またまた今日は暑いですね。犬の散歩で汗だくになりました。
こう寒暖差が激しいと体調を崩します。皆さまお気を付け下さいね。
9月5日に日常語で語るための勉強会がありましたのでご報告致しまする。
<語り>
「へびのむこさん」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁 再話
本の紹介こちら→https://katarinomori13.com/itiba.html
「へびのむこさん」は、話型 へび婿 です。これにはたくさんの類話がありますので、通観インデックスを見てみましょう。今回の「へびのむこさん」の前半は へびのむこさん、後半に うばっ皮 のおはなしがくっついているようなおはなしです。へび婿 の類話には前半だけのもの、後半に他の色んなおはなしがくっついているものなど、とてもたくさんあるそうです。類話を調べることで、語り方も違ってきます。今回はタイトルこそ「へびのむこさん」ですが、後半の「うばっ皮」のおはなしの部分の方が大事です。語る時には、前半と後半の間でしっかり<間>をとって、イメージできるように語りましょう、とヤンさんよりアドバイスがありました。
<テキスト>
「広岡の腰痛地蔵」 『ナーミンのためのテキスト』
日本のおはなしは短いおはなしが多いです。このおはなしもとても短く、語る際にはしっかり自分の中に落とし込んでからでないと、とても難しいとのことです。語る目線の統一、おばあさんの辛さ(二重苦)の解釈について、話題になりました。
「半分のにわとり」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁 再話
本の紹介こちら→https://katarinomori13.com/itiba.html
「半分のにわとり」フランスのおはなしです。前回に続き2回目のテキストチャレンジです。前回は複数形の言い方に悩まれていましたが、しっくり落ち着き、ほぼ完成です。笑い話なので、日常語で語ってもらえるの、楽しみです。
「聞き耳」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』 村上郁 再話
本の紹介こちら→https://katarinomori13.com/itiba.html
鯛を助けた男が、海の竜宮 ネリヤ に招かれ、宝物をもらってかえります。この前半部分は「浦島太郎」のようです。「浦島太郎」は好きなおはなしですが、最後がハッピーエンドではなく哀愁漂う感じなので、私は幼い子どもに語れないなぁと残念に思っていました。この「聞き耳」なら前半で「浦島太郎」の雰囲気を語れるし、後半の「聞き耳」がハッピーエンドなので子どもに語れる!と1人でほくそ笑んでおりました。「へびのむこさん」同様、前半と後半の間でしっかりとイメージをつくれるように<間>が必要ですね。
「ねずみの婿取り」 『日本の昔話5』 福音館書店
会話が多く、場面展開が お日さま・雲・風・壁・ねずみ とどんどん変わるおはなしです。今回は会話の部分を触ってはいけないと思われたため、そのままだったので、後半が硬く、違和感が出てしまいました。再度、自然な日常語になるようにチャレンジです。接続詞も取ってみましょう~
さてさて、本日は全部で5話のおはなしについて検討されましたが、3話の出典が
『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』からでした!(*^_^*)(*^_^*)(*^_^*)
『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』には村上郁さん再話の語れる・語りやすい・語りたいおはなしがたくさん入っているので、まだ手に取られていない方は、数に限りがございます、ぜひお早めにどうぞ。
本の紹介こちら→https://katarinomori13.com/itiba.html
まだまだ暑いです。汗だくだくです。
(私だけですか?年のせいですか?更年期ですか?)
また来月よろしくお願い致します。
かぶ~ぶ
暑いですよ、暑いです。釧路にいきたい。
暑い中、かぶぶさん、報告をありがとうございました。
なんか、ひそかに、しつこく、『おんちょろちょろ』の宣伝してない?
えっと、「ねずみの婿取り」だけど、会話文、さわってもいいのよ。だって、地の文が日常語で会話文だけ共通語にしないといけない理由は何?
受講者の中にはそうしたいっていう人もいるかもしれない。それなりの考えがあるんだろうし、それを頭からダメだって、ヤンはいわない。でも、『子どもと家庭のための奈良の民話』を読んでくださったらわかるけど、お地蔵さまも観音さまも、鬼も、みな関西弁やで。ヤンは会話文も地の文も日常語に変えるの。自然だから。
それでも、みんなにそうしろとは言わない。私の考えは最初からみんなにちゃんと言ってあるんだし、あとは自分で考えてほしいから。
自分で考えるって大事だよ。
あ、それと、報告にはなかったけど、9月から、日常語も中級も初級も、ヤンも語っています。
間のとり方、声のトーン、人物の距離感、言葉の立て方、などなど、いくら説明してもみんなに届かないことがあるかと思って、実演してみせています。どうか、たのむから、聞きとっておくれ。
日常語では「三枚のお札」(『日本昔話百選』から)を語りました。どんなふうに日常語に変えているか、聞きとれましたか?
「三枚のお札」楽しく聞かせてもらいましたよ~
って、これってヤンさん、今、ガクッときましたね(笑)
中級・日常語・初級講座と、参加者が語り最後にヤンさんに語ってもらう。
これは、新鮮で、よくわかる体験でした。
その講座の、その日の課題がパチッと見える感じがしました。
日常語で語るというのは、まず、教えてもらったとおりにテキストをなおすところから入るわけですが、テキストの最終形は当然実際に子どもの前で語ってからきまるのは共通語テキストも同じですが、自分専用にカスタマイズすることと聞き手の子供たちにわかりやすい言葉の間のどこに落ち着くかを探っていく作業も語りながら必要だと思います。
ヤンさんの語ってくれる「三枚のお札」は、それらを全部通って来て出来上がったヤンさんの「三枚のお札」なわけです。
でもそれは、ヤンさんだけの「三枚のお札」なんです。
各自は、各自の「三枚のお札」を作る作業をしないといけないんですよね。
わたしはこの日「半分のにわとり」テキストだったわけですが、テキストがオッケイだったというだけでまだ、おぼえても語ってもいないから、まだまだ最終形は遠いわけです。
とまあ、こんなことを考えました。
ありがとうございました(^◇^)