毎月楽しいがらがらどん例会。
気の向いた人がふらっと来てくださって、すてきなお話を聞かせてくださいます。
きょうのおはなし
「ものいうたまご」 『アメリカの昔話』渡辺茂男編訳/偕成社
「リヌスとシグニ」 『子どもに語る北欧の昔話』こぐま社
「はなたれこぞうさま」 『子どもに語る日本の昔話』こぐま社
「メケー・ドマ」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
「お百姓ときつね」 『ハンガリー民話集』岩波文庫より再話クラス再話
「アナンシと五」 『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社
『アメリカの昔話』は絶版。惜しい本です。「つれていって」「つれていかないで」と口々に卵が声をかけるのが印象的です。
「リヌスとシグニ」はアイスランドの昔話。ベッドに書かれているルーン文字まではっきり見えるような語りでした。
「はなたれこぞうさま」は、ヤンも大好きなおはなしです。なぜたきぎを川に流すのか、つぎの日売ればいいのにとか、いやあれはお供えだとか、話が弾みました。
「メケー・ドマ」、語ってくださってありがとう。あっけらかんと元気はつらつのドマを語ってくださいね~
「お百姓ときつね」、さすが原話を提出した本人の語り。もう彼女のユーモア全開。おかしくておかしくて。
「アナンシと五」はヤンが語りました。鳩の奥さんは4までしか数えられないのよ~
でね、昔話の語法で説明するとね、まずは三回のくりかえし。昔話の固定性・音楽性。テキストは「同じ場面は同じ言葉でくりかえす」ように整えなくっちゃ。
やって来たのはアヒル→うさぎ→はとと、順番に小さくなっている。デクレッシェンドね。(聞き手の危機感はクレッシェンドしてるけど)これ、昔話の抽象性。
そして、一番小さな存在が悪をやっつける。鳩の奥さんは三匹のうちで一番小さいだけでなく愚かなの。つまり昔話の主人公ね。だからアナンシに勝てたのです。
いつのまにががらがらどん例会は勉強会ではなくなり、心から素でお話を楽しむ会になりました。
完成させて来てくださるかた。練習台に来てくださるかた。まだ覚えている途中だけど来てくださるかた。
お友達を連れてきてくださるかた。
出会い、再会。大切なのは人との出会い。
今回は、長倉洋海さんの本の紹介と、ETVのアフガニスタン山の学校のビデオも観ました。
長倉さんについてはまた改めて書きますね。
ほな。
ヤンさん、がらがらどんのブログをあげてくださりありがとうございました
なるほど、がらがらどん例会は、「素でお話を楽しむ会」だったんですね。
だから、「お百姓ときつね」をみなさんがあんなに楽しんでくださったのですね。
語り手としては、再話して、覚えて、修正して、初めて小学校で語る前にがらがらどんで語ったので、三宝にのせてみなさまに「どうぞこれでよいかチェックしてください」という気持ちでした。
それが、大笑いの末「よし〇とみたいや」となりますと、わたしの意図はまったくからぶりだったのでございます。
「そんなに笑う話だったのか?」と、語っている本人が分かりません。
もしかして、語りではなくてわたしがおかしかったのか?!
わたしは、ヤンさんの「アナンシと五」が、楽しい&おもしろい、笑う話だと思います。
みんなも言ってましたが、ハトの奥さんのセリフの間を取るところがよく分かりました。
ためにためて、滑り台をすべるようにシャァーッと言うんですね。
ほんと、楽しかったです(*`艸´)
ハトの奥さん、大好きになりました。
ジミーさん、コメントありがとうございます。
「お百姓ときつね」、子どもに語ってどうでしたかあ?
みなさま、再話、やりましょうよ。
なんとなく勉強するんじゃなくて、語れる再話をしましょう。
もちろん努力はいるけれど、特別難しいものでもないですよ~
なにより、聞き手がよろこんでくれると、ほんと、嬉しいですよね~