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1月の日常語による語りクラス

今年初めての勉強会は、1月10日の日常語による語りクラスでした。
このクラスのブログはいつもかぶちゃんが書いてくれるんですが、かぶちゃんはインフルエンザに罹患!!Σ(・□・;)
やむなくお休みということで代わりにジミーが報告します<(_ _)>

語り
「節分のお客」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』
「かねふき明神」語りの森HP → こちら
「おもちホイコラショ」ヤンさん再話・語り
テキスト

「だんだん飲み」『日本の昔話5』福音館書店
「北林家の狸」『ナーミンのためのならのみんわ』奈良の民話を語りつぐ会
「地獄めぐり」 語りの森HP → こちら
「三枚のお札」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
『ノート式おはなし講座 語り この愉しき瞬間』の勉強
日常語のテキストの作り方(P56~59)

最後に、参加者の一人が「共通語アクセントと関西弁アクセントが混ざってしまう。勉強会で、おかしいと言われた。」とおっしゃいました。
日常語の語りを勉強するクラスで、ナイスな提案ですね。
自分の日常語はどれかと考えるときに、アクセントの問題は同時に出てきます。
ヤンさんはこれについて、「アクセントが混ざることは問題ではない。なぜなら、聞き手はそんなことを気にしていないから。」でした。
聞き手にわかる言葉で語ることを考えるならば、あんまり強い土地の言葉、今は使われていないような土地の言葉を常に使って語るというのはよくないかもしれませんね。
自分が聞き手だったら、嫌かな~と思います。
だって、話のすじがわからないわけですからね。
でも、アクセントが混ざっても、意味が分かるなら話の筋は追えます。

かつてわたしは、ヤンさんの図書館のお話会に小学生の我が子を連れて行ってました。
ヤンさんは共通語アクセントは全く混ざってません。
コテコテといわれる関西弁でもありません。
ヤンさんの関西弁です。
そして、同時期だったと思いますが、おはなしを始めました。
そしたら、どの語り手さんも共通語アクセントと関西アクセントが混ざってました。
どっちに寄っているかだけで、みなさんが混ざってました。
共通語を日常語として語っている語り手さん以外はみ~んなです。
わたしは混ざっているのが奇妙に思えました。
で、おもったんです。
「わたしは、完全に関西アクセントで語っていいんだろうか? だって、でも、どうやってもそれしかできないし」
ながらく勉強会で語れませんでしたが、恐る恐るやってみました。
心の中で(だって、ヤンさんはオール関西アクセントやんか)と思って揺らぐ自分を何とか整えようとしながら(笑)
そしたら、何も言われませんでした。
わたしがオール関西アクセントだったということを気づかなかったという人もいました。
つまり、わたしが奇妙だと思ったのは、単に気になる側だったというだけで、気にならない側の人が大多数だったということなんでしょう。
そして、わたしたちの聞き手である子どもたちは、み~んなそんなこと気にしてなくて、おはなしの世界に入って物語のその先だけを注目しているのでした。
だから、『ノート式おはなし講座』にあるように、自分の日常語はどれだろうということを考えるのはもちろん必要ですが、アクセントが混ざることについては、再び声を大にして言いたい!
「アクセントが混ざっていておかしい、という大人の意見には負けるな!」
もしかして、気になるのは単に気になるだけかもしれないということに、気づいて欲しい(笑)
いろんなおはなしがあって、いろんな語り手さんがいて、それぞれに味があり、それぞれに面白い。
それがおはなしだといつも思います。

そして、かぶちゃん、インフルエンザにかかってしまい、年の初めに何と不運なんでしょうか。
早く良くなることを祈っておりますゾゾ!!!

中級クラス🎅

12月の中級クラスの報告をします(^^)

「岩の戸、開け」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
金の牛を手に入れられずに、おじいさん、惜しかったねえ~、というおはなし。
欲ばりはダメということでしょうか(笑)
擬音がイメージに合わないということが話題に出ました。
自分のイメージと合わないと語りにくいというわけですね。
それはどうしたらいいかということで悩まれたわけです。
日本の話でも土地が違うと言葉が違いますから擬音も全く違い、他の土地の者は分かりませんよね。
この話は外国の話ですから、もっと違うかもしれませんよね。
外国の言葉を日本語に翻訳してくれている人が、音の通りに訳されているのか、日本語のイメージに合わせて訳されているのか、もう全く分かりません。
いろいろ意見が出ましたが、「普通に語りましょう」ということで落ち着きました。

「ついでにペロリ」『愛蔵版おはなしのろうそく3』東京子ども図書館
連鎖話です。
聞き手と一緒に作っていくおはなしです。
(だから、中級クラスで語るのはやりづらいでしょうね。お察しします、語り手さん)
聞き手が話に参加したい小さい子なら、いっしょに言えるくらいゆっくりと、もう少し大きい子なら、語り手が早口言葉のようにダーッと「どうだ!」という感じで語るのも面白いそうです。
なるほどですね。

「チワンの錦」『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社
不思議で、美しい物語でした。
語るときには、どうこう考えずに、よどみなく語るのが大事なおはなしです。
聞いていると、次にどうなるかとても引き込まれますから、間があったり、語り手の気持ちが言葉に見えすぎるのは邪魔になる可能性が大デス(笑)
語り手さんの個性にぴったりでした。

「雪女」『松谷みよ子のむかしむかし』講談社
松谷みよ子さんの同名の絵本があり、講談社のテキストに絵本の文章を追加して語られました。
絵本と読み物で、文章がちがうという例でした。
勉強になりますね。
今回は絵本のほうが文章が長いということで、説明が多いということでしょうか?
色々読み比べてみると、いろいろなことが分かるという例でもありました。
そして、雪女の世界に入るというか、閉じ込められた感がありました(笑)
この世界観は中級クラスだけではもったいないということで、つぎの総会でやってもらうことになりました。
楽しみになさってくださいませ。

「木のまた手紙」『子どもに聞かせる日本の民話』実業之日本社
日本の昔話で、字を書く代わりに絵をかいて手紙にしたというおはなしです。
母娘の情がやさしく胸にひびくおはなしでした。
昔話ですが、著者の大川悦生さんが実際に聞いた話をもとに創作されて完成させた話だそうです。
そういうことも本のなかに書かれているそうで、ていねいに読むということの必要性を感じました。
「とにかく、時間がないから読むだけ読んで~~」という自分を反省しました<(_ _)>

「まほうの鏡」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
これも「チワンの錦」同様に、話の次の展開がどうなるか、聞き手は話の筋に集中して聞き入るおはなしです。
語り手は、「この話、おもしろいよ~」という気持ちで語りたいところをぐっと抑えて、むしろそんな気持ちを全く込めないで語る方がいいそうです。
その方が、聞き手がいろいろに受け止められるから。
聞き手が自由に感じたことをふくらませられるからです。
耳で聞いて、イメージを持って、想像を無限に膨らませる、それがお話を聞くことのすごく楽しいところだと思います。
語り手が気持ちを込めることが、話によってはその妨げになるということを改めてお勉強しました。

中級クラスは、テキストの勉強もします。
自分が語るためにはテキストが大事ですが、語れるテキストが増えていくのがとてもラッキーだと思っています。
なかなか覚えられませんが、すぐに使えるテキストが手に入るのがとてもうれしいです(^o^)
ではまた次回(^o^)/

研究クラス🎄

今年度2回目の研究クラスの報告です(^^♪
研究クラスは年間で3回あり、当番にあたっている人があらかじめ1話決めて、その話についてレポートを仕上げます。
当日は、その話をみんなの前で語り、レポートの説明をしてみんなで語りやその話についての考察をします。
その後は、呪的逃走譚の読みあいをして、呪的逃走モチーフの中味、身代わりを置くのか、変身するのか、何かを投げるのかなどを突き止めていきます。

今回のレポートは「旅人馬」でした。
語りをするためのテキストは語りの森ホームページの中の日本の昔話の中にある「旅人馬」を覚えられました。
そしてレポートが、なんと、研究クラスはじまって以来ではないでしょうか!?
類話30話を表にまとめてくださったのですが、A4用紙を貼り合わせてどでかいサイズで作成してくださいました!
旅行に行くときの折り畳み地図みたいにしてくださっています。
え? 折り畳み地図が分からないとか?
Gマップしか知らないとか言わないでくださいよΣ(・□・;)
昔はスマホもカーナビもありませんでした。
(しばし時間トリップしてしまう中高年のワタクシ…)
とにかく、見やすい表を作成してくださいまして、ありがたかったです。

そして、その後は呪的逃走譚の読み合わせをしました。
今回は、ロシアの昔話で「魔法のルバシカ」を2話よみました。
同じタイトルですが、内容が違うのでございます。
読みあわせた結果、この2話は呪的逃走ではないということになりましたが、おはなしが面白くて、読んでいる最中にも突っ込みが入りまくりでした(笑)
おばちゃんたちが、国語の授業みたいに一人が読んであとの人が聞いているんですが、笑ったり、「えーっ!」と言ったり、突っ込みを入れたり、ワーワーいいながら進んでいきます。
勉強なんですけど、おはなしの楽しさがあふれかえっていて、研究クラスは緊張と緩和のアップダウンが一番きついかもしれません(笑)
次回もまた楽しみです!(^^)!

12月度 初級クラス

今月は入門講座を終わられた方も見学に来てくれた中での初級クラスでした。

まずは、手遊び「メリークリスマス」をヤンさんが教えてくれたのですが、上手くできない大人続出・・・親指を上にあげて、人差し指あげてを左右で繰り返す単純なことなのに、途中で「あれれ・・・?!」子どものほうができるかもしれませんね(笑)

さて、今月もバラエティ豊かな発表でした。

(語り)

①がまんの石と刀  『子どもに語るトルコの昔話』/こぐま社

初めて20分超えのおはなしにチャレンジされました。気になる言葉もあり、練習しているうちに納得のいかない言葉は自分で変えられたそうです。また、語るときに問題のない接続語も省かれました。どこまで手を入れていいのか不安だったそうですが、ヤンさんがチェックしてくれ、ほぼ問題ありませんでした。

長いおはなしは子どもの集中力が続かないので、ストーリーが理解できるなら、無駄な言葉は省いて、ストレートな文にしたほうがいいそうです。

このおはなしは、子どものいない夫婦のもとに、神の使いである老人が現れ、子どもが欲しいという願いをかなえてくれます。しかし、せっかく授かった娘は7年の間、眠っている若者の見張り番をしなければならない、と言われます。7年が過ぎ、若者は目を覚ましますが、このおはなしはそれだけでは終わりません。

後半になって、深い悩み事を打ち明けるたびに膨れ上がり、しまいに粉々に砕けてしまう「がまんの石」ができています。娘がお風呂に入っている間に旅芸人の娘が衣装をうばい、娘になりすますのです。若者に娘は「がまんの石と刀」を買ってきてほしいと依頼します。そして、今までの出来事を「がまんの石」に打ち明け、刀でつきさして死んでしまうところを若者が助けます。その瞬間、魔法がとけ、若者は王子にもどり、結婚するという幸せな結末で終わります。魔法にかけられて眠り続ける王子を待つおはなしで「いばら姫」を思い起こさせますね。

②馬方やまんば  『日本の昔話5』/福音館書店

タイトルを言った時点で「馬方」の説明をしましょう。馬方にとって馬が生活の一部であり、いかに大切であるかを理解させると、最後の「だいじな馬まで食われたかたきうちだ」の意味を深く理解できます。

前半の馬の足をぶったぎり、やまんばから逃げる場面は低学年の子どもでも楽しめますが、後半の火の神さんやかたきうちは高学年にしか理解できないそうです。

語り方のアドバイスとして、やまんばの繰り返しのセリフ「おかざあ、おまえをとってくうぞ」の「おかざあ」が分かりにくいと指摘を受けました。「うまかたやまんば」(おざわとしを再話/福音館書店)の絵本では、「おかなきゃ」と書き換えており、語るときに変えてもいいそうです。

③桃太郎  『子どもに語る日本の昔話3』/こぐま社

このおはなしを知らない子どもはいないのではないでしょうか。しかし、桃太郎には松居直さん(福音館書店)の絵本に代表されるような優等生バージョンと、このおはなしのように、毎日ごろごろして寝ているばかりの劣等生があります。子どもたちは優等生バージョンを知っていることが多いと思いますので、違いを楽しめる小学3、4年までのおまけとして語れるそうです。

細かな点としては、となりにいる若い男が桃太郎を山に誘う場面「今日は、山へいきましょうやあ」では「今日は」を立てて語るようにしましょう。

④だんごころころ  『語りの森昔話集1』/語りの森

句読点で切れないことを意識されて語られました。

お地蔵さまとおじいさんのやりとりは、誰が言っている言葉なのかをしっかりイメージして、助詞「が」と「は」も間違えないよう確実に覚えましょう。

⑤お経を忘れた和尚さん  『語りの森HP』語りの森

和尚さんと小僧さんの笑い話です。お葬式に行く途中、和尚さんはかえるを踏んづけたと思いました。後ろを歩いている小僧さんはかえるではなく、なすびだったことに気づきます。お経を読むときになって、和尚さんは忘れてしまったので、かわりに「かえるを踏んだら、キュウと鳴いた」、小僧さんはそれに続けて「よく見ればなすだった」と読み上げます。

短い笑い話は難しいですが、Nさんは上手に語られ、爆笑した人が数名いました。ぜひ、子どもに語って下さいね!なお、このおはなしは「語りの森昔話集4」に掲載予定だそうです。

⑥いうことをきかないうなぎ  『おはなしのろうそく7』/東京子ども図書館

イタリアの昔話ですが、チョギアという町は実際に存在するそうです。ベニスが水の町であることや運河、ゴンドラなどの言葉も理解する必要があり、高学年のおまけのおはなしです。

⑦ミアッカどん  『イギリスとアイルランドの昔話』/福音館書店

他人に助けられたのではなく、自分で自分の危機を乗り越えたトミー。すでに小学1年生に語られたそうですが、終わってから「トミーは賢いな~」と言った子がいたそうです。

≪ヤンさんの語り≫

こびとのおくりもの  『語りの森昔話集1』/語りの森

次回の初級クラスは2月4日(通常の第2ではなく、第1火曜)になります。1月はありませんので、間違えないようお気をつけください。

クリスマスまであと1週間、早くクリスマスプレゼントの準備をしなければと焦っているジェニィでした。では、少し早しですが、皆様よいお年を!

おはなし入門講座⭐発表会🌟

今週火曜日、今年度のおはなし入門講座の発表会がありました。
3回にわたり、≪おはなしとは何か≫から、≪選びかた≫、≪覚えかた≫とつぎつぎと新しい知識を詰め込み、発表会の日に向けてテキストを詰め込んでこられたことと思います。
毎年みなさんそうなんですが、とても緊張して臨まれます。
それはそうですよね。
真剣におはなしと向き合ってこられたからこその緊張だと思います。
どうぞリラックス、リラックス~~(*^_^*)

今年の受講生のかたは7人ですが、人の世はいつもままならないものです。
当日間近に都合がつかなくなったかたが2人おられまして、発表は5人のかたでした。
今年初めての試み、語る順番はその日に抽選で決まりました!

1番くじ 「三枚のお札」『語りの森昔話集1ねむりねっこ』語りの森
2番くじ 「死人の手」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
3番くじ 「ねずみのすもう」『おはなしのろうそく9』東京子ども図書館
4番くじ 「こびとのおくりもの」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森
5番くじ 「まほうの鏡」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

いろんな話がそろいましたね。
どの話もそれぞれおはなしの世界があり、どれも違うのですが、緊張と戦いながら一生懸命に語る姿はみなさん同じです。
熱心な気持ちと、おはなしに対する新鮮でまじめな気持ち、聞いていていろいろなことを感じました。
そして、聞いているわたしは、毎年みなさんからエネルギーをいただいていると思います。

時間に余裕があったので、その場にいた者が急に語ったおはなし
「おはなしかめさん」『朝鮮の民話』偕成社 (ジミー)
「屋根がチーズでできた家」『子どもに語る北欧の民話』こぐま社 (ジェニィ)
「スヌークスさん一家」『おはなしのろうそく2』東京子ども図書館 (ヤン)
ジミーは、練習の機会を与えてもらってラッキーでした。

おはなしの時間が終わって、発表会の感想を5人のかたに言ってもらったんですが、みなさんたいへん客観的に自分の語りを分析されていて驚きました。
家で練習していたときと、実際に発表会で語ったときの違いを述べ、これからどうしようという展望を述べ、とても勉強になったとおっしゃいまして、初めてでなんでそこまで到達するのかと驚きました。
頼もしいというか、なんというか、「1話でそこまで考えるんですか!?」
自分の駆け出しのころのことを思うと、ただ遠くを見つめるしかありませんでした(笑)
さっそく初級クラスの入会を決めてくださったかたが2名おられました。
まだ考え中のかたも、それぞれの思いや時間の都合もあると思いますが、出来たらこれからも一緒に勉強していきたいと願っております。
講師のヤンさん、受講生のみなさん、見学に来てくださった熱心な語り手のみなさん、本当にお疲れさまでした。
今年も入門講座は、とっても充実していました(^o^)/

11月度 初級クラス

先週火曜にありました、初級クラスの報告です。いつもすぐに7話のエントリーが埋まってしまうのですが、今回は珍しく少なかったので、ジミーさんも語ってくださいました!

(手遊び)

弁慶が五条の大橋渡るとき うんとこどっこいしょ うんとこどっこいしょ うんとこどっこいしょと 言て渡る♬

学校のおはなし会は子ども達とも顔なじみになっているのでいいのですが、図書館のおはなし会で初めて会う子どもがいる場合は、手遊びをして触れ合ってからのほうが語りやすいと感じます。

(語り)

①妖精の丘が燃えている   『子どもに語るアイルランドの昔話』/こぐま社

このおはなしを選んだ理由は、アイルランドに旅行をした友達から写真を見せてもらったからだそうです。アイルランドはイギリスの左側にある島ですね、北海道ぐらいの大きさですが、日本人にはあまり馴染みがありませんよね。でも、写真を見てイメージができたのか、情景が見えた素敵な語りでした。

また、このおはなしは死んだおっかさんの知恵もかりて、妖精たちを追い出すことに成功します。いくつになってもお母さんの有難みを感じることがあり、このおはなしに決めたそうです。

最後の段落に「こんなおそろしい目にあってから、ブラスケットのおかみさんは、昼であろうと、夜であるうと、・・・」とあるのですが、ブラスケットという言葉が抜けてしまいました。しかし、最初に1度できてきただけであり、子ども達も何のこと?と疑問に思われても困るので、省いていいそうです。

②くもと夢  『語りの森HP』/語りの森

ジェニィが語りました。「夢の蜂」の類話ですが、人の魂が寝ている間に昆虫になって抜け出すのではなく、このおはなしは外(泉水)からくもができてきて、男の鼻のあなに入っていき、宝のありかを教えます。また、最後は宝を均等に分け合い、2人とも幸せになる点が気に入りました。

1年生から6年生がいる場でのおはなし会で語る予定にしているので、難しい言葉は説明する必要があります。

①荒れた長者屋敷あと → 人が住まなくなった、お金持ちの家

②泉水 → 池   ③千両箱 → 小判(お金)のたくさん入った箱

子ども達に辞書に書かれた言葉の意味を言うのではなく、おはなしがイメージできるよう、子どもに分かる言葉で説明することが大切だそうです。

語りの森HPには標準語のテキストが掲載されていますが、『子どもと家庭のための奈良の民話1』にはヤンさんの日常語で書かれています。

③捨て子と鬼  『日本の昔話4」』/福音館書店

内容を理解してもらおうとゆっくり語るのではなく、ストーリーに重きをおいて語ることを意識されたそうです。

ゆっくり丁寧に語れば子ども達に分かってもらえるか?「そうではなく、むしろ間をあけずに語るほうがよい」とヤンさんより。この初級クラスでは何度も指摘されていますが、句読点できると、聞き手は分かりづらいのです。

細かな点では、

(P49)「それみろ。ぐずぐずしているから、鬼がかえってきちまったじゃないか。さあ、はやくこの中にはいれ」といって、三人を押し入れの中にかくしてくれました。すぐに鬼が裏口からはいってきて、鼻をフスフスさせ・・・

押し入れの中にかくしてくれました。の後に間を取り、子ども達にこれからどうなるか?を考えさせる間を取るといいそうです。

同じように、(P50)道ばたにすわってやすんでいるうちに、ついぐうぐうねむりこんでしまいました。の後にも間を取るといいでしょう。

④酋長カイレ  『語りの森昔話集2』/語りの森

中学生の、特に男の子にがよく聞くそうです。語るときに技巧は必要なく、普通に語るだけでストーリーを楽しめるおはなしです。

先月のブログにも書かせてもらいましたが、Uさんは練習しすぎる傾向にあるそうで、今回の練習期間は約2週間、言葉を頭に入れた状態での発表でした。それが理由なのか、句読点で切れてしましました。例えば最初の一文「若い酋長のカイレは、川のほとりの小さな村に、妻とふたりで住んでいました」とありますが、間をあけずに一気に語りましょう。語ってから、少し間をとり、聞き手に状況を飲み込ませるといいそうです。

⑤三枚のお札  『語りの森昔話集2』/語りの森

ジミーさんの日常語の語りでした。小僧さんが鬼ばばに追いかけられながらお寺に帰りつき、和尚さんが言った言葉 「こまったことだ。どこにかくそう。しょうがない、井戸の天井にかくれていろ」をどのように語ればいいか悩まれたそうです。和尚さんは鬼ばばが出ることは分かっていたから、落ち着いて語ればいいのか、それとも和尚さんも小僧さんと同じ気持ちで、急がなければ鬼ばばがやってきてしまう、と焦っているのか?

重要なことは、子ども達は和尚さんではなく、小僧さんになって聞いている、「急がないと鬼ばばにつかまってしまう」という気持ちということです。ですので、ゆったり語ると聞き手は「早くして~」という気持ちになるのでいいのでしょう、とのアドバイスでした。

≪ヤンさんの語り≫ 

ちいちゃいちいちゃい  『イギリスとアイルランドの昔話』/福音館書店

聞き手によって語り方が変わってくるおはなしだと思います。おはなしの内容は知っていますが、最後はどんな風にくるのか?とドキドキしながら聞いていました。分かっているのに、面白くて怖かったです!

この後、ノート式~の「おはなしの覚え方」を勉強しました。詳しくはジミーさんの16日のブログ「入門講座3回目」をご参考ください。(手を抜いてスミマセン・・・(*_*; 苦笑)重要なことは最初のイメージを創るときから、大きな声で読む、覚えるときもしっかり声に出すことです。

以前、ヤンさんがどうしても覚えられないといっている人がおり、どのように覚えているかを聞いたところ、声に出していなかったそうです。

2019年度の勉強会もあと1回です。(1年が早い~!)

おはなし入門講座🌼3回目

下の、日常語クラスのブログでも書いてくださっているように、今月はじめにおはなし入門講座の3回目がありました(*^_^*)
遅ればせながらの報告です<(_ _)>

3回目は、「おはなしの覚え方」です。
みなさん、覚えるおはなしを1話選んで持ってくることになっていました。
「でも、まだ覚えてはいけませんよ。覚え方を聞いてからにしてくださいね。」といままで言われていて、前進したいところを押しとどめられていた状態だったのではないでしょうか?(笑)

おはなしを覚えるときは、まず声に出して読んでみます。
家で一人の時でも、小声でコショコショ言うのではなくて、部屋の隅まで聞こえるくらいの声を出してみて、自分の耳にも聞かせることが大切です。
その次は、本を見ないであらすじを書く。
その次は…
というように、ていねいに順を追って覚え方のお勉強をしました。
みなさん、ここは聞き逃すまいと真剣です。
だって、「早く覚えたいんです」という感じなんですよね。
みなさん、すごいです!
いよいよ、覚え方を教えてもらって次回は発表会です。
今頃は、みなさん一生懸命に覚えて、練習されているんでしょうね~
緊張せずに、リラックスして語りができるように祈っています。
初めは誰でも緊張しますから、どうか恐れずに(笑)
発表会が楽しみです!(^^)!

11月の日常語の語り勉強会

かぶちゃんお休みで、ヤンが報告します。

語り
「かもとりごんべえ」『日本の昔話2』小澤俊夫再話/福音館書店
「十二支の由来」『ナーミンのためのならのみんわ50話』村上再話
テキスト
「節分のお客」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』村上再話
「かねふき明神」語りの森HP

みなさん、日常語の語りを始めたころは、ご自分の日常語が分からなくて、四苦八苦されていましたね。
ふだん、どんな言葉で話しているんだろうって、言葉と格闘してはりました。
どうしても書き言葉になってしまうんですね。かといって、全くのおしゃべりのことばで語るのもおかしい。
アイデンティティを探すような部分があって、難しいですよね。
でも、苦労のかいあって、ずいぶん自然な語りを聞かせてもらえるようになりましたよ~
聞いていて、肩の力が抜けて、ほんと、楽しいのです。

お勉強 ノート式「日常語で語る意味」
きょうは、第2回目の入門のかたの参加がありました。
ノート式を読めば分かるようなことなんですが、いっしょに読むと、疑問もわいてくるし、どこが重要かもわかるよね
入門は次回で完結。メンバーが増えるといいな~

じろちゃん、お大事にね~

児童文学を読む会⚔

11月の最初の金曜日は、児童文学を読む会でした。
この『児童文学論』(リリアン・H・スミス 岩波書店)を読む勉強会で今までいろいろなジャンルの児童文学を読み込んできましたが、今回はいよいよ、ついに、待ちに待ったわたしの好きなジャンル、11章歴史小説でした。
わたしは歴史小説好きなので、出番が来たつもりで(笑)、できるだけ本章にある本を読んで当日を迎えました!
ストーリー、ファンタジーの章も、お勉強はためになるし楽しいのですが、落ちこぼれました_| ̄|○
次回までにできるだけたくさんの本を読もうという目標をほぼ達成せずに当日を迎えておりましたが、今回は意欲が違いました(笑)

『児童文学論』の11章の中から、抜粋いたします。
〝歴史小説という場合、作家はまず語るべきストーリーをもっている。そして、歴史という布地に、ストーリーは織物のたて糸のように織りこまれていなければならない。〟
〝想像力と史料と筆力の結合したものが、その作品のできばえである。〟
〝過去の生活を復元し、現在とは違う時代の雰囲気、味わいをとらえていなければならない。〟
〝作者が、ある時代に特有な状況や問題を十分に知りつくして、その時代のなかで自由に行動できるほどそこに没頭し、かれの人物をそうした条件のもとに生まれた時代の子として、同情と理解の目をもって見る時、はじめて第一級の歴史小説がうまれる。〟

全くその通りですね。
ほんとにねえ、ちょんまげゆって、刀を差してたら時代劇だと思ってたら大きな間違いだと、時代劇ファンとしては常々思っておりました。
ちょっと違うと思われるかもしれませんが、今回はわたしの歴史小説愛とともに時代小説愛と時代劇愛も炸裂してるので何卒お許しください<(_ _)>

『さらわれたディヴィド』(ロバート・ルイス・スティーヴンソン)にしても、『銀のうでのオットー』(ハワード・パイル)にしても、主人公の少年は平穏に暮らしていた生活が一変して苦難の道に変わってしまいます。
変りかたが、なるほど、この時代はそうだったのねというのがよくわかるんです。
前者は騙されて船に乗せられ奴隷として売られる運命、後者は預けられていた僧院から急に盗賊まがいの実父のところに引き戻されて敵がたにさらわれます。
いまならば、警察が逆探知したり、道路を封鎖したりしてくれて一大捜査網を敷いてくれますが、この時代はとにかく運と自力です。
福祉制度も今と全然違いますから、親がいなくなった時は遠く離れた知らない親せきを手紙ひとつを頼りに探し当てなければなりません。
物語の時代背景が、その時代を知らなくてもよくわかる文章、そして、主人公の心細さ不安、勇気の入り混じった感情のうずを同時に感じることのできる素晴らしくワクワクする本でございます。
とにかく、主人公はとんでもなく困難な命にかかわる状況から脱出しないといけませんね。
生きるためになんとか進まないといけないんです。
さあ、どうやって、どんなふうに知恵と体力を使ってサバイバルするんでしょうか!
どんな人が、主人公を助けてくれるのかも大きな問題です。
ただ、いい人、優しい人とかではなくて、助けてくれる人にもその時代ならと納得するような理由や役割を担っていたりします。
歴史の授業では全く分からない、外国の昔の人たちの生活がありありと見えるように読み進めるごとに入ってまいります。

そして、歴史小説の中では騎士がたくさん主人公になってます。
わたしは、騎士についての知識はありませんでしたが、数冊読んだだけで、もうとってもわかった気になっております(笑)
『ナイジェル卿』(コナン・ドイル)、『アイヴァンホー』(サー・ウォルター・スコット)は、主人公が騎士です。
普段の服装、戦うときの鎧はどんな装束かからはじまり、知らないことばかりでしたが、手を抜かずに書いてくれていることで全く知らない騎士というものが鮮明にイメージできました。
本の内容は長くなるので書けませんが、ストーリーとはまた別にわたしが惹かれるのは、騎士のいる時代は馬が大変重要です。
昔話の馬方は、もちろん馬を大事にしましたが、騎士にとっても馬はどれだけ強い馬を手に入れられるかが重要でした。
馬がつかれてきたから休憩させなければならないとか、たいへん急いで目的地に行かなければならないときは馬が走れなくなるまで乗りつぶして、また新しい馬を調達して目的地まで急いで行くとか、倒した相手の馬をもらって帰って行くとか、そういう場面がしょっちゅう出てきます。
また、僧侶と騎士の違いってなに?と思うほど、聖職者が=軍人なんですよね。
あるいは、聖職者が高位の政治家で、なおかつ軍隊を持っているとか、もう、戦うお坊さんがたくさん出てきます。
だから、キリスト教がこの時代の人たちのひとつの宗派ではなくて、政治的な意味があり、人びとを支配していたのだという様子が感じ取れました。。
昔話の中にも、神さまが出て来る話がたくさんありますし、そちらではおもに信仰というものを感じ取れると思います。
歴史小説とはそのへんが、違うように思いまして、それぞれに面白いなあと思いました。
かつてはるか昔の歴史の時間に自分はなにを聞いていたのかと思わないでもないですが、歴史小説を読みながらこんなにおもしろかったんだと改めて思いました。

残念なのは、11章に出てくる本のなかで、日本語訳が手に入らないものが何冊もあることです。
でも、検索しているうちにわかったのですが、A・デュマの『三銃士』ですが、これは三部作で『三銃士』のあとに二部ありますが、三部の全訳が復刊ドットコムで出ております!!
わたしは今、第二部の途中を読んでおりますが、まあなんとデュマという人は話を作るのがうまいこと!
二時間ドラマと大河ドラマのいいとこだけを取ったような面白さとスピード感!
家事をしないでずっと読んでいたいくらいです。

長くなってすいません<(_ _)>
今回は、P343の終わりまで進み、次回は歴史小説の残りとまだ読んでいない章をします。
宿題は今まで同様、本章に出て来る歴史小説を読んでくることと、出来たらそれに派生する歴史小説も読んできましょう、です。
児童文学を読む勉強会も次回で最後です。
みなさん、次回も頑張りましょう(^o^)/

10月のおはなし中級クラス🍬🍭

二か月ぶりの中級クラスがあり、今回も濃い中身でした。
とはいえ、わたしは今回もラスト1話の批評というところで早退したので残念無念(´;ω;`)ウゥゥ
お勉強は以下のメニューで、まずエントリーした人が順番に語り、そののちに批評の時間という進め方でした。

「いばら姫」『語るためのグリム童話3』小峰書店
「おばけ学校の三人の生徒」『おはなしのろうそく28』東京子ども図書館
「だんまりくらべ」『子どもに聞かせる日本の民話』実業之日本社
「しんぺいとうざ」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「金を生むねこ」『子どもと家庭のための奈良の民話一』奈良の民話を語りつぐ会
「三枚の鳥の羽」『語るためのグリム童話4』小峰書店

「いばら姫」は、わたしが語り、テキストの疑問個所を勉強させていただきました。
指をつむにさす、といいまちがえてしまうことについて、みなさんはそんなことありませんか?
ありませんか、そうですか、わたしだけですか、すいません<(_ _)>
テキストでは、最初に「つむを指にさして死ぬであろう」と出てきて、次に出て来る時には「指につむをさしてしまいました」と出てきます。
わたしは、覚えるときにすでに罠にかかるな(決して罠ではないのですが)と自覚していましたので気を付けていたのですが、語るときに一回目は「つむに指をさし」てしまい、二回目は「指をつむにさし」てしまったのでした(笑)
いや、笑い事ではないですね。
不可能ですから、つむに指をさすなんて、格闘家ではないんですから…
聞き手の頭の中にお姫さまが浮かんでいるときにつむが先に出て来るよりは指が先に出て来る方がイメージしやすいです。
お姫さま→指(当然お姫さまの指を思い浮かべますよね)→つむ(ああ、ささってしまうんじゃないかな、とか、ささったんだなと聞き手が思う)
この順番です。
ということを勉強しました。
他にもこの手の細かいこと、そしてこのおはなしの深いところを単語を細かく見ながら指摘していただきました。
中級クラスはこんなふうにテキストや語りを細かく見ていきます。

「金を生むねこ」は、テキストがヤンさんの日常語になっているという、語り用にしては特殊な本です。
今回の語り手さんは、関西弁という大きなくくりでは同じですからそんなに違和感なく語っておられると思いますが、厳密にいうと違う関西弁ですから(それぞれ地域によってちがいますよね)、それについてのお話もありました。
「おばけ学校の三人の生徒」は、創作です。
このテキストは生徒であるお化けのセリフが、大きさや太さ、書き方がいろいろ違うように書いてあり、語るときに違いが分かるように語らなければならないということを表しています。
演じないといけない珍しいテキストです。
語り手によって、セリフをオリジナルに考えることになりますが、みなさんどんなふうに語られるのかとかんがえると楽しくなりますね。

一話ずつにたくさんお勉強したのですが、あんまりたくさんになってしまうので書けません、ごめんなさい_| ̄|○
でも、どの語りも面白かったですしよかったです。
次回のエントリーは、もういっぱいなんでしょうかね?
(さりげなく、自分を売り込む)
次回も楽しみです!(^^)!