だれの時間でしょう❓

入門講座が終わりました。
ご家族やご自身の事情がゆるさず、最後まで行き着けなかったかたが、今年もいらっしゃった。
やってみようという意志はあっても、できないことって、あるよね。

自分のことを思いかえしたとき、乳幼児をふたりかかえて無事入門最終回まで参加できたのは、奇跡かも知れない。

そのあと、30年以上もやめずに来られたのも奇跡に近いかも知れない。
いや、あながち、奇跡とは言い切れないかも知れない。
どっちやねん(笑)

というのはね、家族のことや仕事のことや健康のこと、いろんなしがらみの中でのわたしの人生でしょ。
おはなしを止めるという選択肢はあった。というか、そういう危機は何度もあった。
やめなかったのは、わたし自身のためにやっていたから。
たとえば、家族も仕事も健康もすべてゼロになった自分がいたとして、その自分が本当にやりたいたった一つのことはなんだろうって、考えたのね。
そのことのために、一日のわたしの時間を少しでも使いたかった。
で、それが、おはなしを語ることやったの。
わたしのためのわたしだけの時間。

おはなしなんて、たいしたことではないけどね。
でも、自分のすることの価値を決めるのは、自分やからね。
ほんで、自分の人生は自分のものやからね。

あと何年元気で生きられるか分からないけど、人生の終わりに、うん、ちゃんとやりたいことをやったよ、楽しかったよって言えたら幸せやな。

ババ・ヤガーの仲間たち、講座に来てくださる人たち、長い人生の道の、ほんの少しの間だけどいっしょに歩けるのは、嬉しいな。よろしくね。

来年度からは、入門講座の主催はがらがらどんからききみみずきんに移ります。
ほんとはね、入門は今年で閉じようと思ってたのよ。寄る年波でね~
ききみみのみなさま、引き取ってくださってありがと~。
ききみみのおかげで、来年もまた新しい出会いを期待できます💖

3 thoughts on “だれの時間でしょう❓

  1. ヤンさん、仕事でもないのに、30年以上も続けられているのは奇跡だと思います!

    私は…おはなしを聞いたことがなければ、絵本と勘違いし、入門講座を受けました。(苦笑)初級講座も友達が続けるので、私もそうしようと軽い気持ちでした。
    おはなしを子どもに届けたいという気持ちもなければ、覚えるのは面倒だな、とさえ思っていました。ですから、そのときに覚えていたおはなしは、短いものばかり。短い方が簡単と思っていたからです。(今は短い方が語るのは難しいと思うようになりました。)
    でも止めることはせず、何となく初級講座を続けるていました。

    そんなとき、ヤンさんから初級講座を受けている私達に、子どもに語る場を持てるよう、サークルの立ち上げを提案され、ききみみずきんができました。図書館でおはなし会を始め、また他のサークルへ入会し、我が子の学校で語る機会もでき、語りの場が広がっていきました。
    子どもに語れば語るほど、おはなしの魅力を感じられずにはいられません。

    そして今回、入門講座の主催を依頼されました。語り手を誕生することができる「入門講座」のお手伝いができることは光栄です!
    ききみみずきんのメンバー全員で協力しながら頑張りたいと思いますので、ご指導よろしくお願いします。

  2. ジェニィさん
    コメントありがとうございます。
    ききみみのみなさまには、ほんと、ありがたい。心丈夫です!

    このあいだ、ジミーさんと話していたんだけど、そのときにね、お互い、自分がおはなしを始めたときは、ぜんぜん意識していなかったんだけど、今になってみれば、よくあの時始めたなあ、始めてよかったなあって、思うねって。

    いま目の前にあることに対処していくだけで精一杯なんだけど、それが道になっていくんやね。白雪姫の語法やね~

    あ、そうそう、お話をすることは私個人の問題だけど、サークルとして講座や勉強会を続けるのは、けっして個人の問題ではない。いっしょにやる仲間あってこそやね。ひとりではできない。
    心から感謝しています。

  3. ヤンさん、ジェニイさんの言葉に、しばしわたしもじぶんのおはなし人生(そんなにたいそうなものではありませんが)に思いをはせた次第でございます。
    みんな忙しい中何とかやってるのは同じだと思いますが、自分もそれなりにいろんなことに遭遇しながら切り抜け、かわしながらおはなしを続けてきたこともありました(笑)
    入門講座は、正直ヤンさんとわたしが「うぅっ、もう限界かも」に近い状態だったので、ききみみずきんのみなさまがオッケイと言ってくださったとき、空から天使が世界中の鐘をガンガン鳴らしながら舞い降りてきた気持ちでした(*^▽^*)
    ほんとにありがとうございます!!

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