今日は立秋。
台風が近づいています。
蒸し暑い毎日、熱中症のニュースが後を絶ちません。
美しい絵を見てちょっとなごみましょう~
またまたメトロポリタン美術館の所蔵品から。
右は与謝蕪村の竹かごの中の秋の花。
下はアメリカの画家トマス・コールの初秋の風景です。
さてさて。
昨日は広島の原爆忌でした。
9日は長崎の原爆忌。
15日は敗戦の日です。
八月は、そういう月です。
おはなしおばさんとして、子どもと向きあっていると、日常的に戦争と平和について考えます。いえ、むしろ、戦争を体験していないわたしは、「いのち」について考えています。
日常的に、です。特別の日だけではありません。
子どもたちへのブックトークでよく使うのは、
『いのちのまつり ヌチヌグスージー』草場一壽作/サンマーク出版。
ぼうやが沖縄のおばあちゃんちに墓参りにいきます。ぼうやは、お墓参りって何?ご先祖さまってなに?とたずねます。仕掛け絵本なのですが、あまりにたくさんのご先祖さまに、子どもたちはびっくりします。
わたしは、「このなかのひとりでも、子ども生む前に死んでたら、ぼうやはいなかったんやね」と、ぼそっと言います。子どもたち、そう、いつも主人公になりきることのできる子どもたちは、自分がぼうやです。どきっとして、命の奇跡を感じてくれます。
「奇跡や!」と口にだす子もいます。
この本を使って、「平和」「いのち」「環境」等のテーマでブックトークをすると、どの本の説明も自分のこととして受けとめてきいてくれます。
わたしは、そこに描かれているたくさんのご先祖さまが、目の前にいる子どもたちと重なって見えるのです。
奇跡のようなこの平和な一瞬が、いつまでも続くように、この一瞬の記憶が子どもたちの支えのひとつとなるように、そう願いながら、おはなしおばさんは、今日も勉強しています。