保育を学ぶ高校3年生に、絵本の読み聞かせの講習をしました。
保育実習のための事前学習です。
まずは絵本を「読み聞かせてもらう体験」をしてもらいました。つまり、私が高校生に読み聞かせをした、というわけです。
子どもの頃に読んでもらった経験がない生徒もいますし、よく読んでもらっている子でも忘れているかもしれないので。
10冊読みました。
17、8の若者が、どんな眼をして絵本を読んでもらうのか、知りたくありません?
ほんとうに、もう、幼児と同じ眼なんです。
それはもう、感動的なほど、同じです。
幼い子のように歓声を上げたりはしませんが、要所要所で、笑ったり、次の展開を予想しあったり。
一冊ごとに私が少し解説するのですが、(そんなんいらんからはよ次読んで)という無言の圧力を感じたりもしました(笑)
トリの『とらっく とらっく とらっく』では、白バイに追いかけられるあたりからぐっと集中が高まり、夜になって山道をくねりながら登る場面は
しーんとして、みんなのがんばれの声が聞こえてきそうなほどでした。
よい絵本は、人生を語っているんですね。
そして、若者は、真実を求めているんだと思います。
毎年この時期にある高校生とのひと時。
絵本の力と、若者のまっすぐな感受性に、いつも喝采を送りたくなります。
え?
どんな本を読んだかって?
こんな本ですよ。
『ぐりとぐら』 なかがわえりこ・おおむらゆりこ 福音館書店
『はらぺこあおむし』 エリック・カール 偕成社
『へんてこ へんてこ』 長新太 佼成出版社
『もこ もこもこ』 谷川俊太郎・元永定正 文研出版
『いない いない ばあ』 松谷みよ子 童心社
『ばいばい』 まついのりこ 偕成社
『おにぎり』 平山栄三 福音館書店
『どうぶつのおかあさん』 薮内正幸 福音館書店
『てぶくろ』 エウゲーニー・M・ラチョフ 福音館書店
『とらっく とらっく とらっく』 渡辺茂男・山本忠敬 福音館書店
ヤン