12月 大人のためのおはなし会

テーマは「おじいさん」、常連さん3名の方が来てくれました。

絵本『ゆうたのおじいちゃん』きたやまようこ/作 あかね書房

おはなし「導師、川をわたる」語りの森HP

絵本『アンジェロ』デビッド・マコーレイ/作 千葉茂樹/訳 ほるぷ出版

絵本『おじいさんの旅』アレン・セイ/作絵 ほるぷ出版

おはなし「七人さきのおやじさま」『世界のむかしばなし』瀬田貞二/訳 太田大八/絵 のら書店

絵本『トムテ』リードベリ/作 ウィーベリ/絵 やまうちきよこ/訳 偕成社

テーマを越えて、人生の奥深さや人間の究極の問いにふれる内容となりました。順番にいきますと…おじいちゃんと飼い犬じんぺいとのやり取りがかわいらしい絵本、おろかな導師と弟子たちですが、生きる力がみなぎるようなおバカさんたちの話。壁塗り職人アンジェロの、友達のハトへの優しさを描いた絵本。戦前、アメリカに渡った日本人の切ない郷愁を感じる物語。おやじさまのおやじさまのおやじさまの…ゆりかごに寝ているおやじさまあたりから異次元へ入り込んだような感覚になるおはなし。最後『トムテ』、生き続けている小人は、人間がどこからきてどこへいくのか?という問いに向き合います。スウェーデンでは、詩人リードベリの『トムテ』が、大晦日にラジオで朗読されるそうですよ。忙しい12月ですが、ろうそくを灯して静かな一時を過ごしつつ、心にも優しいあかりを灯すようなおはなし会となりました。

次回は1/17(金)10:30~11:10、テーマ「お正月」です。年はじめのおはなし会、お気軽にお立ち寄りください~(^^)

12月プライベートレッスン

もうすぐクリスマスです。🎄
いよいよ今年もあともう少しとなりました。
わたしは、光る君へロスになっておりまして、忠臣蔵の再放送で何とか持ち直そうと努力しているところです。
他にすることいっぱいあるやろというご意見も当然でございますけれど、そこはスルーということで(笑)

12月のプライベートレッスンは2話、どちらも日常語による語りです。
「眠り虫の次郎」『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』村上郁再話 語りの森
沖縄の昔話です。
わたしは、『語りの森昔話』の3巻が好きでいくつか覚えましたが、「眠り虫の次郎」は忘れておりました_| ̄|○
今回、改めて聞かせていただくと、とても面白い話だと思いました。
日常語になおして語られたのも、イメージしやすく入りやすかったと思います。
身もふたもない言い方をすると、天帝のお使いのふりしてだます悪い奴になるんですが、成長して知恵を働かせて成功したまじめな人と思えるのが不思議というか昔話のいいところだなと思います。
またどこかで、もう一度聞かせてほしいです。
「笠地蔵」『日本の昔話5』おざわとしお再話 福音館書店
これ、わたしなんですが、1月の大人のためのお話会で語るのでチェックしていただきました。
日常語にテキストを直すのは久しぶりでしたし、いきなり本番というのは語り手として謙虚さに欠ける(あくまで自分の場合)と思ったのです。
自信がなかったということですが、プライベートレッスンで指摘してもらって、自分がここまで来たということと、これはまだ気づけていなかったというのがわかってよかったです。
もちろんどこまで行っても満点はないので、次々と出てくる疑問にド~ンと体当たりする気合で勉強会に臨みます。
声に出して言わないと気力が出てこなくなっているお年頃なので(笑)、この機会に申し上げました<m(__)m>

このあと、ウーカーさんの大人のためのお話会の報告ブログがありますが、ジミーの担当はこれが今年最後です。
今年も勉強会、あったかペーチカ、大人のためのお話会など、いろいろ参加して楽しく語りを聞かせてもらい、時には限界まで集中力を使って勉強させていただきました。
ヤンさん、みなさん、ありがとうございました。
来年も、みんなで元気に続けられますように。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいね。

フランスからお便り🎁

今年もそろそろ暮れようとしています。
いろいろ、ばたばた、やらんならんことに追いかけられています。
でも、そんななかでも、ふと目を背けてお月さんやら夕焼雲やらをぼお~っとながめるひとときがあります。
あったかい紅茶とナッツを楽しみながら、平穏をよろこびます。
世の中のことに目をとじて、たまにはこのひと時を味わってもいいんやないかと思ったりします。

と思っていたとき、夏にフランスに越していったババ・ヤガーの仲間からメールが届きました。

写真はストラスブールのノートルダム大聖堂。
クリスマス市でにぎわっているところ。
フランスとドイツのあいだにあって、両方の文化が入り混じっているそうです。めっちゃ興味深いですね。
クリスマス市では、いろんな国の言葉が飛び交っているとのこと。
異郷で暮らすのは苦労も多いだろうけれど、おもしろいだろうなあって、いろいろ想像をふくらませています。

お元気そうで何より。
またお便り楽しみにしています。

12月のあったかペーチカ

寒さが身体にこたえますね。この時期は湯タンポで布団を温めてから床に就きますが、これが私の病み付きでして、寝付きがよくてたまりません。さてさて、今回のおはなし会は…

パティルの水牛 『語りの森昔話集6プレッツェモリーナ』語りの森

やきもち和尚『日本の昔話1』おざわとしお再話 福音館書店

おなべとおさらとカーテン『村山籌子作品集1 リボンとゴムまりと月』ジュラ出版局

マリアの子『語るためのグリム童話1』小峰書店

スイカの種『新編世界昔話6』社会思想社より再話

森の家『語るためのグリム童話7』小峰書店

こびとのおくりもの『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』語りの森

貧乏神 語りの森HP

Mさんの絵本紹介

へびのニョロリンさん』富安陽子 文  長谷川義史 絵 童心社

りょこうにいこう!』五味太郎 偕成社

いかあげたこあげ』高畠じゅん子  作 高畠純  絵 偕成社

ごはんのつぶとおこめのつぶ』二宮由紀子 文 いとうひろし 絵 アリス館

10名の参加がありました。今回もさまざまなおはなしが揃いました😆若手・中堅・ベテラン語り手の垣根を超えて、意見交流の場です。語って、話して、聴いて、先輩に教えてもらって、ヒントをもらえる場ですね。時間をかけて自分で気が付くことが一番いいのですけどね、何でわからないんでしょうかね(自分の事)、時間のかけ方とイメージが弱いからでしょう!覚えたおはなしは、なるべく色んな場所で何回も語って、その二点を強化したいところです。短い冬休みに3学期の準備ですね~。語り手の皆さま、体調に気を付けてお過ごし下さい~!

次回は1/9(木)です。

こども園おはなし会 11月12月🤶

まとめて失礼!
こども園のおはなし会です。

11月18日

4歳さん 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「おはなしかめさん」『朝鮮の民話』 瀬川拓男・松谷みよ子著/偕成社
ろうそくぱっ

「ならの木の実」は「どんぐり」に変え、「長者」は「大金持ち」に変えましたが、それでも足りません。まず「小判」が分からない。「昔のお金」と説明しましたが、お金がいっぱい落ちてくるのに感動できない子どもたち。そやなあ、カード払いやからなあ。大金持ちのありがたみが分からへんのかなあ。「倉」も分かりません。そんなこんなで、とっても盛り上がりに欠ける「おはなしかめさん」になってしまいました。
時代は変わる(;´д`)ゞ

5歳さん 1クラス

ろうそくぱっ
おはなし「三枚のお札」『日本昔話百選』稲田浩二・和子/講談社
ろうそくぱっ

これはてっぱん。
子ども「はや!」「みじか!」
わたしはストレス発散。

12月16日

4歳さん 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「ホットケーキ」『おはなしのろうそく18』東京子ども図書館
ろうそくぱっ

クリスマスも近づいてきたからでしょうか。
どちらのクラスもノリノリで、「7にんのはらぺこぼうず」からずっと笑い続けでした。こんなときは、笑いの合間を縫って次の言葉をいうんだけど、「おじさんぽじさん」と言おうものなら、またひっくり返って笑っています。
「おしまい」っていったら、ころんころんひっくり返った子どもたちで床がいっぱいでした~

5歳さん 1クラス

ろうそくぱっ
おはなし「三匹の子ブタ」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子訳/福音館書店
絵本『たれてる』鈴木のりたけ/ポプラ社
ろうそくぱっ

このクラスは、絵本を読めとうるさいので、持って行きました。が、まずは「三匹の子ブタ」
初めは余裕で聞いてたんだけど、かぶの所まで来るとぐっと集中しましたね。1匹目と2匹目がおおかみに食べられたので、これはちょっと違うぞって思ったらしい。3匹目がどうなるか、スリル満点で聞いてました。
りんごの所まで来ると、「4時!」「4時!」
シャンクリンの町まで来ると、「2時!」「2時!」
「ははあん、それじゃきみは、ぼくをみてこわがったんだな」のあたりからは、子どもたちみんな子ブタになって、めっちゃ得意そうな顔。
「なべのなかにスポンと落っこちてしまいました」で、「やった~!」
おしりをなでて熱い熱いとして見せる子もいます。でもね、
「おおかみを煮て晩ご飯に食べてしまいましたとさ」っていったら、一瞬きょとんとしてから、お腹をかかえて大笑いしていました。やっぱり、ころんころんひっくり返った子どもたちで床がいっぱいになりました。