「勉強会」カテゴリーアーカイブ

6月度 中級クラス☂

先月に引き続き、6月度の中級クラスもzoomでの勉強会となりました。

前回同様、「さあ始めましょう」といきたいところですが、発表予定のNさんの声が聞こえず・・・お顔は見えていますし、こちらからの声は聞こえるようですが、肝心のNさんの声が小さすぎて聞こえないトラブル発生。音量設定が低いだけかと思うのですが、原因が分からず・・・結局最後まで声が出ず、発表もできませんでした(´;ω;`)次回までに解決して、「パティルの水牛」を聞かせてくださいね!

前回は6話の発表で盛り沢山過ぎたため、今回は4話の予定でしたが、急遽Nさんもなくなったので、3話だけの発表となりました。時間的余裕があり、皆さんの意見もお聞きするとことができました。では、報告です。

(語り)

①がちょう番の娘 『語るためのグリム童話5』/小峰書店

勉強会では全員の語りが終わってから、一人ずつ講評をしてくれるのですが、ヤンさんはまず「言い訳どうぞ~」と聞いてくれます。Nさん、個人的に大変なことがあり、練習不足で覚えきれなかったそうです。日々の生活の中で介護や子育てなど諸事情があるでしょう。人それぞれ大変なこともあるかと思いますが、語る時間は現実逃避して、自分のために、ひいては子ども達のために練習しましょう。

練習をしているときは集中して、自分もおはなしの世界に入れますよね。私は毎年胃カメラを受けるとき、苦痛から少しでも逃れたくて、おはなしを心の中で語っています。そうすると、時間が経つのが早く、我慢できます・・・ジミーさん的に言うと、そんなことはどうでもよい。(笑)

本題に戻ります。の町には、大きな暗い門があって、お姫さまは、朝に夕にその門を通って、がちょうたちを野原へ連れて行くのでした』

ストーリーの中にある説明文ですので、そのことを意識して語りましょう。また、「大きな暗い門」、がちょう番の娘が通るたびに話しかける、ファラダの首が打ちつけられている重要な門ですが、皆さんはどんな門を想像していますか?

「グリム童話 メルヘン街道(グリム兄弟が書いた童話の足跡をだどれる全長約600kmの街道)」と検索してみてください。ブレーメンの音楽隊やオオカミと七ひきの子ヤギが舞台の街並み、まりを抱えたかえる、いばら姫やラプンツェルの古城などが画像で確認できます。

また、語るためのグリム童話シリーズ(小峰書店)の挿絵を手掛けた、『オットー・ウベローデ グリム童話全挿絵集/古今社』も参照し、イメージを膨らませてみましょう。

『ガチョウ番の娘は、ストーブから出され、お姫さまの着る着物を着せられました。その美しさは、まばゆいばかりでした。』

この場面は正体が現れた、自分のあるべき姿に戻った瞬間ですので、心を込めて語りましょう。

年とった王さまが腰元に「それはおまえのことだ。おまえは自分に対して裁きを言い渡したのだ。その通りにしてやろう」の言葉は、怒りを込めて語ると残虐的になるので、淡々と語るほうがいいとのアドバイスでした。ヤンさんは悲しみを込めているそうです。

ストーリーは長くて重いです。最後まで緊張感を持って語る必要がありますので、言葉は間違えず、寝ても言えるようにしましょう。

ヤンさんの経験からは、男の子主導ではなく、女の子がしっかりしたクラスなら5年生の3学期からでも語れるとのことです。

②ヘンゼルとグレーテル 『語るためのグリム童話1』/小峰書店

ジェニィが語りました。言葉は入っていましたが、完成度の低い語りでした。全体的に淡々となり、盛り上がりもなく、音読のような感じだったかと思います。これでは子ども達の心に響きませんね。

このおはなしは一回目は小石を拾い、道に落として、無事家にたどり着き、2回目はパンを道にまき、小鳥が食べてしまって道が分からず、お菓子の家にたどりつきます。繰り返しではありませんので、同じ言葉にはなっていません。

例えば、子ども達は目を覚ましていて⇔子ども達は起きていて、親たちが寝てしまうと⇔親たちが眠ってしまうと、もう夜になっていて⇔もう夜で、細かな言葉も気になり、自分の中でどんな風に語ればいいのか分からないまま発表してしまいました。

ヤンさんからのアドバイスとして、急いで正解を求めようとせず、色んな言い方で練習をするとよい、何度も練習しているうちに、自分の中でこれだ!と決まってくるそうです。勉強会で語るときは、このレベルまで持ってきてください、と先月も言われていたのに・・・

語っていて楽しい要素が沢山あるのに、細かな言葉にとらわれて、私自身が楽しめていませんでした。

③ヤギとライオン 『子どもに聞かせる世界の民話』/実業之日本社

「ほら、こんな歌ですよ」や「おいしい肉って何のことかわかりますか。」とあるように、聞き手と語り手の間で楽しむおはなしですね。聞かせようとは思わず、肩の力を抜いて語るといいそうです。ただし、ヤギとライオンの立場が逆転していくことを意識することが大切です。

最初のライオンの歌は、ヤギが聞いて怖い(暗い)イメージで歌ってみましょう。一番最後は「ものすごい早口で歌いつづけました」となっていますので、早口で一気に、歌い終わったあとは息が「ハアハア」と出てしまっても構わないそうです。

語り方のアドバイスとして、最初から最後まで同じリズムではなく、まとまりで捉えましょう。例えば、冒頭の場面、

①ある日、ヤギが夕立にあってずぶぬれになりました。②頭からも角からも雨がざあざあたれています。

③ライオンが窓からずぶぬれのヤギを見ました。ライオンはヤギに、

②は①の文を説明しているので、間を短くし、続けて語るほうがいいです。逆に③は場面が変わるので、少し間をとるといいでしょう。

2年生に語られる予定だそうで、2年ならストーリーは理解できるので、テンポよく語りましょう。学年を変えて語ってみると、感じ方の違いがよく分かるそうです。その学年で一番うけたときの語り方を覚えておくといいですね。

個人的な都合で、来月からのブログはジミーさんにバトンタッチさせてもらいます。約3年間、拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。

明日は「語りの森のzoomによる語りの会・日常語の巻」がありますね。日常語の語り、聞いているとほんわかした気持ちになります。楽しみです♪

オンライン「白雪姫」感想文📝

第15回昔話の語法オンライン勉強会「白雪姫」の報告をジミーさんがしてくれましたね。こちら⇒

ババ・ヤガーの語法勉強会では、ご参加くださった方に、たいてい感想文を出していただきます。
次回に向けて反省するためです。あ、わたしが反省するのね。
で、今回はオンラインだったので、メールで感想をいただきました。
あまりにたくさんあるので、少しだけ、一部分抜粋でご紹介しますね。

Aさま
今回はおはなしおばさんとして、「聞いている子どもの気持ち」について言われた事が心に残りました。

°耳で聞いて理解できなかったら、子どもはお話から出ていってしまう。
°実母と継母
親と子の葛藤
子は親を乗り越えないといけない
°子どもはすごい!
奇跡を信じる
°子どもが聞き逃さない文章
°エピソードの孤立を図で説明して下さったのが、わかりやすかったです。
何度でも失敗する。その時は目の前のことを精一杯する。

それで、いいねんで!
最後は幸せになるねんで! ←お話おばさんとしての役目だと言われた事が一番印象に残りました。
長々と書いてしまいましたが、子どもたちにお話を聞いてもらっている身として、今以上に大切に丁寧に選び語っていきたいと思いました。

Bさま
白雪姫のおはなしで一番いい味を出しているのはもしかしてわるい女王なのでは、と感じました。

3回も変装&小細工~七つの山を越えて~がんばっとるな~
わるものの行動が必死で真剣で、最後までおもしろかったです。“白雪姫は人類の歴史の根本的な骨組みを語っている”んですねー

Cさま
〈昔話は、主人公の幸せに向かって一直線に進む〉

頭でない所にジィ〜ンと響いてきました。
『失敗にみえることも、実はハッピーエンドに向かう過程のひとつ。だから大丈夫◎』と、わたし自身が励まされた思いがしました。
主人公を〈否定せず、丸ごと肯定する〉……これ以上のエールがほかにあるでしょうか!?
幸せになるための〈肝〉を〝昔話〟は深いところに忍ばせていて、聞き手の心境に応じてそっと手渡してくれていたんだ……!
そして、いにしえより数えきれないほど多くの人々の思いや願いを〈昔話〉という形で、今、自分たちが受け取っているのだ……と思ったら、なんだかものすごく大きな後ろ楯を得たような安心した気持ちになりました。
この贈り物を子どもたちと分かち合うために、自分に出来る準備をもっとしていきたいなと思いました。

Dさま
今回なるほどと思ったのは、白雪姫が小人を見ておどろいたのは、小人におどろいたのではないというところ。

昔話の語法を知らなければ、違う解釈をするかもしれない箇所ですよね。先生の例えも情景がよく理解できて面白かったです(^^)
昔話の語法を知れば知るほど、きちんと「子ども」というものを知らない大人が、大人の感覚でお話の大切な部分を変えてしまう罪深さについて考えてしまいます。
子どもの時のピュアで真っ直ぐな感受性を、どうして覚えたまま大人になれないのでしょうね。
そしてそんな子ども達の前で語る時、私のお話への想いが伝わるんだと思うと、一話一話大切に、しっかり練習して臨まないといけないと改めて感じました。

Eさま
おはなし広場の「白雪姫」を聞いたとき、どんどんおはなしに引き込まれたのですが、(自分の中の白雪姫、絵本の記憶だと思います💦は面白いものではなかったのですが)、その理由が今日の勉強会でよく分かりました。昔話は「人生そのもの」ですが、白雪姫は特にそのことを象徴しているからなんですね。
私は女の子が主人公のおはなしを語りたいと思うことが少ないのですが、白雪姫はぜひ語りたいと思いました。


Fさま
とても面白く新鮮で目から鱗でした と同時に余りにも知らない事だらけで私の文庫活動なんて何だったんだろうと恥ずかしく穴があったら入りたい…

只のお遊びに毛が生えただけもの 私の独りよがりでした。多いに反省していますあの当時の子供たちに謝りたい
と前置きはこれくらいにして 少しずつ学ばせて頂きます
今まで疑問に思ってきたことが成程と納得する部分がたくさんありました
何故おばあさんが子供を欲しがるとすぐに子供が生まれたり 赤ちゃんだったのにすぐに成長する
いいタイミングでほしいものが手に入る 人が現れる等など
物語も自己満足で読んだり いい加減だったなーと

きりがないのでこの辺で(❤´艸`❤)

オンラインの良さは、居ながらにしてお互いの顔が見えること。
「終わったらもう家にいて嬉しかった」という感想(?)も何通かありましたよ(笑)
ZOOMがうまくできてうれしかったというのもありましたO(∩_∩)O
今回は、京都、大阪、奈良、香川、埼玉から同好の士が集まりました。このご縁もめっちゃうれしいですね。

おわび
感想の中で、「白雪姫」は2版ですでに継母ではないかというご指摘をいただきました。
そうなのです。勘違いしてたのです。訂正します。
初版は実母です。グリム兄弟は、批判を受けて2版から継母にしました。
ごめんなさい。

おわびのしるしに、白雪姫はどうやって生き返ったかについて書いときます(笑)
2~7版は、棺を担いでいた召し使いがやぶに足を取られてよろめきます。その拍子にりんごが姫の喉から飛び出して、生き返りますね。
(ディズニーアニメでは王子のキスで生き返りますがね。)
初版は、こうです。
召使たちは、いつもいつも棺を担いで王子のあとをついて歩かなくてはならなかった。腹を立てた召使たちは、棺を開けて「こんな死んだ娘のために、おれたちは一日じゅうこき使われるんだ」といって、白雪姫の背中をげんこでゴツンとなぐるんです。すると、りんごのかけらが口から飛び出して、生き返る。

グリム童話の各版は、初版、2版、7版が日本語に翻訳されています。
他の話も比較すると面白いです。

感想をお寄せくださった皆様、ありがとうございました。
次に向けての原動力になりました。
次は8月24日「がちょう番の娘」、がんばりますq(≧▽≦q)

 

 

第15回昔話の語法オンライン勉強会「白雪姫」

こんにちは。6月だというのに気温30度の日もあり、真夏なみの暑さに家の中では山下清画伯のような格好でおります。
気温の話は置いといて、さっそく昔話の語法勉強会の報告です(^^♪

「白雪姫」の話は子どものころから知っていましたが、昔話大学を受講するころからグリム童話を真剣に読むようになって、自分の知る話とグリム童話の「白雪姫」がずいぶん違うことが分かりました。
語法勉強会は当然グリム童話の「白雪姫」ですから、まず違いを書いておきますね。
☆女王は実母のこと
一般に知られているのは、女王が継母で魔女なんじゃないでしょうか。でもグリム童話の初版と2版は実母です。2版の時に批判があったのでそれ以降は継母になっています。
☆七人のこびとのこと
グリム童話では各自に名前がありません。これは、7人だけれども昔話の語法的にはひとくくりに考えるからです。絵本やアニメは目で見ますが、語りを聞くときは耳だけですから各自に個性があるとややこしくて聞いていて分かりにくくなります。こびとが登場する場面では、ほかにもっと大事なことがあり、そちらに注目しなくてはなりません。
☆毒リンゴだけではないこと
白雪姫が殺されるのは1回ではなくて、毒リンゴの前に2回あります。1回目は絹のひも、2回目は毒のくし、そして3回目が毒リンゴです。凶器がクレッシェンドしています(笑) 語法通りです。

さて、上記を踏まえたうえで、今回の勉強会の中でジミーが勝手に選んだ(笑)超々大事なところだけのピックアップです。

「白雪姫」は、実母が子どもを殺そうとする壮絶な話というとらえ方をするのではなく、リュティ先生によると〝子どもの側からこの話をみる〟と理解しやすいです。
つまり、子どもにとって母とはいつもいつも優しい存在ではありませんよね。時には怖い存在ですし、理不尽なことを言ったりされたりする存在でもあります。子どもはいつかそういう母に向き合い、乗り越えなければならないわけです。
白雪姫の実母は、その理不尽な母の頂点に立っています。なんせ、自分が〝雪のように白く、血のように赤く、黒檀のように黒い髪の子ども〟が欲しいと思ってその通りになったのに、その子が7歳になったら殺そうとするんですから。こんな理不尽はありません。だから、最後には罰を受けなければなりません。自分を殺そうとする存在ですから、いなくならなければ身の安全は保障されないわけです。これが、ざっくりした「白雪姫」の全体像です。

次に3回の繰り返し、(絹のひも、毒のくし、毒リンゴで殺される)場面です。なんで3回もおんなじ失敗をするのか? 〝白雪姫は馬鹿なのか〟という説があったそうですが、リュティ先生は昔話の語法でそれを否定されました。この3回の繰り返しは、それぞれのエピソードが孤立的に語られることによって、それぞれ別物であります。それぞれのエピソードに連続性はないのです。同一犯による連続殺人ではないのです。女王も、それぞれ変装が違います。絹のひもの時は行商人のばあさん、毒のくしの時はまずしいばあさん、毒リンゴの時は年とった百姓女です。昔話では外観を変えればそれは別人という法則があります。いや、笑うところではなくて本当にそうなんです。だから、経験知がないのではなくて、1回1回が白雪姫にとっては新たな経験です。そして、白雪姫はこびとにその都度〝だれもうちの中に入れてはいけない〟と言われているので抵抗します。一生懸命言いつけを守ってけなげです。でも、とびらを開けて買ってしまうんです。欲しいから。この気持ち、よ~~く分かります。分かりますよね! ね!!(もうええって)
そして、3回目には本当に死んでしまいます。頑張ったのに残念です。が、やがて王子があらわれて白雪姫を生き返らせてくれます。あ、キスなんかしませんよ。たまたま、喉につかえていた毒リンゴが取れたんです。王子は大喜びで城に連れて帰って結婚します。昔話は主人公の幸せのために一直線に進みますから、語法通りに白雪姫は幸せになります。こんなにうまいこと行っていいのか? というのは愚問ですね。いいんですよね、昔話だから。

でも、白雪姫は3回も失敗を繰り返し、一度死んだからこそこの幸せがあったのだと読むこともできます。そうしましたら、やっぱりこの話は感動巨編ですね。
そうじゃありませんか? 死ぬような経験を乗り越えて幸せになるんですよ。言い換えると、どんなに苦しいことがあっても、最後に幸せになるのが昔話である! もう、王子さまでも王さまでもどんどん出て来てほしい気持ちになりますよね。
そして、悪者は最後はいなくならなければなりません。

あと、語るときに意識するべきなのは、いくつも出て来る一致です。狩人が白雪姫を逃がしてほっとした時にちょうど目の前にいのししの子がかけてくる場面、白雪姫が女王に殺された後に7人の小人が帰って来る。そして、留守の間に重大な事件が起こる不在のモチーフは、ストーリーを前に進めるための重要な役割を担っているということ。

他にもヤンさんの講義ではいろいろな語法の説明がありましたが書ききれません。最後に、ジミーが勝手に決めた(笑)ヤンさんの講義の今回の肝、「白雪姫」は何を語っているのか? について書いておきます。先にも少し書いたとおり、白雪姫は3回失敗しますが、その時々で精いっぱいの対処をします。目の前のことに精いっぱい対処してそれが失敗に終わったとしても、あとで考えるとそれは幸せへの過程であったことがわかることがあります。失敗だと思っていたことが、時間がたってみるとプラスに変換していたということがあります。その場合、その失敗があったからこそ今の幸せにつながった、失敗は必然だったということです。結果オーライです。カッコよく言うと、昔話は実人生や人類の歴史の根本的な骨組みを語っているということです。どうです? 一気に格調高くなりましたね?! まあ、格調高くてもなくてもどっちでも好きな方でいいと思うんですが、語るときはこのことを忘れずにいたいと思います。

わたしはこの話を語りますが、子どもたちはおおかたが3回の繰り返し部分の内容は知らないようで興味を持つようです。反対に、冒頭の実母であるところは特に反応はなくてすんなり聞いています。冒頭は聞き手も設定を頭に思い浮かべなければならないから、そんなことは気にかけてないかのようです。
今回語法勉強会でこの話の語法を押さえられ、とてもよかったです。今まで意識していなかった個所をいろいろ考えられるようになりました。話の長短は関係ありませんが、とはいえ長い話はまず滑らかに滞りなく語らなければならないのでそれに初めはとらわれがちです。でも、その先が本当は長い道のりなんですよね。今回勉強させてもらって、またその長い道のりを少しずつ歩いて行けそうです。

きれいにまとまったところで、報告を終わります(`・ω・´)ゞ
今後の昔話の語法勉強会は、夏にオンラインで「がちょう番の娘」、冬に対面とオンラインで「お月お星」、中止になった対面の「白雪姫」がいつできるかな~という予定です。またみなさんといっしょに勉強できる日を楽しみにしております(^o^)/

たずね人(だれや❓❗)

きのうは、第15回昔話の語法オンライン勉強会でした。
ズーム初心者たちが、有料版でおそるおそるスタート!

「オンデマンドくらぶ」なるものを作ろうと企画中で、今後ズームの勉強会を録画してためておいて、会員制で楽しんで勉強してもらおうと、思ってるの。
例えば、年会費はらって、クラブに入ったら、1年間、いつでもどれでも見放題ってやつ。
で、その第1作(?)がきのうの「白雪姫」ね。

はい、録画に挑戦!
スタッフは、この井戸端会議にしょっちゅう出てくる面々です。
まず、ズームでは、「録画」っていわないの!「レコーディング」っていうの!
「え~っ。どこクリックしたらええのお?」
「録画って、あらへんやん」
「レコーディングやったらあるけど。ぽちっ!」
「おお~~」

そんなこんなで、役割分担も決めて、当日を迎えましたo(*^@^*)o

肖像権の問題があるので、参加者の皆さんを写すことはできません。
わたしにスポットライトを当てて、スタッフを共同ホストに任命して、みなさん入室。
かる~くご挨拶をして、勝手にミュートはずしているKさんに、「ミュートのままにして」って指図したりして、ばたばたと開始です(笑)

わたしの合図で、共同ホストのSさんがクラウドに録画を始めます。
わたしは、自分のパソコンに録画します。
どちらかが失敗してもよいように。
ばっちりです!

2時間40分の長丁場が終わる。
その間の中身は、後程ジミーさんから報告があるでしょう。
ここは、その後のてんやわんやのおはなしです。

おわってすぐに、
Sさんメール「録画失敗しましたあ~」

うんうん、そのために、わたしも録画したからね、大丈夫!
で、我が相棒のPCを確認。
はい、はいってましたよ~
ところが!
ホワイトボード共有画面の右にスタッフやKさん、Oさんも写っているではありませんか!
たしかに、講義中も見えてたんですがね。そのまま録画されてたんですね・・・(っ °Д °;)っ
しゃあない。Kさん、Oさんに許可を頂こう。

そう思いつつ、何気なく、クラウドをのぞいたら、ばっちり録画できているではありませんか!
わたしの録画開始合図から録画終了合図まで。(講義だけうつるように、みんなの顔がうつらんように打ち合わせてたの)
途中の休憩はちゃんととばして!
しかも、スタッフも、Kさん、Oさんも写ってない!

即、ジミーさんに電話。
「ひょっとして、録画してくれてた~?」
「はい、自分のパソコンに」
「え!?クラウドにじゃなくて?」
「いえ、自分のパソコンに」

だれや・・・

かぶちゃんに電話。
「ひょっとして、録画してくれてた~?」
「いいえ~。わたしはミュート監視係やもん」
「ふと、レコーディングんとこぽちってしてない」
「無意識に?」
かぶちゃんは、スピーカービューとかギャラリービューとか駆使して監視してたもんね、録画してたとしてもあんなにきれいにできているはずがない。

だれや・・・

夜、ジェニィさんに電話。
「ひょっとして、録画してくれてた~?」
(3回の繰り返しかい!)
「えっ。録画はSさんの役でしたよねえ~!わたしやった?」
「あ、いやいや。じつはこれこれ、しかじかで」
(昔話は省略しないが、現実は煩わしいから省略)

だれや・・・

ホストのわたしか、共同ホストの上記4人しか録画をすることはできない。
もし万が一、だれか他の人が録画できたとしても、その目的は?
あとでこっそり観ようとしても、クラウドに保存した録画は、IDをもつわたししか観ることはできないのだ。

だれや・・・

クラウドに保存された美しい録画(被写体は美しくないが)をさっそくYouTubeにUPしながら
だれや・・・

だれや・・・

こわい・・・

 

***********

ところで、この井戸端会議のいっちばん下に、いっちばんおもしろいコーナーができたの、気づきましたか?
「かぶのさぶ日記」
かぶちゃんが、野犬を引き取って、世界一幸せな野犬にするぞって、大奮闘している日々が、リアルタイムで活写されています。
もうもう、涙なくては読めないです。笑いなしにも読めないです~

 

5月度 中級クラス

今月の中級クラスは緊急事態宣言が発令中で図書館が閉館のため、zoomでの勉強会となりました。幸い中級クラスの参加者は全員zoomを利用できるため、開催できました。過去にzoomでおはなし会や語法の勉強会はありましたが、通常クラスの勉強会では初めてでした。

語りの発表の前に、ヤンさんから一言。「zoomのため、いつものような音声に関するコメントはできないかもしれない。そのうえで『理想の語り』をしてください。」

『理想の語り』とは・・・家での練習時、子ども達にはこんな反応をして欲しい、だからこんな語りをするんだ、とイメージしているかと思います。本番で思った通りの反応があった場合は、練習が完璧であったということでしょう。そんな語りのことです。ですから「やっと覚えた」ではなく、本番と同じ語りですね。

では、報告です。

(語り)

①ホットケーキ 『おはなしのろうそく18』/東京子ども図書館

累積譚で、ホットケーキが逃げ出し、おじさんやメンドリなど次々に出会いますが、その時の言葉が少しずつ違います。間違えないよう、そして楽しく語れるよう意識されました。

7人の子どもたちが順番に「ねえ、〇〇〇なお母さん」と言う場面、聞いている子ども達は何度もしつこいと思うだろうと軽く語られました。ヤンさんからは、子どもがおねだりするときの言い方をイメージして、自分が一番に食べたい気持ちを込めて語るとよい、とのアドバイスでした。

最後にホットケーキがブタに食べられて可哀想だ、と子ども達が思わないように語ることが大切です。そのためには、ブタが登場するところから、上手く間を取りながら「何か違うぞ」と子ども達に意識させる必要があります。「ブタがホットケーキをだましている」と感じてもらうと、ブタがホットケーキを食べたときは、思っていた通り「食べられた!」(予想が当たった!)と大いに喜ぶでしょう。

②金の鳥 『語るためのグリム童話3』/小峰書店

城とお城と二通りの言い方がでてきているので、統一されました。

「かわりに金の羽が一枚落ちてきました」とありますが、「鳥が落ちてくるかわりに金の羽が一枚落ちてきました」のように、言葉が省略されている文は、付け足した方がいいのでは?と質問されました。ストーリーは理解できるので不要、ただし、言葉は省いていますが、語り手は情景をしっかりイメージして語らなければなりません。

同じように、接続語も入れた方いいのでは?と質問がありましたが、耳で聞くときは、出来るだけ省くほうがいいです。特にこのおはなしのように長い場合は、ストーリーをどんどん前に進めていくためにも不要です。

テキスト→わたしのしっぽに乗ってください。そのほうがはやく村に行けますから語り→わたしのしっぽに乗ってください。そのほうが村にはやく行けますから

テキスト→ため息をついていると、目の前にきつねが現れていいました。        語り→ため息をついていると、きつねが目の前に現れていいました。

テキスト→だから、あなたはやすやすと馬を引きだすことができるでしょう。    語り→だから、あなたは馬をやすやすと引きだすことができるでしょう。

のように、間違って言葉を逆にして語られていました。その文が誰の視点でみているかは重要であり、よって逆になってはいけないのです。ただストーリーを伝えるのではなく、聞き手は心で聞いているので、イメージが自然に入っていくよう、どの言葉を立てるか、意識して語ることが大切です。

語り方のアドバイスとして、

〇きつねのキャラクターは軽く、明るく。

〇3回の繰り返し 「髪の毛が風になりました。」は軽やかに。丁寧に語る必要なし。

〇末の王子が失敗する度に言う、きつね(援助者)からの言葉(贈り物)の繰り返し 「あなたはいくら言ってもだめですね」はお母さんが子どもに怒っているときのように、真剣に語る必要はない。

③舌切りすずめ 『日本の昔話2』/福音館書店

ばあさまが自分のことを「おれ」や「わたし」と言い方が違っていたので、統一されました。自分の語りやすいほうにしてよい、とのことです。

ちょんこを探しにいく場面で、じいさまのときは主語と述語が書かれていますが、ばあさまのときは省かれて、会話文だけになっています。じいさまのときは子ども達にストーリーをしっかり理解してもらうよう、きちんと書かれています。後半は同じことの繰り返しと分かっており、それよりも、ばあさまがどうやってやっつけられるのかを知りたいので、ストーリーを前に進めるよう省いています。Hさんは主語述語を付け足そうとしましたが、不要です。

また、機織り機の音「キーッカッカン、トントン、」と書かれていますが、どのように語るかは動画で本物を確認し、リズムを再現するといいでしょう。

④マーシャとくま 同名絵本/福音館書店

大好きな絵本だが、読み聞かせには向いていない(絵に対し、文章量が多いため)ので、語りで子ども達に伝えたいと思い、このおはなしを選ばれたそうです。

テキストに手を入れたほうが良いところとして、

「切りかぶに こしかけて、 まんじゅうをたべよう!」・・・(くまの視点)

すると、つづらのなかから、マーシャがいいました。・・・(マーシャの視点) →すると、マーシャがつづらのなかから、いいました。

視点がくまからマーシャに変わるので、マーシャを先にもってきたほうがいいでしょう。

「見えるわ 見えるわ! 切りかぶに こしかけちゃ いけないわ。~」はマーシャは本当はつづらのなかにいますが、遠くから見て言っているように意識するといいでしょう。

⑤ジャックと豆の木 『語りの森昔話集1』/語りの森

覚えやすく、楽しみながら練習できたそうです。20分と長いおはなしですが、子ども達はよく聞いてくれますね。2年生に語られる予定です。

語り方のアドバイスとして、

〇3回の繰り返し 「ふん ふん 生きている人間の血のにおいがする~」は、練習の時は普通でよいが、本番では子ども達の様子を見ながら、面白がって怖がらせるような気持ちで語るといいでしょう。ただし、わざとらしくではなく、ストーリーが怖いので、本気で怖がらせてはいけません。1回目は説明するよう丁寧に、2回目は軽く、3回目は力を入れましょう。

〇最後は、ジャックが大男から逃げるスリリングな展開ですが、子ども達の反応を見ながら、ストーリーについてきていない子どもがいれば、スピードを落として語りましょう。ついてきているのであれば、早口気味にどんどん前に進めましょう。そのためにも、寝ても言えるぐらい言葉はしっかりと覚えなければいけません。

最後の場面はジャック、大男、お母さんと短時間で視点が次々と変わります。視点が切り替わることで、子ども達はジャックが大男に捕まるかもしれない、とよりスリリングを感じることができるのでしょう。

⑥ものをいうたまご 『語りの森昔話集4』/語りの森

原話も確認してイメージを膨らませられた、完成度の高い語りでした。ヤンさんは幼稚園でも語ったことがあるそうですが、イメージしづらい場面があり、1,2年生向きとのことです。

途中で一人の方の画像が見えなくなったりもしましたが、大きなトラブルもなく、無事終わりました。今回図書館が利用できないと分かったとき、勉強会をなしにするか、zoomでするか、ヤンさんは悩まれました。zoomの場合、ヤンさんは通常より労力を使われ、大変かと思います。が、参加者からはオンラインでも勉強会をしてもらえるのは有難いと言われていました。次回は6月15日、図書館でできるか分かりませんが、継続は力なり!オンラインでつながりながら、頑張りましょう。