始めて入門講座を開いたのは19年前。おはなしを始めてまだ10年目でした。
わたしが教わった方法で、見よう見まねで、一生懸命、語ることの意味と方法を伝えようとしました。
おかげで新しい仲間が増えました。
おはなしでつながった人とは、たとえ何かが起こっても信頼しあえると、信じていた頃でした。
その頃の語りに対する考え方は、基本的に今と同じです。語りの森の「おはなし入門」や「日常語で語ろう」に書いてることとなんら変わりません。
ただ、そののち、たくさんのたくさんの子どもたちに教わり、小澤俊夫先生から昔話の何たるかを学び(不詳の弟子ですが。あ、自称弟子です)、新たに見えてきたことも多々あります。
いま、それらのすべてを、惜しみなく、次の語り手に伝えたいと思うのです。
また、子どもの周りにいる大人たちに、語り手になってほしいと思うのです。
わたしは、じょうずな語り手ではありません。
・・・音声を聞いたら分かる、って?~笑
でも、おはなしは、じょうず・へたは問題ではありません。
大事なのは心です。
だって、目の前にいる子ども、抱きしめることのできる子どもに語るのですから。
子どものために、この子のことを思って、お話を選び、覚える。
それにどれだけの時間がかかってもよい。
自分のためだったらできないことでも、愛する者のためならできる。
そして、子どもはどの子もみな愛される権利を持っている。
これはわたしの考えです。
だれに押し付けるつもりもありません。
だから、そっと、そっと、チラシを配ります。
いつも、何百枚もの入門チラシを刷ります。
応えてくださるのは、いつも数パーセントです。
でも、いつも数パーセントのかたが、応えてくださるのです。
この出会いは奇跡です。
これが、入門講座を続ける理由です。
あら、わたし、ひっかかっちゃったわって、言うてるのだれや?
昔話を伝える。
「語り」を伝える。
どんなにメディアが変容しても、あなたとわたしのあいだで伝え合う。その力の強さは、絶大だと思います。
ヤン
私は、順番が逆でして、お話について何もわからない時にまず一話おぼえて、その後に「おはなし入門講座」の内容をヤンさんに教えてもらったのでした。
12年位前です。
まったく、真っ白の時に「おはなし入門講座」を受けときたかったと後になって思ったりもしました。
しかし、それにもまして私にはいいことが!
ここ4~5年ほどは、「おはなし入門講座」の事務員や子守りとして参加させていただき、毎年講座を聞いています。
役得です。
「おはなしとはなにか」「誰に語るのか」「なぜ語るのか」など、何回きいてもそのたびに納得し、気持ちを新たにします。
そしてこれが、小澤先生のおっしゃった「同じ物語に何度でも出会いたがっている」なんだろうなと思って聞いています。
ヤンさんの講義は、基本的な姿勢というか考えが変わることはありません。
HPにあるのと同じことです。
でも、毎年聞いていると、まったく同じではなくて違いがあります。
まったく同じではなくて前年にはなかったところ、それは、進化とか前進の部分だと私は感じます。
すごいなあ~
講座は当然1回しか受けられないですから、ほんとに役得です。
ヘッヘッヘ( *´艸`)
ジミーさま
コメントありがとうございます。
わたしはいつまでたっても発展途上でございます。
同時に、四半世紀前に書いた自分のおはなし日記を読んで、なんて進歩がないのだろうとも思うのですよ。
変わらないのは、こころざし! ほっほっほ。
あ、7月になったら、ホームページ上で入門講座の募集します。
みなさま、よろしく~
ヤン