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
馬の首 『おはなしのろうそく29』東京子ども図書館
岩くだきと堂せおいと知恵もん 『日本の昔話5』福音館書店
しおちゃんとこしょうちゃん 『おはなしのろうそく27』東京子ども図書館
雪おなご 『日本の昔話5』福音館書店
だんまりくらべ 『子どもに語るトルコの昔話』こぐま社
☆日常語による語りクラス
さるの肝 『ナーミンのための奈良の民話50話』
くまのしっぽはなぜ短い 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
四百ぶらりん 『日本の昔話4羽前の昔話』日本放送出版協会 より再話
木魂の嫁入り 『日本の昔話1』福音館書店
金剛山のとら 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
大歳の火 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
☆再話クラス
きつねとたぬきの化けくらべ 『新装日本の民話6』ぎょうせい より再話
とうふ買い 『日本昔話通観14』同朋舎 より再話
ふぐとたい 『復刻版昔話研究3』三元社 より再話
仁王とがま 『日本の民話11』ぎょうせい より再話
きつねとにわとり 『日本昔話通観22』同朋舎 より再話
☆研究クラス
妖精の女王からのおくりもの 『島めぐり イギリスのむかしばなし』新読書社
銀貨 『本当に読みたかったアンデルセン童話』NTT出版
酋長カイレ 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森

休憩をはさんで、約2時間半、一気にだだ~っと語りを聞きました。
順番が早い語り手さんは語ってしまうとあとは楽だけれど、順番が遅い語り手さんは、緊張の糸が長~い長~い(笑)で、大変だったのではないでしょうか?
聞く方も、「もう、お腹いっぱい」になったかと思いきや、語りの会の後も残ってくださったかたがたのお話を聞くと「楽しかった」とおっしゃっていただき、みなさん、ぜんぜん疲れていない!
語り手さんや、おはなしが好きな人が集まってくださっているとはいえ、うれしい感想に今年も開催してよかったと思いました。
たくさんの人たちがいろいろな役目でお手伝いしてくださり、来てくださったみんなが動いてくださいました。
そのおかげで無事に、そしてスムーズに、かつ楽しく、開催することができたと思います。
聞かせてもらったお話の中で、感想がいろいろあるんですが、それはまた、コメント欄に書かせてもらいます。
今年の参加者数は、54人でした。
語った話、聞いた話、みなさんどうぞ感想をコメントしてくださいね!(^^)!

4月のがらがらどん

昨日はあいにくの雨でしたが、がらがらどんにはいつものように元気なババたちが集いました。

おおかみと七ひきの子やぎ  『語るためのグリム童話1』 小峰書店
灰かぶりのマーラ  『バルカンの昔話いちばんたいせつなもの』 福音館書店
カッパと瓜  『おはなしのろうそく31』 東京子ども図書館
手なし娘  『子どもに語る日本の昔話3』 こぐま社
マカトのたから貝  『子どもに語るアジアの昔話2』 こぐま社
銀貨  『本当に読みたかったアンデルセン童話』 NTT出版
みそ買い橋  『子どもに語る日本の昔話1』 こぐま社
いい夢とつまらない旅  『空にうかんだお城』 岩波書店

新刊絵本の紹介

今回、たまたまでしょうが、気合の入った話が多かったような気がします。
どこで語るか決まっていて、「これでどう? なんか意見を聞かせてくだされ<(_ _)> 何言われても泣きません」みたいな人とか…
(わたしなんですけどね。もうちょっと同じ境遇の人がいたような気がしたけど。もしかしてわたしだけ?そうですか。どうもすいません。)

初めてきてくれて、そして語ってくださったかたがいらしたので、自己紹介をしながら和やかに、お茶をしながらみんなでしゃべってましたが、その中できらりと光る中身が!
類話のたくさんある話、何冊も本が出ている話は、出来るだけたくさん読んでみて、そのあとで選ぶということ。
今回出た話の中なら、「手なし娘」や「みそ買い橋」です。
本によってはタイトルが少々違っているものもあるかもしれませんが、話型やATU番号が分かれば調べることができます。
もし、同じ内容でアイテムが違うという場合なら、好きなアイテムの方の話を覚えたらいいわけですよね。
「わたしはこっちが好き」というのに出会えればうれしいですね。

さて、次回は5月20日(日)です。
またみんなで、楽しく語り合いましょう(^^)/
そして絵本もよろしくです<(_ _)>

昔話の再話法勉強会

先週の金曜日は、それまでとは打って変わって荒れ模様のお天気でした。
午前中で雨はやみましたが、午後は気温が低くて寒い…”(-“”-)”
そんな中、「再話法勉強会」がありました。
嵐を呼ぶ勉強会だったのか?!
全然嵐はよんでなくて、とっても実のあるお勉強会でした。

丁寧に、原話の選び方、探し方を教えてもらいました。
ヤンさん作成の資料を基に、ATU番号や、昔話の話型から、日本・外国の昔話をどうやって調べていくかが分かりました。
いまなら、「どうやって原話を探したらいいの~(´;ω;`)ウッ…」ということはありません。
いや、これからも、こういうテーマの話を調べたいと思ったら、一直線に調べられます!

“原話というものがあるのではなく、口承資料が残っている”
今回、稲妻のように心に響いたのは、この言葉でした。
改めて、いろいろな研究者が、世界中で昔話を記録してくれていたことを感じました。
その中で、本として残されているものを、ATU番号や昔話通観のタイプインデックス、その他事典類で分類してくれて、どこにあるか書いてくれているのを、私たちはありがたく探させてもらっているんですね。
語りのテキストとして出版されているものも、もちろん語らせてもらっていますが、口承資料を読んでいると類話の多さとバラエティーに富んだ・あるいは微妙に違うアイテムや筋に、驚くとともにほんとにおもしろいです。
たまたま今読んでいる岩崎美術社の『ラテンアメリカの昔話』(ヤンさんの資料に載ってます)は、1話ごとに解説があり、類話に関しての記述があります。
再話勉強会でヤンさんが、聞き手のためにどの話を原話として再話するかの話をされましたが、口承資料を読んでいると、ついその部分を忘れてしまって(あかんやん!)、面白さだけで読んでしまうほどです。
研究クラスで以前に手分けして探した、呪的逃走譚も、突然出てきたりします。
「あ、あった!」(笑)
発掘するような気持ちです。
色々な口承資料をたくさん読みたいと思います。

そして、再話法勉強会で、原話からヤンさんがまずざっくりとした再話をその場でされましたね。
そしてそして、どの部分をどうするかの説明があり、「完成再話はHPにアップします」とのことでしたね。
それが、もう今日アップされています! → こちら
はやい!!
きっと、参加したみんなが記憶新しきうちにとの、ヤンさんの親心でございましょう。
さあ、みなさん、資料と比較しましょう(^^)/