2学期、授業でのおはなし会が始まりました。
きのうは、4年生。約30名×2クラス。 ふたりで担当。
先生からのテーマは「新美南吉」です。国語で「ごんぎつね」を習うので。
新見南吉は、「飴玉」などは語りますが、語れるものは少ないです。
語りに向かないというより、言葉遣いが今の子どもたちになじみがないので、聴いて理解しづらいのです。
よくわからなくって、南吉を嫌いになったらこまります。
そこで、ちょっと工夫します。
まずは「きつね」の出てくる話をストーリーテリングでたっぷり楽しんでもらいました。
「こんこんさまにさしあげそうろう」同名絵本/森はな作
「まほうの鏡」語りの森≪外国の昔話≫/村上郁再話 →こちら
「おおかみときつね」『語るためのグリム童話』/小澤俊夫監訳
「九尾のきつね」語りの森≪外国の昔話≫/村上郁再話 →こちら
わたし「むかしは、世界中どこでも狐は身近にいたんやね」
そのあと、新見南吉の作品を20冊紹介しました。
まず絵本を、「ごんぎつね」「てぶくろをかいに」。
もちろん子どもたちはなじみがあるので食いついてきます。
つぎに「きつね」。
子ども「またきつねや~」
子どもたちの興味をひきつけておいて、絵本を見せながら、
南吉が狐だけでなく身近な生き物を題材に物語を書いたこと、
学校の先生で作品を作っては子どもたちに聞かせていたこと、
10代から作品を作りつづけたことを話します。
それから読み物の紹介です。
絵本になっていない作品、読んでほしい作品がたくさんあります。
目次を読みます。
南吉は、目次だけ読んでも面白いんですよね。
紹介した本は、教室に置いて帰ります。
あ、そうそう、一昨年の秋、がらがらどんの遠足で、知多半島、南吉作品の舞台へ行ったよね。
矢勝川の彼岸花の土手をみんなで歩いて楽しかった。
そんな体験が、ブックトークや語りに奥行きを持たせてくれるんじゃないかな、と思います。
・・・蒜山高原ののんびり旅もそんな体験のひとつね。
だから、村上ツーリストにお願いして(笑)、遠足やるんですよ~
今週末から、みんぱく昔話ツアーの募集が始まります。
お楽しみに~
って、けっきょく宣伝か~っ?
ヤン