ぽんです。
たいへん、ご無沙汰しております。
さて、本日、やまんば遠足第一弾「いろりの端でおはなし会」を行いました。
寒い中、ご参加下さいました皆さま、ありがとうございました。
皆さまのおかげで、数々のアクシデントを乗り越え、無事に終了することが出来
ました。
本当にありがとうございました。
では、ちょっこっとご報告。
10時に緑地公園駅に集合。
狐の面をつけた若い娘。カラスを頭にのせた美女。笠を背たろうた笛吹き。何故
か着物のマダム。等々個性的な面々で「日本民家集落博物館」へ向かい ました。
まず、入場ゲートがわりになっっている門。
「河内布施の長屋門」とのことですが、実は今秋亡くなられた政治家の塩川正十
郎氏の御実家の門だったそうです。そう、あの「塩爺」 へ えぇぇぇぇ。
そして、館内(庭園内といった方がぴったりなんだけどね)には、飛騨白川郷の
合掌造りの民家他、全部で12の民家やら蔵やら茶室やらが移築されて いま
す。今日は日曜日だったこともあって、沢山の民家の囲炉裏や竈に火が入ってい
ました。また、説明して下さるボランティアの方も大勢おられて、 あっちこっ
ちの民家で火にあたりながら、各民家の説明を聞かせて頂くことが出来ました。
特に白川郷では、私達の想像を超えるいろんなお話を聞かせ て貰うことが出来
ました。
そして午後からは、館内の大和十津川の民家でのおはなし会。
曇ってきたこともあって、防寒着を着込んでのおはなし会となりました。欠席さ
れた語り手の方に替わって、4名の方が飛び入りで語って下さり、これ も楽し
い時間となりました。
飛び入りで語ってくださった方、そして予定通りに語って下さった方、本当にあ
りがとうございました。
「飛び入りで語りませんか」と皆さんに誘ってみたときは、「誰も手を上げて下
さらないのでは・・・」と半ば諦めがちだったんですが、なんのなん の。皆さ
んさすが語り手。嬉しい誤算。本当に本当にありがとうございました。
そして、最後に記念撮影。
私達は普段、子ども達に昔話を語っています。でも、実際には昔の暮らしは殆ど
知らずに語っているのが現状です。「囲炉裏」や「竈(かまど)」も何 となく
想像は出来るけど、実はあんまりよくわかってない。それを今日、この目でじっ
くり見て、説明を聞くことが出来ました。目で見て耳で聞い て・・・だけでな
く民家に実際にあがって足の裏に板の感触を感じ、囲炉裏の前に座ってそのにお
いと暖かさを感じ、家自体が持つ重圧感を感じること が出来ました。この事が
きっと私達の語るお話に厚みを与えてくれることになるだろうと、思っています。
そして、それこそが、実はババ・ヤガーでこの遠足を企画した本当の目的でし
た。ババ・ヤガーのっというか、この企画の言い出しっぺのヤンさんのも くろ
み。言葉や映像だけではわからない、いろんな物自体が持つその厚み。それを体
験してお話の中に生かしていこう、という企画だったんです。
ご参加下さった皆さん、どうでしたか?私も明日からの語りに少しずつでも還元
していきたいと思っています。
おまけ。。。
午後からのお話会のプログラム
「さる婿」 『日本の昔1はなさかじい』 福音館書店
「だいくとおにろく」 同名絵本 福音館書店
「お墓を畑にした話」 『日本昔話データベース・稲田浩二コレクション』
「風の神と子ども」 『おはなしのろうそく9』 東京子ども図書館
「おに女房」 『奈良県の民話』 偕成社
「良弁杉」 『子どもと家庭のための奈良の民話』 京阪奈情報教育出版
「はなたれ小僧さま」 『子どもに語る日本の昔話3』 こぐま社
「きつねと熊」 『日本の昔話4さるかにかっせん』 福音館書店
「たのきゅう」 『おはなしぽんぱー高槻の昔話・わらべうた』
「にげたにおうさん」 『ふしぎなたいこ』 岩波書店
「話十両」 『紀伊半島の昔話』 日本放送協会出版
「やまなしもぎ」 同名絵本 福音館書店
「捨て子と鬼」 『日本の昔話4さるかにかっせん』 福音館書店
「かあかあ、もうもう」 『宮本常一著作集別集Ⅰとろし』 未来社
ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました。
byぽん
月別アーカイブ: 2015年11月
恩返し
つるの恩返し
きつねの恩返し
おおかみの恩返し
ねずみの恩返し
日本の昔話には恩返しの話たくさんありますよね。
変わったところでは、なまずの恩返しに骸骨の恩返し。
岡山県の蒜山高原に行った。
ウォーキングしていたら大きなミミズが道路に出て苦しんでいた。たぶん、苦し
んでいたと思う。
そっとつまみあげて草むらに放りこんだ。ありがた迷惑ではなかったと思う。
旅の終わり、ホテルの送迎バス、乗客は私たち夫婦のみ。われら、よっぽど暇な
のだ。
運転手さんが、時間があるので鬼女台に寄りましょうといって、思いがけず絶景
スポットに連れていってくれた。
鬼女台、きめんだい、と読む。
見はるかす360度の展望!
紅葉にはわずかに早いが、綾織のような美しさ。
こういうところで感動すると、わたしは、飛びたくなる。
ミミズの恩返し。
おしまい
秋を探しに近所の山に登った。
歩いていたら、大きなイモムシが道を横切っていた。
おまえ、ふまれるぞ。
そっとつまみあげて草むらに放りこんだ。ありがた迷惑ではなかったと思う。
栗はもう落ちていなかった 。
落ちていても拾ってはいけない。他人の栗の木だ。
がっかりして帰りかけたら、夫がかがみこんで10円拾った。
イモムシの恩返し。
おしまい
みずな、なばな、ほうれんそう、かぶ。畑で収穫して、その夜、台所で洗った。
朝起きてくると流しの中に、小さな青虫が、ステンレスの壁面をクライミング中
だった。
そら、むりや。
そっとつまんで、裏庭にほうり投げた。
その日は、紅葉狩り。石切り神社から枚岡神社に行った。
紅葉は無かった。
近鉄枚岡駅で切符を買った。
410円が二枚。
発券機に千円札を入れたら、181円おつりが出た。
1円?
何で1円?
青虫の恩返し。
おしまい
ヤン
ロバート・サブダ by ジミー
こんにちは、ジミーです。
私は、仕掛け絵本が大好き。
お金があれば、たくさんコレクションしたいくらい好きです。
なかでも、やっぱり、ロバート・サブダが、飛び出し感が素晴らしくて、いろい
ろ欲しい。
以前は、お話会の最後のおまけに使ってたこともあるんです。
でも、そのうち、お話会の雰囲気を仕掛け絵本で持っていかれるのはいけないな
と思うようになって、今はやってません。
それでもやっぱり、仕掛け絵本が好きで、今は自分のために手に取って喜んでます。
クリスマスの季節は、本屋さんに仕掛け絵本が並ぶ季節ですから、先日も期待し
てのぞいてみたんですが、まだ出てませんでした。
買わないのだけども、残念(笑)
話は飛びますが、電子書籍では仕掛け絵本の驚きや喜びは出せないですよね。
電子書籍を批判するわけではないし、無料版があるようだから自分も今後使うか
もしれません。
無料なら使う…。
ほんとに勝手な話で申し訳ないです。
しかし、ページをめくるのが楽しいわけで、特に絵本は…。
というわけで、私の、「ロバート・サブダがほしい!!」熱は、当分続くのであ
りました。
ジミー
テーマは世界の民話
3年にむけて、世界の民話をテーマにお話会をお願いします、と依頼がありました。
国語の授業で韓国の昔話「さんねん峠」を学習するので、ということでした。
プログラム 45分×2クラス
「心臓が体の中にない巨人」 『おはなしのろうそく22』東京子ども図書館 19分
「豆のつる」 ババ・ヤガー語りの森 近日公開〜 8分
「小人の贈り物」 ババ・ヤガー語りの森 6分
3年生の2学期ごろから、20分前後の話をプログラムに入れるようにしています。
お話を聞きなれてくるのでね。
本格的な魔法物語を聞いてほしくって。
「心臓が体の中にない巨人」は、初めて長い話を聞く子たちにはぴったり。
手に汗握るストーリー。笑いあり、推理あり。ハッピーエンドの冒険物語。
前半と後半で二度出てくる三回の繰り返しに、子どもたちは、「またや〜」と
いって笑います。
でも、三度めが一番重要なことが分かって、しゃんと座りなおします。
山場で、主人公エスペンが巨人の心臓を握りつぶすと、緊張で固まっていた子ど
もたちの顔が、ふわあっと笑顔になります。
さいごに王さまが、エスペンをテーブルの上座にすわらせるときの、子どもたち
の満足そうな顔。ため息をつく子もいます。
「豆のつる」
リトアニアの昔話。再話して語りました。そのうち、UPしますね。
ひねりのきいた笑い話です。
子どもたちの反応がおかしくて、語りながら笑いをこらえるのがしんどかったです。
「小人の贈り物」
オーストリアの昔話。ホームの≪外国の昔話≫にのせています。
もちろん、みんなで合唱です。
授業が終わって、先生のご挨拶「楽しい話をたくさん聞かせていただきました。
♪月曜日、火曜日〜」
子どもたち「すういようび〜♪…………」
わたし「(心の中で)せんせ、つぎの授業はいいんですかあ〜?笑」
カーペット敷きの広い部屋で語るので、子どもたちは必ずしもお行儀よいとは言
えない姿勢になります。
一生けんめい聞いてると疲れますものね。
でも、先生は、二クラスとも、余計な注意をされませんでした。 グッジョブ!
おかげで、子どもの集中が途切れずにすみました。
語りの後に、昔話の本を30冊紹介して、教室に置いてかえりました。
またみんなで、あっというまに読んでしまうんでしょうね〜
そうそう、たいせつなこと。
わたし「日本の昔話で、小人の贈り物とよく似た話知らない?」
子どもたち「あっ、こぶとりじいさん!」
で、昔話というものが、人から人へと伝わって、世界のあちこちに同じような話
がひろがったよって、話しました。
何百年も、千年二千年もずうっと語られてきたことも。
わたし「ねえ、今日聞いたお話、覚えてる?」
子どもたち「覚えてる〜〜〜」
わたし「おうちに帰ってきょうだいとか、友だちとかに話してごらん。その人た
ちが、お、おもしろいやんって思って、ほかの人に話すかもしれない よ。ね、
昔話って、そうやって伝わってきたんよ」
子どもたちが、決して受け身ではなく世の中に関わっているんだってことを知っ
てほしいと思います。
しぜんに、伝承の担い手になっているってことを。
それが、豊かなコミュニケーションをつくるってことを。
はい、テーマは「世界の民話」で〜す。
ヤン
11月の屋根裏で byヤン
10月は屋根裏を抜けだして遠足してたので、久しぶりの語りの会でした。
今回もいろんなおはなし、おもしろかったですよ。
語り手のみなさま、ありがとうございました。
「いばら姫」 『語るためのグリム童話3』小澤俊夫監修/くもん出版
「きつねと熊」 『日本の昔話4』小澤俊夫再話/福音館書店 日常語で
「シカのお告げ」 『子どもに語るトルコの昔話』児島満子編訳/こぐま社
「ちょうふく山の山んば」 『日本の昔話3』小澤俊夫再話/福音館書店
「金の髪」 『おはなしのろうそく19』東京子ども図書館
「かしこいモリ―」 『おはなしのろうそく1』 東京子ども図書館
「貧乏神」 『松谷みよ子のむかしむかし』松谷みよ子/講談社
「そめ八ぎつね」 『子どもと家庭のための奈良の民話2』 京阪奈教育出版
「豆のつる」 村上郁再話
ね、いいプログラムでしょう。
偶然のたまもの(笑)
毎回好評の新刊絵本の紹介もありましたよ。
たくさん持ってきてくださった中から、読んでもらった本は、
『セイウチくんをさがせ』スティーヴン・サヴェッジ作/評論社
『ほんとはスイカ』昼田弥子文、高畠邦生絵/ブロンズ新社
『槍ヶ岳山頂』川端誠/BL出版
はじめのふたつは絵や言葉で遊ぶ本。
最後の本は、まるで写真のような絵。
Mさん、いつもありがとうございます。
12月は13日の日曜日。
たのしみです。
ヤン