「日記」カテゴリーアーカイブ

え~らいこっちゃ!!

気がついたら9日や!
スタートが切れない!
おしりが重い!
あしたは4歳さんの「ねずみのすもう」や。じつは日常語新作。まだ覚えてない~!
あかん、ダッシュしても間に合わへん、「大工と鬼六」にしとこう。
7日の「がちょうはくちょう」をもどした段階で日常生活に戻るはずやった。
なんでや~
勉強するのはええよ。本読むのはええよ。再話するのもええよ。
けど、内にこもってどうする?
語りっちゅうもんは、体育会系やで。
ほら、立って、声出して!
あかん、お尻が・・・!

きのうの夕方、ウォーキング途中に小学生の女の子ふたり、ひとりはリフォームしたばかりの木製のベランダに、ひとりはその下の植え込みに立って、楽しそうにしゃべっていた。
わたし「なにしてんのん?」
子ども「ロミオとジュリエット!」
わたし「(無邪気に)わあ、ほんまや~!」

そのときに思い出すべきだった。今年は1月から小学校の授業があることを。
あかん、ブログ書いてる場合やない。

両手いっぱいの 

両手いっぱいの・・・
とくれば、感動もんの話かと思ったあなた。
ご期待にお応えいたしましょう。

一昨日、大阪にでかけた。
阪神デパートは幼少のころからのなじみの百貨店だ。
が、きょうは、その隣にあるA銀行から出発する。
少し西に歩いて四橋筋につきあたり、渡辺橋にむかって南下しようとしたとき、目に留まったのがヒルトンホテルだ。

ああ、あの日もホテルランチを予約していた。
ここ、この建物だ。
キタからミナミまでホテルが乱立していていちいち名前は憶えていなかったが、ここだ、まちがいない。

わたし「ここや!」
夫「ここや!」
わたし「ここのランチビュッフェ、よかったね」
夫「ソフトクリーム」

時は数年前にさかのぼる。

おいしいもんいっぱい載せたお皿を前に、気持ちよく座っていると、むこうから夫が呼んでおる。
「はよきて!」
わたし(はずかいいなあ。ヒルトンやで)
夫「はよ、はよ」

いってみると、夫が両手いっぱいにソフトクリームを受けておった。
わたし「なんでそんなとこに入れてるのん」
夫「知らんがな、止まらへんねん!」

わたしは、レバーをカタンとあげて、すぐさま大皿をとってこようとした。
夫は両手を前に出してテーブルにいそいでおる。
わたし「あかん、こぼれてる!待って~」

すぐにウェイトレスが駆けつけてくれたが後の祭り。
床をモップで拭いてくれてはるすがたを、わたしは正視出来なかった。

目の前には山盛りのソフトクリーム。
ウェイトレス「(笑いをこらえながら)どうされますか?」
ふたり「食べます」

それからしばらくはソフトクリームを見るのも嫌だった。
それいらい、夫はこわくて自分でソフトクリームをとることができない。

で、一昨日にもどる。
渡辺橋から中之島公園を西の端まで歩いてリーガロイヤルでランチビュッフェを楽しんだ。
ソフトクリームがあるかとわくわくしたが、なかった。
夫がデザートにとっても上品にイチゴソースをかけたアイスクリームのお皿を運んできた。
わたし「お、うまいやん」
夫「入れてもろてん」

リーガから国際美術館へ、歩く。
ベネツィア・ルネッサンスの絵画を堪能した。
主題の背後に描かれている山や畑や農夫に心ひかれた。
ガラス越しでなかったので、それらを丹念に見ることができた。
偉大な神や奇跡を描きながらも日常を生きる名もなき人の姿を忘れない、その精神がうれしく、親しみを感じた。

美術館の隣には科学館。
わたし「なあ、プラネタリウム、入ろう」
夫「あかん、夜になる」
わたし「プラネタリウムって、いつでも夜やで」

しかたなく淀屋橋まで遊歩道を歩く。
めずらしく空気がきれいで、ふり向くと大阪の夕日が美しかった。
わたしは大阪人だと、しみじみ思った。

ね、感動もんだったでしょ~

  ヤン

🎍 新春に 🎍

おだやかに新年を迎えることができました。
地球の上で起こっている様々な困難を思うと、奇跡のような迎春です。
感謝を氏神さんに伝えて、今年も無事にと祈るばかりです。

わたしの両親は、戦後夢中で働いて、昨日より今日、今日より明日と、希望を抱いて前へ前へと進んでいった世代です。
その世代に育てられながらも、わたしは若いころ、歴史の進歩とは何かということを考えました。企業戦士的な生き方や、上昇志向に疑問を持った、そんな新しい世代でした。
いま、災害や戦闘の情報が生々しく耳目に入ってきます。その時代に、若い世代は、個人の生き方をどうとらえているのでしょう。

人は進歩するのではなく、同じところをぐるぐると歩いていて、うまくいけばちょっと変化するかも、というのが、わたしがたどり着いたとりあえずの人生観です。
どうせぐるぐる歩くなら、すこしでも面白いものを見ながら歩きたいし、美しいものに涙しながら歩きたい。
犬に吠えつかれたり、暴走車にひやりとしたり、自分の掘った穴に落っこちたりはしますけどね。
それでも、この時代この場所に生きているからこその奇跡のようなおだやかな人生だと思います。

お話を聞く子どもたちに、わたしはかつての自分の姿を重ね合わせます。
時代は変わっていても、物語を愛する子どもの姿は変わりません。
普遍。
もしかしたら、世界中の子どもたちの、時をこえて変わらない姿なのかもしれません。
わたしの人生にもし意味があるとすれば、それかな。

今年も子どもたちといっしょに、同じところをぐるぐる歩きたいと思います。うまくいけば、なにか新しいことが見つかるかもしれません。

みなさまにとって、よいお年になりますように。
そして、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

追伸:ババの初級・中級・日常語・再話のみなさま、秘密基地にメッセージがありますよ~

今年最後の

今年最後のおはなし会は、12月24日、図書館でした。

ここ2年ほど、来てくれる子どもたちの年齢が低くなってきています。
おかあさんが赤ちゃんをつれて参加というのも珍しくなくなりました。

「ここに来ると、子どもの機嫌がよくなるので」と、常連のお母さんはいいます。
赤ちゃんにとって、ほかの子どもたちの言動は刺激になります。
ほかの子たちにとっても、赤ちゃんは刺激的です。
手をのばしてくる赤ちゃんを抱こうとする子、逃げようとする子。

おかあさんの表情を見ていると、おかあさん自身がおはなしを聞きたいんだなと感じます。
それで、小学生がいないときでも、小学生に用意した話を語ります。おかあさんに語ります。
すると、小さい子たちも、ちょっと難しいお話をまじめな顔をして聞きます。
赤ちゃんも、わからないなりに、まん丸な目をして聞きます。

小さな子や赤ちゃんは、気持ちが目まぐるしく変わるので、いつもいつもよく聞いてくれるわけではありません。
だから、とても疲れますが、でもわたしは、このひとときを愛しています。

この日のプログラム
手遊び メリークリスマス
おはなし 笠地蔵 『日本の昔話5』おざわとしお再話/福音館書店
おはなし ホットケーキ 「おはなしのろうそく」東京子ども図書館
絵本 『くろうまブランキ―』 伊東三郎作、堀内誠一絵/福音館書店
絵本 『ぺんぎんたいそう』 齋藤槙/福音館書店
絵本 『へんなかお』 大森裕子/白泉社

笠地蔵は、初級講座の受講者で、これがデビューでした。
なかなか初めてとは思えない落ち着いた語りでした。
少しむつかしい表現があっても、子どもたちはじっと聞き入っていました。

ホットケーキは、ころげまわって笑っていました。
笑い声がおさまるのを待って、つぎの言葉を発する、その間(ま)をとるのが楽しいという躍動感。
幼稚園では当たり前の光景ですが、聞き手同士がほとんど初対面の図書館のおはなし会では、なかなかここまでは打ち解けれくれません。
ほんとに楽しかった。

Aちゃんは『ぺんぎんたいそう』を借りて帰りました。

来年も、こんなおだやかなおはなし会が続けられますように。
よい年になりますように。

歯間ブラシの先

センセも走るこのいそがしいときに、なんなんだ!

お風呂上がりのホカホカのんびりのひとときに、夫が階下で呼んでおる。

わたし「なんや、なにさがしてるの」
夫「歯間ブラシの先や」
わたし「へ?」
夫「折れたんや。見てくれへんか」

懐中電灯で口の中をのぞいては見たが、そんなん、あったら自分でわからへんか?

わたし「ないで」
夫「歯の間にはさまってへんか」
わたし「ない」

以前歯間ブラシが抜けなくなったことがあったがあれは痛かった(涙)
普通、自分でわかると思う。

わたし「服についてへんか」
夫の上着をバタバタたたくが、落ちてこない。
夫「カシャカシャやって、アッと思て出したら先がなかったんやから、外には出てへん」
わたし「ほな、呑んだんやろ」
夫「そんな感じはせえへん」
わたし「ほな溶けたんや」
夫「・・・・」

夫「先がとがってるから、胃にささるかもしれへん」
わたし「ささらへん」
夫「・・(涙)」

そういえば、むかし、赤ん坊が縫い針を呑み込んだ時に、ニラを食べさせたら針に絡まって、無事に出てきたと聞いたことがある。
ニラはないが、夕方畑から収穫した水菜をゆでで山盛りにしたら、黙々と食べておる。
わたし「あんまりかんだら効果ないよ」

翌朝。
わたし「な、ささらへんかったやろ?」
夫「胃腸は鈍感やから、ささってるのに気がつかんのかもしれん」

ああ、どうしようもない人だ。

わたし「お骨上げのときに拾ってあげるわ」
夫「ステントも五つあるで」