梅雨ですね。
雨ニモマケズ
湿気ニモマケズ
盆地ノムシムシシタ暑サニモマケズ…
おはなし初級講座に行ってまいりました。
今回のおはなしは、
「みなごろし、半ごろし」『日本の昔話4』福音館書店
「鼻高たいこ」『子どもに語る日本の昔話2』こぐま社
「くじら大王」『子どもと家庭のための奈良の民話』 京阪奈情報教育出版社
「ホットケーキ」『おはなしのろうそく18』東京子ども図書館
「あなのはなし」『おはなしのろうそく4』東京子ども図書館
の5話でした。
まずは手遊び。
子どもと子どもが けんかして (小指)
薬屋さんが とめたけど (薬指)
なかなか なかなか とまらない (中指)
ひとたちゃ 笑う (人差し指)
親たちゃ 怒る (親指)
小指どうし、薬指どうしの指先をくっつけながら歌います。
お兄さんお姉さんバージョンは、グーからその指だけを立てて、
幼児さん向けバージョンは手を合わせて、「いただきます」状態から指先をトントン。
薬指だけを立てるのって案外難しいのです。
そして、なにやら物騒なタイトルのおはなしから始まりました。
「みなごろし、半ごろし」
これ、おはぎを作るときのもち米の潰し具合を表す方言なのですが、知らずに聴いたらギョッとしますね。
今回の講座では、イントネーションや呼吸法、表情が話題に出ました。
まずは主語を聞き取りやすくするため、助詞「が」のイントネーションを低くするというアドバイス。
イントネーションの癖は無意識にしているので自分ではなかなか気づきにくいのですが、聴き比べてみればなるほどです。
そして呼吸法。
腹式呼吸をしていますか?
最初は意識しないとなかなか腹式呼吸できないのですが、あがっておはなしを忘れそうになっているとき、間を取っているフリをしてお腹で息をしてみましょう。おはなしが戻ってきます。「だって一度は覚えたんだもん」心強いお言葉でした。そして単純な私は納得。信じるものは救われる…はず。
あと表情筋です。
口角を上げて語るのと、口角を下げて語るのでは声の響きが変わります。
笑い話やおふざけ話に口角を下げて語ると可笑しさが伝わらないのではないでしょうか。
反対にシリアスな重い話をニコニコ口角上げて語ると…シリアスさが伝わりませんね。
このアドバイスを聴いて、以前「ちいちゃいちいちゃい」の、ちいちゃいちいちゃいおばあさんがちいちゃいちいちゃい墓場でちいちゃいちいちゃい骨を拾った場面で、ワザとにやりと口角を上げて語ってみたことを思い出しました。
あの時、前列にいた子どもさんの凍り付いた表情が忘れられません。
「しまった! 怖がらせすぎた!」ととっさに感じたのですが、覚えたての見習い魔女のこと。どう怖さを弛めるのか分からず、つい、にっこりと…。その時は怖さを弛めたつもりでいたのですが、今になって思えば不気味さが増しただけだったかも…。
表情も情報のひとつ。場面に合った表情ができるように滑舌の練習とともに表情筋のトレーニングもやってみようと思ったのでした。
8月の初級講座はお休みです。ですから、8月の初級講座レポートもお休みです。(「ホットケーキ」のラスト風に)