子どもたちの語り👩

2月13日、きのうは、他県まで遠征してのお話会でした。
小学3年生3クラス合同。

3年生ではたいていどこでも、国語で昔話を学びますね。ほら、「三年峠」とか。
ここの小学校では、子どもたちが昔話を覚えて語ります。
その学習のために、年2回お邪魔します。
1回目は2学期、授業で昔話を語ります。子どもたちには、ほとんど初めての語りを聞く体験です。
それを土台にして、『語りの森昔話集1~3』の中から、全員が一話選んで覚えます。

2回目は、子どもたちが語る日。昨日です。
保護者を招いての語りの会。
グループごとに、保護者の方たちとひざを突き合わせて、語り、感想を言い合い、おはなしの世界を深めるのです。
ね、いいでしょ!
わたしも、各グループを回って、成果を聞かせてもらいます。

子どもたちは、選んだ話の背景や国について、がっつり調べてノートにまとめてあるの。
すごい!
(ねえ、みんなそこまでやってお話を選んでる?それが大事なんだよ~って、あなたにいってるのよ~笑)

子どもたちの語った話
・ありとこおろぎ
・半分のにわとり
・岩の戸ひらけ
・かめのピクニック
・トロットリーナとおおかみ
・カンチルとわに
・トーレ・エッペの幽霊
・メケー・ドマ
・6ぴきのうさぎ

みんな、ほんとに生き生きと楽しげに語っていました。
子どもたちの感想
「覚えるのも大変だったけど、間をとったり感情を表すのが難しかったです」
ね、すごいでしょ。
家でも学校でも一生懸命練習したんやね。それを親御さんが見てきたっていうのが、いい!

私の語りを聞いた感想
「自分もストーリーテラーとして、目標にしたいと思いました」
小さな語り手の誕生、涙が出るほどかわいくってうれしい。

あ、私の語ったのは3話です。
・七羽のカラス
・馬方山姥
・アナンシと五

小さな語り手たち、吸い取り紙のように聞いてくれました。
保護者の方々も、子どもを通じて語るということを学ばれたと思います。だから、やっぱり、吸い取り紙のように。
濃厚なひと時、幸せなひと時でした。

2 thoughts on “子どもたちの語り👩

  1. きのうのがらがらどんでも、様子を詳しく聞かせていただきましたが、学校がおはなしを聞く機会をそのように用いて、子どもたちに語りの楽しさとともに昔話を調べて深いところまで教えるというのは驚きでした。
    つい最近、自分がお話会をさせてもらっている学校では、子どもたち(と先生たち)のお楽しみとして位置付けておられるなと感じたところでした。
    学校によっていろいろ事情や考え方がありますね。
    でも、やっぱり感動するくらい素晴らしい環境にこの子どもたちはいるんだなと思いました。

  2. ほんとうに。
    学校として、昔話についてきちんと理解しておられることに、喜びを感じながら、いそいそと出かけています。
    昔話だけでなく、学習内容について根本を理解したうえで教えてもらえる子どもは、幸せだと思います。

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