「勉強会」カテゴリーアーカイブ

研究クラスの報告(^_^)

今年初めての研究クラスがありましたので報告します(^_^)
なんかね、新型コロナの感染拡大防止のために勉強会がなくなって、元々研究クラスは年に3回でしたから、今年の3月が中止になり、1年ぶりに勉強会をしたんですよ。
広い部屋に少人数で、机やいすを消毒してね、それをやらないと始まらないから。
ほんとに、生活が一変してるから、勉強会も嬉しいやら、戸惑うやら。
そんな中で、一年ぶりに勉強するのは、グリムのKHM55番「ルンペルシュティルツヒェン」です。
レポートでは、主にテキストの比較類話集めをします。
今回は、エーレンベルク稿と初版の比較、7版と2版を基にしたテキストの比較の二つもされていました。
名前を言い当てる話といえば、日本の昔話の「大工と鬼六」が思いつきます。
それにくらべて「ルンペルシュティルツヒェン」は、主人公の娘の命がかかっているとか、子どもを取られるとか、「大工と鬼六」の、〝目玉をくれ〟とは違ってシリアスなような感じを受けます。
しかし、名前を当てる話の類話を見ていくと、名前当てを聞き手といっしょに楽しむ話だというのが分かります。
類話をあたれば、何が大事か話の核を見つけられるんだとお勉強しました(^_^) 類話の数が少ない話もありますので、絶対見つかるわけではないと思いますけどね。 わたしは、自分ひとりでは見つけられないと断言します(笑)
となれば、このおはなしの後半の、いろいろなドイツの名前が出て来る会話の掛け合いをシンプルにリズムよく語る、というのが語りの練習の時の気を付けるところかなと思いました。
わたしは、この話は絶対に覚えられないから、研究クラスでレポートを読ませてもらい、とてもうれしいです。
なぜ覚えないかというと、まず〝ルンペルシュテュルツヒェン〟が言えない(´;ω;`)
そこか!?
そして、リッペンビースト、ハンメルスバーデ、シュヌールバインを次々と言えない(´;ω;`)
またそこか!?
でも、そこなんです。
言えなかったら、どうしようもないですからね。
その努力をする時間で、他の話覚えるわ!という開き直りです<(`^´)>

そして、ヤンさんの語りは、「海の水はなぜからい」でした。
これはヤンさんの再話です。
明日、外国の昔話にアップされるそうなのでみなさんお楽しみに。
この話は知ってる人も多いと思いますが、再話でどんな文章・輪郭になっているのかを確かめましょう(^^)/

呪的逃走話の読み合わせは時間切れでできませんでした。
読みあわせていくのは楽しいけれど、1話が長~~い!
ということで、今後は各自読んできて結果を勉強会で合わせることになりました。
次回は、多分・恐らく・さすがにもう大丈夫だろうと来年の7月に行うことにしました。
レポートの当番はフレッシュ!ルーキーのUさんです!

どうか、早くワクチンができますように。
みなさんもどうぞお気をつけて、お元気で(^_^)

11月度 中級クラス

遅くなりましたが、先週火曜にありました中級クラスの報告です。

♬手遊び しのだのもりの~♬

(語り)

①話十両 『日本の昔話3』/福音館書店(ジェニィ)

男が十年間働いて貯めた十両で「命が助かる話」を三つ買うというおはなしです。三つ目の「短気は損気」のはなしの中で、男が我が家に帰ってきて、女房と会話をする場面、会話文だけで語りたいと思い、「」の前後の言葉を削除しました。ヤンさんからは削除してもいいが、家の中からは女房が~の場合は家の中から話していることが分かるように、声の大きさと間を考えて、また、~といつめました。では、問い詰めている気持ちをこめれば、言葉に表さなくても、聞き手に分かるでしょう、とのことでした。本番では意識して語りたいと思います。

②仙人のおしえ 『日本の昔話5』/福音館書店

所々に手を入れられましたが、三回の繰り返しは出来るだけ同じ言葉で統一するほうがいいでしょう。また、言葉を付け足す場合、言わなくても分かるときは不要です。昔話は心の葛藤を言葉では表しません。どのような気持ちか?それは聞き手が感じればいいので、正解はありませんし、語り手が決めつけて語ってはいけません。自分の思いは大切ですが、語り手はストーリーを伝えるだけで、心は聞き手にあることを忘れずに。

③あめ玉 『はじめてよむ日本の名作絵どうわ3』/岩崎書店

「ごんぎつね」が有名な新美南吉の作品です。一つしかないあめ玉欲しがる二人の子ども。黒ひげをはやした強そうなお侍が刀で半分にわってくれる、というほっこりするおはなしです。

昔話なら「むかしあるところに~」で聞き手が自分でイメージした世界が作られていきますが、創作は情景描写などが細かに書かれているので、言葉一つ一つを理解し、正確に語らなければなりません。例えば初めの 「春のあたたかい日のこと、わたし舟にふたりの小さな子どもをつれた~」とありますが、あたたかい→どれほど?、わたし舟→どんな大きさの?どんな川を渡る? と状況を細かにイメージする必要があります。

新美南吉の本紹介と合わせて、4年生に語られるそうです。

④まぬけなトッケビ 『おはなしのろうそく30』/東京子ども図書館

3年生に「鬼」をテーマにしたプログラムの一つとして語られたそうです。間を入れて語っている部分がありましたが、間を入れると聞き手が何かとイメージしてしまいますので、一気に語りましょう。

⑤王子さまの耳はロバの耳 『語りの森昔話集4』/語りの森

幼稚園で語りたいと覚えられたそうです。「王子さまの耳はロバの耳だよ」を歌いながら語るか悩まれたそうですが、練習しているうちに自分なりのメロディーができたそうです。とっても自然な感じで、一緒に口ずさみたくなりました。

☆きつね女房 『日本の昔話2』/福音館書店(ヤンさん)

今月から息子の小学校でおはなし会が再開されました。今までは図書室で、床に座った状態でのおはなし会でしたが、コロナ禍で教室で机に座ったソーシャルディスタンスを保ちながらのおはなし会に変更になりました。特に低学年で感じたのは、初級クラスの報告でウーカーさんも書かれていますが、一部の子ども達がおもしろいと感じても、机が離れている物理的距離からその気持ちが回りの子ども達に伝染しにくいのです。クラス全体で理解、笑いが起こりにくい状況で、語り手はさらに技術を磨く必要があると感じました。

1年生に「鳥のみじい」を語ったときに↑のように感じたのですが、昨日、2年生に「はらぺこピエトリン」を語ってきました。去年も2年生に語ったのですが、満足のいく語りができませんでした。大好きなおはなしなのですが、自分の思いが強くでているとヤンさんに指摘され、気を付けたつもりだったのですが、一歩引いて冷静に語れず、大切な言葉も流してしまったのだと思います。今年こそはリベンジ!と思い、語ってきました。

2クラスに語ったのですが、最初のクラスで失敗したところは意識して言葉を立て、後のクラスでは上手くいきました。途中から一番前の端にいる男の子が立ち、真ん中の後ろに座っている男の子の顔を見ながら(相槌をうちながら)おはなしを聞いてくれたので、クラス全体に気持ちが伝わったのかもしれません。思った通りの反応があり、最後はバッコルコが死んで「よっしゃー!」と言っていた子どももおり、楽しんでもらえたと感じました。子ども達とおはなしを通じて、気持ちを共有できるのは本当に幸せですね。図書館のおはなし会再開の目途が立たない中、小学校でおはなしの場を設けてもらえるのは、本当に有難いです。頂いた子ども達の貴重な時間を無駄にしないためにも、これからも語りに磨きをかけたいと思います。

余談が長くなってしまい、すみません・・・もう12月、1年が早い!1月と2月のクラスはお休みですが、久々の語法の勉強会がありますね!「まほうの鏡」楽しみです(^^♪

第3回入門講座

第3回入門講座報告

来月の入門最終回の語り実践に向けて、今回は講義としての最終段階‼
テーマは『おはなしの覚えかた・語りかた』。

いつものように、先ずは村上さんの語りから。
「三匹の子ブタ」(イギリスとアイルランドの昔話/石井桃子編訳・福音館書店)

このお話のように『おおかみ』は悪者のイメージがあるが、実は……悪者として出てくるお話は意外と少ない。グリムでは2話、イギリスではたった1話。日本では悪者と言うよりも神様に近い自然の中の驚異として存在している事が多い。
詳しくは『語りの森HP 昔話雑学』に昔話における狼のキャラクターについてあげてくださっているので是非参照してください。

【おはなしの覚え方】

Ⓐストーリーを覚える
⑴声に出して読む
自分で読み聞きながら場面を映画のように頭の中にその情景を思う描く
⑵テキストを見ないであらすじを書く
書いてからテキストを見て自分にあらすじが入っているかの確認
⑶意味段落に(形式段落でなく内容で)分ける
分け方の目安は……場面が変わる所・時間の経過を表す言葉の所・人物の出入のあった所
細かく分けてから大きく分ける
※この段落の切れ目(境)が良い具合に語りの間となる

Ⓑ言葉を覚える
1段落毎に覚える
細かく声に出して何回も→テキスト見ず2,3行何回も読むを繰り返す
いい加減な所を残さず完璧に少しずつ覚える
完璧な2,3行暗唱を繰り返し完了したら、1段落を暗唱 完了‼
これを2段落目、3段落目…と進める
次の段落に進む時は、前の段落の確認はしない(前ばかり練習量が多くならない様に)
最後までいったら全体を通し、忘れている所は覚えなおす

※※最重要点※※
イメージしながら覚え進める事‼
目で見えるだけでなく、五感で‼匂い・音・気温気候etc.etc.
正しくキッチリ覚えるのは、イメージを上手く表現する為。

⒞大切なこと
覚えるのに時間をかけること。
個人差はあるが、その話と向き合う時間が長い程その話がわかるから。
「苦労はしなあかん 苦労は報われる」

【受講者からの質問】
●語りの演出はどうか?
作為的なのはNG。自然な流れで出てくる表現はOK。
●語るときの視線は?
全体を見る。目を見る。子供は自分に語って欲しいから。
●忘れてしまったときは?
言葉が少し違ってもお話を進める。忘れても最後まで語る。
戻って語りなおすのはタブー。
●朗読でない語りの魅力は?
聞き手の目を見ながら語れるので、聞き手の反応を感じられる楽しさがある。
●笑えるところでは?
語り手自身に、自然と出てくる笑い、思わずでる笑いはok。
●語りの抑揚どこまでOk?
わざとらしさは要らない。聞き手に語り手の感情を押し付けるのはダメ。
話によっては、ある程度の抑揚がある方が面白い。聞き手が楽しめる程度の色を。
演技でなく楽しんで語る。ただ単なる暗唱でなく、お話を伝える。
●声色は?
声を登場人物で変える必要はない。
自分を見せるのではなく、語り手はお話を伝える媒体である。

今回の講義も私にとって、たいへんたいへん勉強になりました。
語り入門して5年目に入ったのですが、語りを覚える上でイメージでなく、文字に頼ってしまっている自分を再認識しました。場面を思い描き語る重要性を肝に銘じていきたいと思いました。ありがとうございました。

次回は入門講座最終回 語りの実践です。楽しみです。

『とりあえずまちましょう』🏰

一昨日、木曜日のことです。
市内の絵本サークルの勉強会で、講演(のようなもの)をしました。
たった1時間だし、三密を避けて内部だけの開催だったので、のようなもの(笑)

これまでは、石井桃子、渡辺茂男等々、現代日本の児童文学を拓いた人がテーマだったんだけど、今回は、五味太郎さん。
私の好みで選びました(笑)

それがあだになった。
なんと400以上の作品があって、うちの図書館所蔵は300冊。
300+アルファ冊読んだ。
おもしろかった。
それはいい。
どうやって、1時間にまとめる?

結局、約70冊準備してもらって、紹介したのはその半分。

でね、終わってから気づいたんだけど。
五味太郎に限らず、絵本は好きだけどね。
わたしにとって絵本を楽しむ醍醐味は、他の人と共有することにあるんだってわかった。
ひとり静かに読むのもいいけど、読んで聞いてもらうことが楽しい。相手が子どもでも大人でも。

それで、今回も、聞いてもらった中で、特に反応があって楽しいなと思った本を、ここに紹介します。許可なくても表紙を載せてもいいよっていう出版社さんのは、表紙も紹介しますね。

『ヒトニツイテ』1979年/CBSソニー→絵本塾出版

『仔牛の春』1999年/偕成社
仔牛の春

『秋』1981年/絵本館

これは、『春』『夏』『冬』もある。

『みんながおしえてくれました』1983年/絵本館

『からだのみなさん』2001年/福音館書店

これは、かがくのとも。かがくのともには五味さん作品たくさんある。最初の作品『みち』1973年もかがくのとも。これは手に入らなくて他館から借りてもらった。当日紹介できなかったので、ここにのせるね。

『いました』2013年/ブロンズ新社
表紙:いました

『とりあえずまちましょう』2020年/絵本館

これは、今年の9月発売。一番新しい本。
コロナの時代に、とっても癒された本です。
『とりあえずごめんなさい』『とりあえずありがとう』に続く第3弾!
五味太郎さんからのメッセージを貼り付けますね。
「なんだかいつも忙しくて、バタバタ、ウロウロ、イライラしているみなさん、ここはひとつのんびり、ゆったり、ぼんやりと、焦らず待ってみるのもけっこういいものですよ、というあたりで、とりあえず まちましょう、です。
すぐにお読みにならなくても構いません。
いつかお読みいただきたいと思います。お待ちしています。」

それから、絵本じゃなくて、おすすめは、これ。

『じょうぶな頭とかしこい体になるために』1991年/ブロンズ新社
『勉強しなければだいじょうぶ』2010年/朝日新聞出版→集文社

みなさん、読んでみてね。ほっこりしますよ。

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きのうはおはなしひろば更新。
ノルウェーの昔話「ガラスの山のお姫さま」だよ~

 

 

11月初級講座報告

窓を開けています。みなさん距離を取って座っています。心も体も冷えていきます…。人肌恋しいこの頃ですね!今日も元気に始まりました♪

1.この世の光 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

宮殿の主、幽霊の老人が持っている「文字が縦に書いてある分厚い本」とは何なのか、引っかかっているとのことでした。

ヤンさん…調べたけれども、分からなかった。意味があるから消さなかった。この話は、スペインの話だけれど、地中海の島ごとにある話。地中海はシルクロードの端にある、色んな民族が出入りする中継点。 聖書ではない、聖者伝?!    過去のブログ→聖なる書物 文字が縦に書いてある書物

また、語り手が幽霊の存在をイメージすると、自然と語り方が変わる。どんな幽霊か、自由に考えてイメージすると幽霊の話し言葉が変わり、そのイメージが聞き手に伝わる。そして、ストーリーが止まってしまう説明部分(p169)も、そのイメージが伝わることで(そうなのか~)と聞き手は納得して聞ける、とのことでした。

2.まほうの鏡 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

最初に覚えた、これからも語りたい好きな話。先月の初級講座の中で、テキストにおける3回の繰り返しについてのヤンさんの解説を聞いた。その時、まほうの鏡でもそれを自然と感じていた事が思い出され、今回選んだそうです。

助詞~に~へ、の使い分けがあると認識しているが、それでも語るときは迷ってしまう。~が~は、の違いも知りたい。

ヤンさん…                                ~に:その場所をピンポイントで示す ~へ:方向性ある、途中で何かがある

共通語で再話をするときには、意識してそうしている。小澤先生からは、大事なことです!と指導を受けた。関西人がしゃべる時には、特に使い分けていないようだとあとで分かったんだけどね。基本、テキストは正確に覚えましょう。

~が:各助詞 ~は:係助詞                        一人の狩人いました。 一人の狩人いました。(他にも誰かいたのか?)  狩人「いったい何をくれるんだい」ときくと、きつね(に関しては)いいました。                                   ※個人的検索 ~が:主語と述語などの文の関係を作る、           ~は:区別・強調の意味をそえる

また、言葉を立てているところが多い。大きな>魚と語っていたが、大事なのはの方。語法の勉強でも出てくるが、「昔話は物理学を無視している」ところからいうと大きさは大事ではない。…魚は、狩人を飲み込んでのどの中にかくすと、深い海の底へ潜っていきました。事柄の大きさをイメージさせる。子供はその手があったか!とびっくりする。

いすの<と語っていたが、大事なのはいすの方。おひめさまの一番近くに隠れた。その手があるか!とまた思う。どの言葉が大事かを考えると良い。

3.しおちゃんとこしょうちゃん 『おはなしのろうそく27』

繰り返し言う、「そう」の言い方が分からないとのことでした。

…二匹は、なにをやるのもいっしょでした。一匹が目をあけると、もう一匹も目をあけました。そう、二匹とも目をあけました。                一匹がお皿のミルクをなめられるようになると、もう一匹もお皿のミルクをなめられるようになりました。そう、二匹ともお皿のミルクをなめました。      一匹が自分のしっぽを追いかけはじめると、もう一匹も自分のしっぽを追いかけはじめました。そう、二匹とも自分のしっぽを追いかけました。

ヤンさん…「一匹が~、もう一匹も~」という説明によって事実を分からせて、「そう、~」は聞き手への確認になる。

繰り返し言う、「ニャー!ニャー!ニャー!」の言い方も。語り手さんの家に、猫が二匹迷い込んできたとのことで、その鳴き方に近付けたそうです。

「ニャー!×3」1回目、鳥に助けを求める。                「ニャー!×3」2回目、飛行機に助けを求める。              「ニャー!×3」お日さまが沈み3回目、夜の風に助けを求める。        ヤンさん…状況が少しずつ違い、猫たちの気持ちも少しずつ違うので、いい方も自然と変わる。その情景をイメージすると良い。

4.天福 地福『おはなしのろうそく14』

正直な爺さんとごうたれ爺さんの、シンプルな話で気に入った。家での練習は合間になってしまっていたので、いざ人前になると難しかったとのことでした。

ごうたれ爺さは「…」と、ききました。 「…」と、正直な爺さがいいました。「…」といって、ごうたれ爺さは~しました。

などの使い分け区別がつかないままで、自分に入りきらなかった。また、練習が進むうちに、2文字の言葉(くわ、いし、へび、いえ、など)のアクセントが普段の自分のアクセントと変わってきてしまって、自分の中で昔話口調が出来上がってきた。普段と違うアクセントでも良いのでしょうか。

ヤンさん…テキストが共通語でなく、土地言葉のようなものが混ざっているから、語り手の中で迷いが起きる。自分なりのアクセントを作っていって良い、聞いていて自然だったので良いと思う。みなさんそう、家でも大きな声を出して覚えましょう。テキストの問題は、また追々変えていけるようになるから大丈夫、とのことでした。

天福地福の意味が分からないかもしれないので、子供に語るときは少し大きな子に語るのがよいかもしれない。天福地福の説明はしないで済むなら、そうしたいね~

5.かしこいモリー『おはなしのろうそく1』

こちら私です。小学校の朝学習で語る予定。机を下げて前に集まる従来の形とは違い、子供たちがそのまま着席した状態で、開放的な空間で語るので、難しさを感じている。練習の仕方に工夫がいる。今まで以上の練習、人前でする練習などが必要と感じている。

ヤンさん…席が離れていて、子供たち同士の関係が取りにくいから、おもしろさ、理解が伝染しにくくなって、語り手の力がおよびにくい。かしこいモリー、お話自体に力があるから、子供の心を掴む、そのことにすがり付いて語る。それだけでやっても、半分の子供には伝わる、心に残る。自分が楽しんだら、子供たちも楽しむので、楽しんだら良い。語り手と集団、その子ら同士の関係性の大切さがあることを、この度思い知らされているね~。

また、テキスト:刀を手もとまでひきよせたとき、カチャッ(間)と~ ここの間を入れる。繰り返しにおける1回目の大事なシーンを子供たちに見せることは大事、とのことでした。

ヤンさん 手遊びとおはなし                        し~の~だ~のもりの~きつねがコンチキチン、コンコンチキチンコンチキチン (信太のきつね)                             さるかに合戦 (日常語)『語りの森昔話集4・おもちホイコラショ』語りの森

 

ノート式おはなし講座p31 おはなしの語りかた (抜粋と聞き書き)

そのお話を選んだときの思いや、覚えるために時間を費やして努力したことに自信をもって語る。語る時にいちばん大切なのは、聞き手と語り手が共にそのお話を楽しむことです。聞き手が、語り手の言葉を受け止めるというのは、言葉からイメージを作り出す、言葉から見える、瞬時に想像することです。聞き手が明確にイメージしてこそ、お話の面白さが伝わるのです。おはなしを語るというのは、聞き手にストーリーを手渡すことです。ストーリーを膨らませるのは聞き手です。たとえば、大げさにオオカミらしく語ったりすると、聞き手はむしろ現実に引き戻されて、ストーリーから離れてしまいます。(おばちゃんの面白さに気がいく!)語り手は媒体。子供たちは受け止めて感じたものを、瞬時に返してきます。それを語り手はまた瞬時に受け止めて、次の言葉を発するようにしましょう。子供たちの目が分かっていない~ということを発していたら、説明を入れます。短い説明を前もって準備しておき、語りの途中で挟む練習、その後、語りにすぐ戻る練習をしておきます。 語り手が笑うと子供も喜ぶ。物語を通じた心のキャッチボール、これが語りの良さです。

間違えないように語るということを突き抜けて、余裕を持って楽しむ。孤独な練習の日々、おはなし5分、10分のために語り手はどれだけの時間を費やし、努力している事でしょう!でも、その先には子供たちの笑顔と素敵な未来がありますもんね。俄然やる気が出ます。甘いお菓子を休憩に挟み、練習を重ねます。語り手が笑うと子供も喜ぶ、その言葉が心に響きました。おはなし会は心地よい時間ですね。しみじみ。それと同時に、当たり前な事を自分に問い直す時間、何が大切かを考え、捉え直す時間を与えられたのだと深く思い、感じます。逆境を成長に☆ありがとうございました。

次回は12月8日(火)です。 1月・2月はお休みです。