「日記」カテゴリーアーカイブ

けしごむ📝

今週はよう働いた。
同じプログラムを異質な2グループに同時進行でようやった。この歳で╰(*°▽°*)╯土曜日は休業日だ。わたしの一週間は日曜日から始まる。日曜日は次週の準備だ。
次週もびっしり働く。

きょうは~~、休業日~~~

私の机は娘の学習机のおさがりだ。
学習机ってのは、引き出しや本立てやフックなどの細かい造作があって便利だ。
ぱっと手に取れるところに、スヌーピーの缶のペン立てを置いている。
めっちゃ古い、学生時代からの相棒である。
古い物には魂が宿るという。九十九神。

さきほど、HPにアップする予定をメモっていた。
あ、こらあかんなということで、消そうとしたがあるはずのところに消しゴムがない。
なんぼ探してもない。
あきらめかけて、ふとスヌーピーの缶をのぞいた。
最近、思いがけないところに物を置くようになったから。自分を信じられないのはよいことだ。

あった。
四個もあった。
古い物には魂が宿るという。
あんた、消しゴムためてどないすんねん。
古い物は持ち主に似るのだろうか。

暖かで穏やかな秋の日。
ありがたいことです。

 

 

 

ローカル列車の旅🚃その4

蒜山高原から見える山々は何事もなかったかのように迎えてくれました。


蒜山三座

はるかに大山


中国四国酪農大学校の牧草地

今回初めて気づいたのは「やまなし」の木と実!

やまなしの実はピンポン玉くらいの大きさでした。


明連川の河原のススキ


栗が豊作!10個ほど拾って帰りました。しばぐりって、おいしいのよね~

さてさて、日常へ運んでくれる帰路
蒜山高原からは真庭市のコミュニティバスで中国勝山へ。
コミュニティーバスは、「まにわくん」っていってね、どんだけ乗っても200円!
中国勝山まで1時間20分かかったけど、途中で乗ってきたお客さんはふたりだけでした。


ね、かわいいでしょ~

中国勝山からは姫新線で、例の新見まで。
じつは、姫新線のこの区間も廃線候補なのね・・・
それで、あえてこの線を使って帰りました。


中国勝山駅


新見駅

帰ってきて、やっぱり今回は疲れたなあって感じました。
体がちゃっちゃと動かへんかったからね。
でも、帰ってきて1週間、またどこかへ行きたくなってる私がいる(*^▽^*)
じきに全国旅行応援も始まるし~~~

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きょうの《おはなしひろば》は、『奥出雲の昔話』からの再話。亀嵩に残っている「まつぼっくり」
すぐ覚えられるから、語ってみてね~

 

ローカル列車の旅🚃その3蒜山盆地の昔話との出会い

昔話の語法オンライン勉強会「いばらひめ」の申し込み、忘れてるかた、ありませんか~
今からでもOKですよ~

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蒜山高原には、コロナ前はほぼ毎秋、夏の疲れをいやしに来ていたんですよ。
3年ぶりの蒜山高原です。

今回は、ちょっと目的をもってやって来ました。

『昔話研究資料叢書1蒜山盆地の昔話』稲田浩二・福田晃/三弥井出版/1968年刊
という本があってね、全551頁を通読したんですよ。面白くてねえ!
《日本の昔話》に再話を紹介しています。⇒「へびの天のぼり」「やまんばあと馬子どん」

今まで蒜山高原に来ると、貸自転車でサイクリングロードを走って楽しんでたんだけど、「待てよ」と思った。
栗やアケビをとったり、田の神さんを見つけたりしていたあのあたりが、昔話が語られた舞台だったのではないかあ???

それで、今回は、そこに焦点を当てて景色を楽しもうと思ったの。

この本に載ってる当時の地図を紹介するね。


拡大地図の真ん中あたりに、「川上村」って二重四角で囲んであるでしょ、その右に「上福田」って四角で囲んである。グーグルマップに落とすと、この地域がいつも自転車で回るところ。もう少し川下へも行くけれどね。エル字型に流れているこの川が明連川で、旭川と合流して岡山県を縦断して瀬戸内海まで続いている。

で、「上福田」って書いてあるすぐ下に「鍛冶屋」ってあるでしょ。
ここに、「へびの天のぼり」「やまんばあと馬子どん」を語った立田富之助翁の住まいがあったのです。
けど、グーグルマップには載っていない!
もう鍛冶屋って地名もなくなったんやな、残念やなあと思いながら、上福田の明連川の川岸を走ってたのです。
景色を見せてあげよう。

ね、いやされるでしょ。
この景色の中で、たくさんの昔話が語られてたんですね。

さて、地図でいえば「鍛冶屋」と書いてるもっと下、川の岸に、川上村歴史民俗資料館というのがあって、これまで、いつ行っても閉まってたの。
今回も、ダメもとで行ってみたらやっぱり閉まってた。

帰りかけて、たまたますれ違ったおばさんに、勇気を出して尋ねてみた。
わたし「あの、鍛冶屋というのはどのあたりかわかりますか?」
おばさん「ああ、このあたりよ」
わたし「えっ!?」
おばさん「このあたり、ずうっと鍛冶屋よ」
わたし「えええ~~~!」

このあたりね。
なぜ鍛冶屋をさがしているのか説明すると、おばさんが、資料館の隣にある保険センターに連れて行ってくれました。
そこの人たちと話をして分かったことは、そんな半世紀も前の資料や語り手のことは、だれも覚えていないし、もう伝わっていないんだということでした。
とっても親切に、心当たりに電話もしてくださったんだけど。
でも、旅人へのやさしさと、土地言葉のおしゃべりのあたたかさを、十二分に感じることができました。感謝、感謝です(^///^)

こうして、昔話の景色と土地の人の心ををいただいて、「へびの天のぼり」「やまんばあと馬子どん」はもちろんのこと、資料に載っているすべての話に血肉が通いました。

赤字のローカル列車は廃止されていくかもしれないけれど、昔話の語りは、思いのある人間の手で残っていく、残していきたいと、強く思ったことでした。

 

 

 

ローカル列車の旅🚃その2

京都府南部は、今日からいきなり秋になりましたo(*^@^*)o

さてさて、片手にシュッシュ、片手に杖を持ち、〇キソニンを飲んで貼って、旅に出た。その二日目。

松江の宿から、ローカル列車一畑電車(いちばたでんしゃ)で出雲大社へ。
一畑電車、通称ばたでん。
松江しんじ湖温泉から、川跡(かわと)で乗り換えて、出雲大社前まで約1時間。
2両編成の列車で、宍道湖の北岸を走る。
さて乗ろうとすると、少々お待ちくださいということで、地元の幼稚園児が先に乗り込んだ。遠足やね。
子どもたちは1両目。
2両目に乗ってふと見たら、1両目は、座席がぜんぶ宍道湖のほうを向いてるではないか!ちょっとしたテーブルもついていて、座面もふかふか。
2両目はよくあるふつうの車両ね。
思わず感心した。子ども優先!子どもを大事にしてるんやなあ。

子どもたちは、何駅目かで下りて行ったので、途中でうきうきと1両目に移動した。
宍道湖の景色はすてきでした。けど、窓は汚れてるし、曇ってたので、写真は撮らず、紹介できなくて残念。

じつは出雲大社は初めてなのよ。
出雲の神様が出てくる昔話、けっこう好きなんだけどね。例えば「ねずみの聞き耳ずきん⇒こちら」とか。
で、ばたでんの大社前駅から大社までは、歩いて10分ほど。ただし、大社自体が広いので、末社も含めて参拝すると、1時間以上かかる。
しっかりお参りして、縁結びのお守りをいただいた。

境内の雰囲気は奈良の春日大社とよく似ていたけれど、お社は、でーんと大きくて、圧倒された。
出雲大社の御祭神は、そう、大国主命。大黒様です。
『古事記』にて紹介しよう。「いなばのしろうさぎ⇒こちら」

出雲大社の東隣に島根県立古代出雲歴史博物館があって、見ごたえがあった。
エントランスには、ふっる~い柱の根元が三つ。かつての大社を支えていた柱が、遺跡発掘で発見されたとのこと。直径3メートルの杉の柱だって!
木造だから雨風て痛んだ箇所の修理とか屋根の吹き替えとか、メンテナンスが必要なんやね。それで、神様に引っ越しをしてもらってリフォームする。その引っ越しを遷宮っていう。
発掘されたのは鎌倉時代のお社の跡だそうです。

お昼は、博物館のレストランで、まるランチなるものをいただきました。
ハンバーグランチね。ドリンクセットが1100円と、お手頃。
ほんとは、出雲そばか、出雲ぜんざいにしようと思ってたんだけど、お店選びがめんどくてね。
でも、ここにして正解だった~

そののち、山陰本線に乗車。
宍道湖の南の岸を通って、米子→根雨。
半日で宍道湖を一周したわけね。

宿の送迎バスで、蒜山高原へ。
ここで3泊。
コロナを忘れて、というわけにはいかないが、命の洗濯です。

 


松江しんじ湖温泉駅の足湯のお地蔵さま


ばたでんの新車両。左に見えてるのが古い車両。


園児が座ってる1両目。(通路に座ってるのは先生)
みんな左向いて座っている。


出雲大社の勢溜の大鳥居


本殿


本殿を横から。


いなばのしろうさぎ(^///^)

 

 

 

 

ローカル列車の旅🚃その1

コロナ禍のなか、片手にシュッシュを持って旅に出た。

廃線が取りざたされている芸備線(げいびせん)と木次線(きすきせん)に乗りにいった。
新大阪:さくら号
↓ 山陽新幹線
岡山:特急やくも
↓ 伯備線
新見(にいみ)
↓ 芸備線
備後落合(びんごおちあい)
↓ 木次線
宍道(しんじ)
↓ 山陰本線
松江

出発した時は、雨模様でねえ。
お昼ごろ、新見まで来たはいいが、ここからあと芸備線は大雨のため徐行運転。ひょっとしたら運休になるかもとアナウンス。
わたし「ええ~!どれくらい遅れますぅ?」
駅員さん「こればっかりは雨に聞かないと分かりませんねえ」
わたし「木次線に乗りに行くんですけど。備後落合14:42に乗り遅れたら、次は17時ですよねえ??」
旅のおじさん「わたしも木次線に乗りに行くんですけど・・・」
駅員さん「うーん。問い合わせてみますので、ちょっと待ってください」

定刻発車でも1時間ほどの待ち合わせだったので、ここでお昼ご飯にした。
雨がパラパラ降る中、駅前の「きくや」食堂へ。
10人ほどしか入れない、ご主人ひとりでやっている昔懐かしい食堂。
備中そば 670円。
めっちゃおいしい。
普通、そばの具に玉ねぎとかニンジンとか入れます~?鶏肉と薄揚げも入って、そばもこしがあって、美味。

駅に戻ったら、
駅員さん「備後落合駅で、木次線宍道行きの列車が待っています」
すご!
待っててくれるんや!

ジーゼルの1両列車は新見を発車。徐行に徐行を重ね、ごっとんごっとん山の中を進んでいきました。
ときどき、窓に木の枝が当たって、ビシッと音を立てる。
たまに、村があって、どう見ても古民家が、ちらほら。
なつかしい。
最後の一駅で、列車は速度を上げた。一生懸命走っている。かわいい。
それでも、1時間の延着。

備後落合に着いたら、ちゃんと木次線の1両列車が待ってくれていました。
駅員さん「いらっしゃいませ!」
ええなあ、ええなあ。こんないい路線、廃止にしたらあかんで、JR西日本!

木次線は、1日3往復。
沿線は、まるで昔話の世界でした。
写真も撮ったんだけどね、雨の車窓の景色だから、どないもならん(┬┬﹏┬┬)
しかも、スイッチバックのあたりはすごい霧が出てね、きっと絶景なんやろなあと思いながら見つめていました。

とちゅう、亀嵩(かめだけ)駅に停まった。
ここは駅舎にそばやさんがあって、亀嵩そばが食べられるそうだけど、途中下車したら今日中に宿に着けなくなるので諦めた(笑)

木次線沿線は、出雲及び奥出雲地方で、たくさんの昔話が残っていたところ。
立石憲利先生の『出雲の昔話』日本放送出版協会刊にまとめられています。
《日本の昔話》では、亀嵩の語り手による「とりのみじいさん」を紹介しているので、ぜひ見てみてください。⇒こちら

 


新見発備後落合行き普通


備後落合駅


「やっぱり、芸備線がええよのぉ!」


待っててくれた木次線の宍道行き普通

 


木次線の車窓から


亀嵩駅