「おはなし会のプログラム」カテゴリーアーカイブ

物語には人生の真実がかくされているよ

 今日はさくらを散らす雨になってしまいましたね……でもこの春は、お天気が続いてわりと長くお花見できたのではないでしょうか。4月11日土曜日の図書館おはなし会も、「今日はみんな雨の前の最後のお花見かな~」と思ったくらい、しーんとしていたのですが、はじまる時間の一瞬に、ぱぁーっと、集まってくれて、ほんとに一瞬にしておはなし会がにぎやかにはじまりました😊

子ども 9人 おとな6人

手あそび ぎおんのよざくら
おはなし 「あたしがテピンギー」『魔法のオレンジの木』ウォルタスタイン採話/清水真砂子 訳/岩波書店
おはなし 「とうふとこんにゃくのはなし」『日本の昔話5』おざわとしお/福音館書店
絵本 『よかったなあ』まどみちお作/あずみ虫 絵/理論社
絵本 『ひょいっひょーい』たなかひかる/幻冬舎
絵本 『ねむたいねむたい』やぎゅうげんいちろう/福音館書店
絵本 『ピーターのくちぶえ』エズラ・ジャック・キーツ/木島始 訳/偕成社
手あそび さよならあんころもち

 じゅうたんコーナーで聞いていた子どもたちは幼児さんくらいだったのですが、周りには小学生の女の子もいて、それぞれにみんなほんとによくきいていました😊
 出典が『魔法のオレンジの木』になっていますが、ヤンさんは原話からききやすいように整理されて語っていましたので、冒頭のテピンギーに両親がいないことも、ほんとうのお母さんじゃないことも、幼くて実際想像もできないにしても、それをわかっておはなしを聞いていたんですね!
 というのも、おはなしの最後「かわりに、お母さんをつかまえて、どこかへ行ってしまいました。~ テピンギーは幸せに暮らしましたとさ。」と、終ったとたん、おはなし大好きの男の子が、「え!お母さんいなくなっちゃったの?ご飯とかどうするの?」「あーでも、一人でも作れるか、ぼく、ごはん作ったことあるもん」と。
 はじめは継母でもいないよりましなんだろうと思っていたけど、最後にはその継母もいじわるばかりするならご飯くらい自分でできると、納得したんです!
 ヤンさんの耳からきくためのテキストをつくる凄さ、聞いてイメージしやすい語りと、そのおはなしが持っているもを伝える力、ほんとにすごいです!子どもの心の成長をみられて、ほんとにとってもすてきなおはなし会でした😊

いちばんきれいな季節だけど、

 今日が入学式の方も多いのではないでしょうか。晴れてよかったですね!
 さて、4月最初の図書館おはなし会は、春休みの最終だから?なのか、少し静かな感じでした。でも、じゅうたんコーナーには担当の「先輩」の、お知り合いの親子さんと、おはなし大好きな女の子の親子さんが待っていてくれました😊
 
 子ども6人 おとな4人

オルゴール
おはなし 「赤ずきん」『おいしいおかゆ』子ども文庫の会
絵本 『このゆびとまれ』平出衛/福音館書店
絵本 『はるのごほうび』内田麟太郎 作/村上康成 絵/鈴木出版
絵本 『さくら』こがようこ/大日本図書
絵本 『100』名久井直子 作/井上佐由紀 しゃしん/福音館書店
手あそび うめにうぐいす
手あそび さよならあんころもち
 
 なんだかとってもよく知っている身内が集まって、子どもも大人もあれやこれやわちゃわちゃおはなししながら、一冊一冊ゆっくり進んでいくという楽しいおはなし会でした。「春」の絵本を用意してくれて、ほんとに今、この時、花はきれいだし、寒くないし、花粉症さえなければ心から楽しめるのに~と思いながら、目のかゆさをこらえ、鼻をぐしゅぐしゅさせて、でもいつの間にか30分笑って過ごしたおらふでした😊

春ですね~

 年度末の3月29日土曜日の図書館は、いつもよりちょっと静かかな……でも、おはなし大好きさんが集まってくれました!今週はジミーさんの担当です。

子ども 5人 おとな 6人

手あそび うめにうぐいす
おはなし 「ミアッカどん」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子 編・訳/福音館書店
おはなし 「六ぴきのうさぎ」『語りの森昔話集1』村上郁/語りの森
絵本 『歯いしゃのチュー先生』ウィリアム・スタイグ/うつみまお 訳/評論社
絵本 『とらのことらこ』きくちちき/小学館
絵本 『かようびのよる』デヴィッド・ウィズナー/当麻ゆか 訳/徳間書店
手あそび さよならあんころもち

 約束したわけでもないのに必ず来てくれる花粉、寒いのにきれいに咲き始めるお花たち、親しい人との別れ、新しい出会い、良くも悪くも春は本当にたいへんです。でも子どもたちは、いつも通りなんですね~。一つ目のおはなし、二つ目のおはなし、そして絵本一つ目、二つ目と、どんどん前のめりになっていくのです。しまいにはジミーさんにくっついて楽しそうにしていました😊
 反対に近くのテーブルセットに座って子どもを待っている親御さんは、どんどん姿勢を崩して気持ちよさそうに💤😪~わかります!大人は疲れていますもの!

みんなでフーッフーッ!

図書館のおはなし会が始まる前、じゅうたんスペースの辺りには4組ほどの親子さんがいました。お父さんとお子さんが目立ちます!お父さん大活躍の子育て時代ですね。しかも皆さん読み聞かせをされていて、素敵な眺めでした😌3/22(土)子ども16人、大人12人。

手遊び うめにうぐいす

おはなし 「スヌークスさん一家」『おはなしのろうそく2』東京子ども図書館

絵本「そらとぶてっぱん」岡田よしたか/作・絵 ひかりのくに

絵本「もりのおるすばん」丸山陽子/作 童心社

絵本「なんのサンドイッチ?」たなか ひかる/作 大和書房

絵本「おとどけものです。」ロッド・キャンベル/あすなろ書房

「今日のおはなしは、スヌークスさん一家」とヤンさんが言ったところでまず、つっこみが入りました。「なんの話やねん!?」みんながそう思った的確なつっこみ(笑)そして、ヤンさんの口が上、下、右、左とひんまがるので、笑えてしょうがないおはなしおばさん達。この話はいったいどうなるのか?子ども達の意識はそこに注がれ、やっとのことでろうそくの火が消えた時には、安堵の雰囲気が広がりました。それでもまた、ろうそくの火が灯されてしまうので、(あ、あかん)という子ども達の顔がとてもいい反応でした!ヤンさんの間の使い方が子ども達を引き付けて離さなかったですし、大きな子から小さな子までほんとに最後までよーく聞いていたので、ヤンさんの「まだやろうか?」の問いかけにもしっかり「もういい!」と言っていましたね(笑)この話の醍醐味を知りました👏そして、どの絵本も大好評で「なんのサンドイッチ?」は、私も密かにリクエストしました~。そして、来週は春休みに入りますね。子どもの成長は早いです、子どもの時間は一瞬の時。色んな姿に出会わせてくれるおはなし会です。また来週~

3月の大人のためのおはなし会

少し冷たい風がありますが、春の日差しを感じる日となりました。テーマは桃の節句、常連の3名さんが来てくれました。

絵本「もりのひなまつり」こいでやすこ作 福音館書店

おはなし「いばら姫」『語るためのグリム童話3』小峰書店

手遊び うめにうぐいす

絵本「もりのおるすばん」丸山陽子 童心社

おはなし「ボタンインコ」『天国を出ていく 本の小べや2』ファージョン作 石井桃子訳 岩波書店

ひなまつりや女の子が主人公のおはなしを揃えました。おはなし会はしっとりと心地好く進んでいくのですが、「いばら姫」の語りの時に、おひめさまとお城が眠りについたところからいっそう集中を促され、静けさを語られている最中で、時計の秒針の音がやけに大きく聞こえました。それは、おはなしの中ですが、100年の時を刻んだことを体感したような気になりました。そして、手遊びのリクエストがありましたので、みんなでじゃんけんを。「ボタンインコ」では、ファージョンの表現に魅了されました。言葉にできない感情を受けとります。涙が出そうになる、それが癒しでもある。終わってからの余韻でしばらく動けませんでした。創作の語り、また一つ学びました~。テーマのある素敵なおはなし会で、こんなにも充足した気持ちになれるんですね。ジミーさん、ヤンさん、ありがとうございました。

次回は4/15(火)、テーマは『きつね』です!