「おはなし会のプログラム」カテゴリーアーカイブ

2月のおはなし会🕯

2月1日(月)

幼稚園3歳児 1クラス

ろうそくぱっ
おはなし「せかいでいちばんきれいな声」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
ろうそくぱっ

生まれて2回目のおはなし会。
お客様が嬉しくて、早くからお出迎え。
「せかいでいちばんきれいな声」は、主人公が子ガモ。でも、まずカモっていう鳥の実感がないんですね。今の季節、幼稚園の近くのため池にはたくさんいるんだけど、のんびり観察している余裕が、日々の生活の中でないのです。
それで、冒頭で、カモについて、ちょっと説明を入れながら、物語に入っていきました。
子ガモが、子犬のようにわんわんっていえるかどうか、ちょっとドキドキしながら、小さな声で「いえない・・」ってつぶやきながら聞いてくれます。
雌牛に出会うところでは、自信を持って「いえない!」
先を予想する力、ちゃんと育っています。

幼稚園4歳児 1クラス

ろうそくぱっ
おはなし「大工と鬼六」『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館書店
ろうそくぱっ

おはなしが終わったとたん、「短い!」
夢中で聞いてくれてたんですね。
さいご、鬼が消えてしまったら、「なんで、おに、きえたん?」
難しい質問(笑)
名前を当てられると、つまり正体がわかると、存在までが無に帰するってこと、説明できませんよね(笑)
「なんでかなあ」といつものようにけむに巻いておきました。有名な話なので、心の隅においておけば、いつかわかる時が来ると思っています。
今は、こどもたちにとって、名前当ては、ゲームのようなものです。

2月2日(火)

幼稚園5歳児 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「ジャックと豆の木」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』
ろうそくぱっ

今日は節分の豆まき。
こどもたち、頭に、手作りお面をつけて、手に手に豆をいっぱい持って、走り回っていました。私を見つけて集まって来て、豆を見せてくれました。
大きな鬼が来てみんなでやっつけた!と、教えてくれました。
先生たちが、内緒で、着ぐるみで鬼になってはったんですね~

「ジャックと豆の木」は、17分の長い話。
夢中で聴いてくれたけど、さすがに終わると、「つかれたあ」って、赤い顔をしていました(笑)
小さかった子が、ここまで聞けるようになって、素晴らしい成長です。
今日が、幼稚園最後のおはなし会になりました。

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昨日のHP更新は、《外国の昔話》
語ってくださいね~

写真は、手作りのり巻き。
自分の好みの味にできるから、食べすぎちった( ̄y▽, ̄)╭

 

 

1月のおはなし会2🕯🕯

1月28日(木)

小学3年生3クラス合同
12月におはなし会に行った小学校の、こんどは子どもたちによる語りの発表の日です。
その時の日記はこちら⇒
あれから2か月近く、子どもたちはお気に入りのお話を選び、覚えて、語りました。
すごいでしょ!

例年はわたしも保護者も参加しての語りの発表なんだけど、緊急事態宣言がでたので、オンラインになりました。
遠く離れていたけれど、ほんとに、ほんとに、心が通じ合った暖かさを感じました。

第1部 こどもたちの語り

数人のグループに分かれて、ひとり1話語ります。
すごいなあと思ったのは、覚えたってこともさることながら、会話などがとっても生き生きしていて、場面が目に見えたことです(❤´艸`❤)
暗唱ではなく、語りでした。

しかも、語るだけでなく、そのお話に関してグループで討論するのです。
まず自分が選んだ話のどこが面白いかを紹介します。
そのお話がどこの国の話なのか、そこの人口は、面積は、気候は、歴史は、と、調べたことも発表します。
質疑応答もおもしろいですよ。
Aさん「インドネシアには、他にどんな有名なお話がありますか?」
Bさん「「白ばらとばら赤」で、なぜ王子はこびとの魔法にかかったのですか?」
Cさん「「かもときつねとからす」の登場人物の中で、どれが一番好きですか?それはなぜですか?」
みんな、りっぱに答えるんですよ~ヾ(•ω•`)o
あなたは、A~Cの質問に答えられますか???

「雌牛のブーコラ」は「三枚のお札」に似てるとか、「トロットリーナとおおかみ」は「赤ずきん」に似てるとか、鋭い指摘もありました。

その話のテーマや特徴を自分なりに考えて、その背景を調べて(これって、図書室での調べ学習です)、おはなしを覚える。
12月に私が「イメージすると覚えられるし、いい語りができるよ」っていった、それを守って、がんばったんだと思います。
みんな、えらかったね~
すばらしかった。

え?子どもたち、何のおはなしを語ったかって?
> カンチルとわに
> フライラのひょうたん
> ヘレーじいさん
> かめのピクニック
> メケードマ
> トロットリーナ とおおかみ
> 半分のにわとり
> 雌牛のブーコラ
> 六ぴきのうさぎ
> 白ばらとばら赤
> かもときつねとからす
> ありとこおろぎ

第2部 私の語り

七羽のからす
こびとのおくりもの
九尾のきつね

 

例年と同じ構成の発表会です。
小学3年生では、国語に世界の昔話の単元がありますね。「三年峠」とか。
あの単元で、ここまで深めた授業をされるのは、珍しいんじゃないかなあ。
自分が語るという体験によって、口伝えという昔話の本来の姿を学ぶ。
背景を調べ討論することで、他民族への理解を深める。
想像力を鍛え、表現力を養う。
それが、とっても楽しそうに、嬉しそうに語ってくれるんですよ~

最後に先生が、コロナで発表会ができないかと思っていたけれど、何とかできたとおっしゃいました。そして、今年昔話を語った事には大きな意味がある、人と人をつなぐことの大切さを学びましたと。

出逢いがありがたくて、涙が出る。
先生の理解と努力、子どもたちの素直ながんばり、お家のかたの見守り。
コロナで暗い世界の片隅に、ぽっと明るい花が咲いたような気持ちになりました。

さあ、がんばろう~

 

 

 

 

1月のおはなし会☃

1月12日(火)

幼稚園5歳児 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「がちょうはくちょう」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
ろうそくぱっ

冒頭でこんなことを説明します。
わたし「ここからずうっと北のさむういところに、ロシアっていう国があるの」
こども「知ってる~!」
わたし「へえ、すごいなあ。そこに悪い魔女がいるの」
こども「ほんまに?」
わたし「たぶんね」
こども「こわい?」
わたし「さあどうかなあ。子どもを食べたりするねん」
こども「こわい!」
わたし「その魔女はね、なまえがババ・ヤガーっていうねん」
こども「笑~笑~笑~」
わたし「ババ・ヤガーは、ガチョウハクチョウっていう鳥を飼っててね。ガチョウハクチョウに子どもをさらってこさせて食べるねんて」
こども「ええええ~~~!」

マスクして走ったので、汗だくになりました(笑)

1月14日(木)

幼稚園3歳児 1クラス

ろうそくぱっ
おはなし「にんじんとごぼうとだいこん」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』
ろうそくぱっ

ほほほ、おそらく生まれて初めてのおはなし会。
めっちゃかわいい~~~
わたしが、「こんにちは~。はじめまして~」って言って、自己紹介しようと思って名前をいったら、ひとりの女の子が、「〇〇です」って自己紹介してくれたの。そしたら、つぎつぎと「△△です」「●●です」・・・・
それが、みんな女の子(笑)
やっと男の子もぽつぽつと名前をいい始めてね。
わたし「みんなおなまえ教えてくれてありがとう」
男の子「ぼく言ってない」
わたし「あ、そっか。おしえてくれる?」
男の子「・・・・・」
おもしろいねえ。
何のルールもなしにしたら、ひとりずつが、考えるのね。

幼稚園4歳児 1クラス

ろうそくぱっ
おはなし「ギーギードア」『おはなしはたのしい』たなかやすこ
ろうそくぱっ

このクラスは人数が多くて、しかもソーシャルディスタンスをとってるもんだから、お部屋いっぱいに広がって聞いてくれるの。
やっとそれにも慣れてきたかな。
みんなで大笑いしてました~

 

12月のおはなし会🎄

先日の幼稚園以外では、今年度、今月たった一度のおはなし会の報告です。
たった一度だけど、とっても濃いおはなし会になりました。
こういう経験があるから、この活動はやめられない(❤´艸`❤)

12月10日(木)
小学3年生 3クラス合同

おはなし「かえるの王さま」『子どもに語るグリムの昔話』こぐま社
おはなし「とりのみじい」『日本の昔話3』小澤俊夫再話/福音館書店
じゃんけん ちーちゃん ぱーちゃん
おはなし「はらぺこピエトリン」『子どもに語るイタリアの昔話』剣持弘子編訳/こぐま社

ホールでソーシャルディスタンスをとってのおはなし会でした。
マイクを使うし、私自身、後ろの子どもたちの目線をとらえることができない状態での語りは、久しぶりでした。
これまで、いろんな場所て語ってきた講演会でのおはなし会をふと思い出しました。
でも、聞き手が子どもだと、やはり心がウキウキします。
おはなしを聞くのは初めての子どもたちですが、まん丸い真剣な目が、物語をひっぱって行ってくれました。

この子たちは、このあと、ひとり一話、昔話を覚えます。
そして、冬休みをはさんで、2か月足らずのち、語りの発表をします。

昔話は大切、子どもたちに次へ伝える大切さを知ってほしいという先生方の熱心な思いに心打たれました。

いろんな所で語っていますが、語り手のわたし自身の思いをピタッと受け止めて、さらにダイナミックな経験をさせてくださる場所はそんなにありません。
わたしにとっては、ここは、幼稚園とおなじく、とっても大切な語りの場です。

来年の発表会、ほんとにほんとに楽しみです。

大阪を通り過ぎて他県まで、ほんとに久しぶりに電車に乗っての楽しい遠出でした~
すてきな山の紅葉をおすそわけ~

 

 

幼稚園のおはなし会🎈

2か月分の報告です

子どもたちに語ると、めっちゃ生き返るわ(❤´艸`❤)

4歳児
11月2日(月)
「ひなどりとねこ」『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
12月7日(月)
「おおかみと七匹の子やぎ」『語るためのグリム童話集』小澤俊夫編著/小峰書店

5歳児
11月5日(木)
「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』
12月1日(火)
「三びきの子ブタ」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子訳/福音館書店

どちらの学年も、子どもたちがソーシャルディスタンスとってるので、距離が遠くって、う~~~むって感じだったのね。
なんで、「ひなどり」や「アナンシ」で、ぼーっとする?
特に4歳児は語りの経験が浅いので、聴ける子とそうでない子の差が大きい。
そして、離れて座ってるので、聴ける子のオーラが部屋全体に広がらない。

環境は大事やねo((⊙﹏⊙))o.

で、考えた。
とにかく目線を近づけよう。
声に力をつけよう。

12月は、立って語った。

前の列の子が「やったー。見える!」っていったら、後ろの列の子も、「ぼくも見える!」ってうれしそうに言っていた。

ひとりひとりをじっくり見て語れたよ。
あっち向いてる子がいたら、その子のほうに向いて語った。立ってるから、自由に体を向けられるのね。
立ってると、おなかに力が入るから声もしっかりするし。
プラスチックマスクが光っても、体で表情を伝えられるしね。

どうしてもっと早くに気付かなかったんやろ~

わたしのプラスチックのマスクを見て、
子ども「ヒーローのマスクや!」
わたし「シュワッチ!」(古いなあ)
ジェルで手をふいてたら、
子ども「なにしてるの?」
わたし「コロナやっつけてるねん。シュワッチ!」

ただ、いつの年もクラスにひとりは、聴けない子がいる。それでも、周りの子がじょうずに注意したり、先生が抱っこしたりして、少しずつ姿勢ができていくのね。
ところが、今年は、整然と椅子に座ってるもんだから、それができない。
二列目の真ん中で、A君が、孤立して遊んでいた。
少しずつ、少しずつ、根気よく、関わっていこう。

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今日のHP更新は《外国の昔話》
ノルウェーの「海の水はなぜからい」だよん。
けっこう気に入ってるの。
とくに、悪魔がありのようにむらがってくるとことか、ニシンとおかゆが追いかけてくるとことか、語ってて楽しい(❤ ω ❤)