市外のあるサークルに、入門講座の講師としてお伺いしています。
今日は2回目、お話の選び方。
「きつねの恩返し」 『日本の昔話3』福音館書店刊
「とりのみじさ」 『同3』
「手なし娘」 『同2』
「良弁杉」 『子どもと家庭のための奈良の民話1』京阪奈情報教育出版刊
4話語った後、講義の前に、「わたしとおはなし」と題してみなさんに自己紹介
して頂きました。
たいてい入門講座で出てくる「覚えるとは知らなんだ」の新鮮な発見!、ここで
もやっぱり出てきました(笑)
でも、前回いっぺんだけ見てみよかと思ってきた方も含め、全員が出席。
「不純な動機なんです」と言いつつ、楽しげでまんざらでもない様子。
よかったです。
「地域の交流を求めて」という方が何人かいらっしゃったことが、心に残りました。
そうですね、不純な動機でご縁ができて、昔話を語り合う。近所の子どもも巻き
込んで。
いいなあ。
年齢に関係なく前向きに生きている方たちと出会えることが、とっても幸せです。
次回までに語る話を選んできてもらいます。
どんな話が集まるでしょうか、楽しみです!
ヤン
新年度 始動〜! byヤン
家の前で
「あ、むらかみさん!!!」
「こんにちは」
「ここむらかみさんの家?」
「そやで」
「おぼえとこ〜〜。バイバ〜イ」
「はい、ばいばい」
覚えてどうするねん。夜討ちか?
道で
あちゃ、集団下校や。
「あ、おはなしの!」
一年生が先頭で、次々ハイタッチ。
「おかえり、おかえり、おかえり」
5年。
「おかえり」
「めでたし、めでたし」
へ?
新学期、まだまだ新鮮、でも不安は去った、というような4月後半。
行ってきました最初のおはなし会。支援学級の朝学習。
担任の先生が変わって、自分たちのほうが先輩のような顔をしての読み聞かせ。
先生は、「へえ」「ふうん」って、その間合いが子どもたちをニコニコさせる。
今週はひとつ大きい組になった幼稚園の子たちのところへ。
来週は、新一年生のところへ。
先生たちとの打ち合わせが終わったら、7月まで、授業のおはなし会の連チャン。
5月は高校。
ほぼ2日に一度のおはなし会は、うきうき、どきどき。気分のみ若し。
子どもたちのぴかぴかの笑顔からは、エネルギーを吸い取っても吸い取っても、
なくならない。
ひっひっひっひ……
ヤン
4月日常語勉強会
ぽんです。
やっと暖かくなりましたね。
昨日・今日とやっと晴れて、洗濯日和でしたね。
さて、昨日は4月の日常語勉強会でした。
今年度1回目です。
多少メンバーに変動がありましたが、
引き続き今年も、日常語での語りを勉強していきます。
《語り》
「頭の大きな男の話」
「捨て子と鬼」
《テキスト》
「つぶ婿」
「ねずみのもちつき」
「猿の肝」
テキストの「猿の肝」は
『子どもと家庭のための奈良の民話二』の「さるのきも」の共通語版が元のテキ
ストになっています。
また、このお話の原話は
島田芳夫編『大和の伝説覚え書』(稿本)に載っています。
(村上郁/再話「子どもと家庭のための奈良の民話』参照)
他のお話は福音館の『日本の昔話 五巻本』小澤俊夫/再話を元にしています。
今は、学校や保育所などのお話会の以来も少なくて、少し余裕のでる時期ですね。
皆さんに余裕があるせいか、この日の勉強会も、お話の数はそんなに違わないのに
なぜだか少し余裕のある勉強会でした。
まだ、来月も多少余裕ありかな?
メンバーでテキストが出来上がってて語りのまだの方、
来月は語ってみませんか?
って呼びかけはしたものの、自分が語れそうにない、ぽんでした。
そろそろまとめよか。 byヤン
まず言っときますが、
世紀の大発見では、決して、ない(笑)
初めに2話聞いていただきました。
「手なし娘」(7分)…『日本の昔話2』小澤俊夫再話・福音館書店刊
「手を切られた娘」(21分)…『語るためのグリム童話2』小澤俊夫監訳・小峰書店
外国の話と日本の話の類話の探し方をお話しました。(60分)
「昔話を語るとき、たくさん類話を読みましょう。そうすると、その話のテーマ
が見えてきますよ。
その上で、語りたいテキストを選びましょう。
じゃあ、どうやって類話を探すの?
こうすればいいんですよ」ということね。
それでまず、類話とは何かということから説明をしました。
そして、類話を探すための書物と資料集を紹介し、どうやって探すかをお話しま
した。
素人が探すのですから、利用できる資料に限界があります。それが悲しい……
「手なし娘」をもとに、集めた類話をどうやって比較すればいいのかを説明しま
した。(30分)
これ、細かいモティーフに分けて一覧表にするととってもわかりやすいんです
よ。それを見てもらいました。
たとえば、娘が口で採って食べる果物は、グリム2版以降は梨、初版はりんご、
青森はみかん……という具合に(笑)
4月12日のブログに書いた息子の存在も、この表で一目瞭然なんですよ。
そして、この表を使って、テーマと民族によるヴァリエーションを押えました。
これは上記のブログのヤンのコメントを見てくださいね〜
わたしがなぜあの2話を語ったかを説明しました(10分)
これはオマケね。
なにもみんながあれを選ばなくてもいいのですからね。
それで、ちゃちゃっと説明したので、よくわからなかったようです。ごめんなさい。
で、ここにちゃんと書きます。
グリムの手なし娘ががキリスト教的だということは読めばすぐわかりますね。
でも、類話を読むと、日本も含め世界中の手なし娘が、どれも宗教的な色合いが
あることが分かります。マリア、アッラー、弘法大師……
そしてそれらを比較すると、なかでもグリムの7版はダントツに宗教性が高い。
ではなぜ私は、その宗教性の高いグリムを選んだのか? クリスチャンでもない
のに。
昔話は人物の心情表現が極端に少ないですね。(これ、昔話の平面性ね)
でも、神に祈るとか神様のお恵みという表現が多用されることによって、運命に
耐える娘の苦しみと精神的な高さが強調される。
だから語るとき、とても感情移入しやすくて、特に会話文でその思いを表現した
くなる。
ね、聴いていた方、私にしては珍しく、演じていたように聞こえませんでしたか?
娘と王と義母の、愛や苦しみに共感して語ったのです。(決して演じてはいませ
んよ―笑)
これって、めっちゃ気持ちいい〜〜〜
じつは、この語り方だと、例えば目の前に聞き手がいなくても語れるのです。
自分に聞かせて楽しめる……語り手の自己完結ね。
ふだん私は子どもたちにこのような語りかたはしません。
だって、これでは子どもとキャッチボールできないもの。
では、日本の手なし娘は?
人物でローズアップされるのは、ストーリーの推進役である夫と継母です。
そして、語り手が感情移入する暇もなくストーリーが進んでいきます。
つまり、部分部分で語り手が感動できるグリムに対し、こちらはストーリー全体
で聞き手が感動する話なのです。
わたしは、ね、こんな話だよ、と物語を提示するだけ。
そして、その物語の主人公になって聞いている聞き手が、自ら感動できるように
語る。
これが、子どもたちに語るときのわたしのふだんの姿勢です。
この再話を選んだのは、父親ではなく継母自身が娘に手をかけたことがひとつ。
手が生えるとき、神や仏の力ではなく、もっと原初的な人間の愛の力によること
がふたつめの理由です。
同じテーマとストーリーを持つ話でも、こんなふうに語りかたまで変わるんです
よ、と言いたかった。
分かっていただけましたでしょうか?
ああ、そのために時間かけて2話覚えた。
でも、たのしかった〜
byヤン
第3回昔話の語法勉強会のお知らせ by ぽん
ぽんです。
ババ・ヤガー主催の勉強会のおしらせです。
ご興味のある方は、どうぞお問い合わせください。
第3回昔話の語法勉強会
テーマ:総復習「七羽のからす」
日時:平成27年6月12日(金) 10時半~12時半
場所:京田辺中央図書館2階 集会室
定員:50名
参加費:500円
講師:村上郁さん(小澤昔ばなし大学再話者協会指導員/ババ・ヤガー講師)
昔話は耳で聞かれて語り継がれてきたので、
耳で聞いてわかりやすい「言葉の法則」をもっています。
それを「昔話の語法」と言います。
その「昔話の語法」を、初めて学ぶ人にもわかりやすく
また、これまで学んできた人には総復習になるように講義を進めます。
どうぞ、お気軽にご参加下さい。
必読書:『こんにちは、昔話です』 小澤俊夫/著 小澤昔ばなし研究所
参考図書:『昔話の語法』 小澤俊夫/著 福音館書店
申込み期間:4/30まで 定員になり次第締め切ります。
当ホームページのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
なお、当日は図書館の駐車場は使えません。公共の交通機関をご利用頂くか、
他の駐車場をにお止めください。
チラシはこちら