「おはなし会のプログラム」カテゴリーアーカイブ

おこられたこと、ある?

今年の7月7日は晴れましたね。お星さまがきれいでした!
でも、天の川はなかなか見えませんね。
私は子どもの頃に海で2~3回見たきりです。
笹飾りを作ったり、短冊に願い事を書いて、葉竹に飾りつけして……。
子どもが小さい頃は楽しかったです。
さてさて、楽しいといえば、前日土曜日の図書館のおはなし会は、
子ども11人、大人7人、おもしろかったですよ。

 手遊び  「メロンパン」
 おはなし 「ヤギとライオン」 子どもに聞かせる世界の民話 実業之日本社
 絵本   「ぼくはおこった」 ハーウィン・オラム きたむらさとし 評論社
 絵本   「こねてのばして」 ヨシタケシンスケ ブロンズ新社
 絵本   「はぐ」 佐々木マキ 福音館書店
 絵本   「うし」 高畠純 内田麟太郎/詩 アリス館
 手遊び  「さよならあんころもち」

「ぼくはおこった」の男の子は、どんどんエスカレートして
すご~く怒るんですけど、絵本が終わったあと、ヤンさんが、
「こんなに怒ったことある?」「・・・・」
「じゃ、こんなに怒られたことは?」
「ある!ある!」「ある!お母さんが…………」
女の子が多かったせいか、にこにこと穏やかに聞いていた
子どもたちなんですけど、今日一番の盛り上がり!
‥‥やっぱり、怒られるのってイヤよねえ。
これですっかりうちとけた子どもたちは、とっても楽しんで帰っていきました。
だって、なんと、11人の子どのうち9人ほどが(つまりほとんど)
今日初めての子どもたちだったのです!
「さよならあんころもち」なぜかいつもみんな楽しそうなんですけど、
こんなに初々しく楽しそうな「さよならあんころもち」久々に見た!
こんなこともあるんですね😊

7月のおはなし会1🎋

鹿児島、九州南部にお住まいのかた、不安な日々を過ごしておられることと思います。お見舞い申し上げます。

京都府南部では、梅雨入りは遅かったのですが、めずらしく梅雨らしい梅雨です。
恵みの雨で終わればいいのですが。

7月のおはなし会の報告です。

7月1日(月)
4年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「石になった狩人」同名絵本
おはなし「世界でいちばんやかましい音」
ブックトーク「環境」
先週金曜日に二クラスやって、その残りのクラスです。
ブックトークは、「石になった狩人」で語られている自然の脅威と、「世界でいちばんやかましい音」でギャオギャオ王子が自然の音を気に入ったことに、注意を向けてもらってから、スタートしました。
ブックトークの準備をしていて驚いたのは、市立図書館に行かなくても、学校の図書室にある本だけで十分にプログラムが組めたことです。
しらべ学習用の図書が充実していたのですね。
おかげで、子どもたちに、図書室へ行こうねって自信を持って言えましたよ。
「みんなの図書室は、宝の蔵やでえ!」って。
あ、そうそう、ここの学校のことではないのですが、もう一校おはなしをしに行っている学校では、図書室の貸し出し冊数が多くて、図書室に行けばみな夢中で本を読んでいるそうです。読みたい本はリスエストもするそうです。
本来当たり前の光景なんだけど、活字離れの時代に、心強いです。
おっと、おはなし会の様子は、先週とよう似たもんです。はい、元気いっぱい~

7月2日(火)
中学1年生 朝15分
おはなし「まほうつかいの弟子」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』村上再話/語りの森
ミニブックトーク『クラバート』
5カ月前には、あんなに偉そうにしていたこの子たちが、まあ中学生になったら神妙な顔つきで、ちゃんと一年生をやってるのがおかしくて(笑)

7月5日(金)
5年生 朝20分
おはなし「小石投げの名人タオ・カム」『子どもに語るアジアの昔話2』こぐま社
ミニブックトーク『春はあけぼの』斎藤孝編
5年生に15分以内で終わるおはなしを見つけるのが大変です。
ここの子たちは、耳が肥えているので、高学年になるともっとしっかりした話が聞けるんだけどね。
朝いちでも、すごく集中して聞きます。
ただ、やっぱり朝いちやからね、もうひとつ踏み込んでこないというか、受け身なのね。
タオ・カムの技に、個々に感心しても、みんなでほお~っとはならないし、土の粒が大臣の口に命中しても、個々にニヤニヤ笑うだけで、いつものどっと笑いが起きない。
思わず、「起きてるかあ~!」って肩をゆすぶりたくなった(笑)
聞き手も語り手も先生もなんとなく不完全燃焼で終わりました。

6月のおはなし会4🐸🐸🐸🐸

ふうふうふう。
梅雨入りして、蒸し暑いのなんの。
全国のみなさま、京都の夏ほど蒸し暑いところはありませんのよ。ほんとです。
それでも子どもは元気です。
ほな、いってみよ~

6月26日(水)
学童保育 30分
おはなし「あまがえる」村上再話/語りの森HP(仲間)
おはなし「かも取り権兵衛」『日本の昔話』小澤俊夫再話/福音館書店 (日常語)
絵本『すいかのたね』さとうわきこ/福音館書店
絵本『チキンライスがいく』はらぺこめがね/あかね書房
絵本『まるくておいしいよ』こにしえいこ作/福音館書店
おはなし「たこやき」村上再話/語りの森HP
いかにもこの季節のプログラム。
Oさんと、「田植えした田んぼがきれいね~」といいながら、学童へ向かいました。
「あまがえる」おわったとたんに、子どもたち、「みじかっ!」
きっと、どうなるんかなって、考え始めたとたんに終わってしまったんでしょうね(笑)
でも、この話は、子どもたちに、一生に一度でいいから聞いてほしい話やなと思っています。
その後を引き継いで、上やら下やら行って、なかなか終わらない「かもとりごんべえ」(笑)
この話のくすぐりは、中学年以上にしか分からないです。それでも、一年生が、分らんくせに、やいやい言って喜んでいました。
梅雨時の話を楽しんでから、そろそろスーパーの店先に並び始めた、みんなの憧れのすいか!
ばばばあちゃんは、絶対外しませんね~
高学年までが、すいかのつるに、「おお!」
あとはもう、食べ物の話で、子どもたちをつりましたよ(笑)
『チキンライスがいく』『まるくておいしいよ』は、どちらもクイズみたいにして読みました。
で、なぜか時間があまってしまったので、「たこやき」。
子どもたち「おじいさん、なんで棺桶のふたにひっついたん?」
わたし「さあ~?」
子どもたち「ソースでかな?」
(ソースでひっつくか?)と、ひとり心の中でつっこむヤンでした。

6月28日(金)
4年生 授業 一クラスずつ2回
おはなし「石になった狩人」同名絵本/福音館書店(仲間)
おはなし「世界でいちばんやかましい音」『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
ブックトーク「環境」
先生から4年生で「環境」のテーマをいただくと、たいていこのプログラムでやります。
「石になった狩人」はモンゴルの昔話。昔話といっても、最後は主人公がみんなの犠牲になって死ぬので、伝説的な話だなと思います。
主人公は、ヘビを助けることで、竜王から、宝の石をもらいます。この石を持っていると動物の言葉が分かるのです。まずこのモティーフ、「ききみみ」ですが、自然の声が聞こえる力をもらうんですね。
その力を使って、村人たちを大洪水からすくうのです。
昔ばなし大学で、昔話は自然と人間について語る、と学びましたが、その通りですね。
そのあと、エイキンの創作「世界でいちばんやかましい音」。
ギャオギャオ王子が、生まれて初めて自然の音を聞いて、すっかり気に入ったというオチ。
オチに行くまでが楽しいおはなしです。
お説教くさくしないために、「だれもかれもが、仕事は他の人に任せて、自分はその結果だけを楽しもうとしたのです」の一文は、省きました。
この一文で、子どもたち、いつもしらけるのです。だからテーマは「自然」にしぼって、不要なお説教はしません(笑)
ブックトークは、ギャオギャオ王子の気に入った身近な自然を写真で紹介している、今森光彦の『里山』からスタートです。
『アマゾン・アゾン』今森光彦写真・・・「熱い暑いジャングルから」
『アラスカ物語』星野道夫写真・・・「寒い寒い氷の国まで」
とつづき、世界じゅうに人間が様々な自然環境で暮らしていることを紹介します。
いつも大うけするのは『世界あちこちゆかいな家めぐり』福音館。
今回初めて使った『すごいね!みんなの通学路』西村書店、これもウケてましたね。みなさんもぜひ読んでみてください。人間って、強いな、捨てたもんじゃないなって思うこと、請け合い!
全23冊紹介しましたが、ここでは書ききれませ~ん。
ブックトークは、おはなしの時とは違って、子どもたちとのやり取りがひんぱんにあるので、楽しいけれど、声がでなくなって困ります。

こうやって報告をしていると、このところ、子どもに語るよりも大人対象の講師の活動のほうが多いのに気がついた。
ううむ。これでいいのか?

まんいん御礼

昨日の6月22日は夏至でしたね。
夏至の夜は電気を消して、ろうそくなど天然の明かりをともし、
静かに眺めるもよし、子どもに絵本をよんであげるもよし、……と、
2003年から始まったキャンドルナイト、したことありますか?
まぁ、私たちはおはなし会のたびやってるから、………ね。
私は子どもが小さいときミツロウろうそく作ったりして、いいにおいでしたよ!

さて、今回はたくさん来てくれてありがとう!
2歳から10歳の子ども22人、大人6人、
その中でも、新しく来てくれた子もなんと、6~8歳の子ばかり!
 
 手遊び   「メロンパン」
 おはなし  「かもとりごんべえ」日本の昔話2したきりすずめ 福音館書店
 絵本    「ひゃくにんのおとうさん」譚小勇再話・絵 福音館書店
 絵本    「くまさんくまさんなにみてるの?」エリック・カール絵 偕成社
 絵本    「ねーずみねーずみどーこいきゃ?」降矢なな・絵 童心社
 絵本    「木はいいなあ」マーク・シーモント絵 偕成社
 手遊び   「さよならあんころもち」

小さい子二人もおとな~しくきいていましたね!でも、
小学2~3年生が中心だったので、集まった子どもたちにぴったりでした。
空高く舞い上がって奈良の大仏さんの大屋根にしがみついたり、
地下にいったと思えば、いっきに雲の上までのぼったり…。ああ、いそがしい。
この「かもとりごんべえ」はヤンさんの日常語なので、
なおさらスピード感があって、最後「ああぁ・・・」となるんですね。
絵本も、みんなほんわかして、面白かったですね!

6月のおはなし会3🐸🐸🐸

6月17日(月)
幼稚園4歳児 一クラスずつ2回
ろうそくぱっ
おはなし「さんびきのくま」語りの森HP/村上再話
おはなし「じいとばあ」村上再話(日常語)
ろうそくぱっ
はじめて5分以上の話をしました。聞けるかな?と思っていましたが、「はい、おしまい」って言ったとたん、声をそろえて「みじか~~~い!」
絵本も持って行っていなかったので、「じいとばあ」をしました。
子どもの発達は、坂道ではなく階段だっていうのは常識だけど、ほんとに、みるみる成長しますね。気持ちがいいくらい。
この子たちの成長を見るのが楽しみ!
「じいとばあ」をしたので、この学年は、早くから日常語の語りが聞けるようになるかなと、期待しています。

6月19日(水)
小学6年生 一クラスずつ2回
おはなし「三本の金髪を持った悪魔」
おはなし「おどるがいこつ」(仲間)
ブックトーク「12歳」
先週の続きのクラスね。
一クラスは連絡がうまくできていなかったようで、遅れてきたので、「おどるがいこつ」はできませんでした。こんな時、がっかりします。
この話の組み合わせは、刺激があって、疲れ気味のこの季節にちょうどいいです。
プールが始まってて、子どもたち、疲れてるのよ。

6月21日(金)
学童保育1年生 35分
おはなし「おいしいおかゆ」『語るためのグリム童話』小峰書店(ジミー)
おはなし「こぶとりじいさん」語りの森HP《日本の昔話》村上再話(ジミー)
おはなし「アナンシと五」『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
絵本『こすずめのぼうけん』ルース・エインワース/福音館書店
絵本『もこもこもこ』谷川俊太郎文/元永定正絵/文研出版
絵本『ドンドン』さくらせかい作/PHP研究所
ジミーさん、おもしろかったねえ。よう考えたら、ふたりで組んでやるの、初めてやね。
この子たちは、打てば響くような子どもたちです。
ジミー「おはなしは、おいしいおかゆ」
子ども「三匹のくま?」
先月聞いた「三匹のくま」におかゆが出て来たのをちゃんと覚えてたんですね。すごい。
で、ジミーさん、ちゃんとほめてましたよ。
それで、とても友好的なムードで、終始しました。
どの話も、本も、そんなに一生懸命聞いてくれなくてもええねんけど、と思ってしまうほど、子どもたち、のめり込んでいましたよ。
「アナンシと五」も真剣に聞いてるの。たべられたらどないしよって思ってるのが全身の表情でわかる(笑)
で、鳩の奥さんが、三回目に「いち、に、さん、し、それから・・・」っていったら、ひとりの子が「ろく!」
思わずずっこけたら、子どもたち、よろこんで、「じゅうなな!」とか、すごい反応(笑)
でも、アナンシが「こうやって数えるんだ、いち、に、さん、し、ご!」ってやったら、「あああ~~~!」って。
『もこもこもこ』は2回やりましたよ。
一話ごとに、脱力していたから、きっと疲れてるんだと思う。でも、ひとつが始まると、しゃんと聞くの。
しかも、時間になったので終わろうとしたら、「あとひとつ!」「40分まで!」「あと10分!」
それで『ドンドン』を読みました。
学童保育では、授業とは違って、初めにプログラムをがっちり決めているわけではありません。
その時の子どもの状態に合わせたいと思うのでね。
だから、絵本は6冊持って行っていたし、おまけのおはなしも用意していきます。
図書館のおはなし会と同じかな。