月別アーカイブ: 2022年7月

第19回昔話の語法勉強会「仙人の教え」

雨とくもりばかりだったのが、今日は久しぶりに晴れました。
となるとやっぱり暑い~、蒸し暑い~💦
第19回になる昔話の語法勉強会は、この前の金曜日に行われました。
語法を勉強する話は「仙人の教え」です。
(『日本の昔話5ねずみのもちつき』おざわとしお再話 福音館書店)

今回は、講義のおしまいのほうに昔話の形式意思についての説明がありまして、これも何度も聞いているんですがやっと分かったように思いました。
今までは、なんとなく分からない(分からんのかい!)から、質問もどう聞いたらいいか分からない、頭の中がまとまらない、という状況だったんですが、初めて「分かったぞ(^o^)」という気になれました。
でも、すぐ忘れてしまうかもしれないという不安を抱えながら(笑)、それでもやっぱりわかって嬉しかったです。
ずっと昔から口伝えで昔話を語りついできた伝承の語り手さんたちの愛が、幸せな結末に帰結する昔話を生き残らせたのかと思いました。
ホームページの昔話の語法で、形式意思を説明しているのは → こちら
そして、同じく語法のページで、「仙人の教え」が出て来る箇所を挙げておきますね。
周囲の世界 → こちら
明確なすじ → こちら
固定性 → こちら
贈り物 → こちら
昔話の主人公2 → こちら
含世界性 → こちら
昔話の中の家族 → こちら

どんなことでもそうかもしれませんが、語法は勉強を続けていくうちにじわじわと、少しずつ分かって来るんですね。
それにしてもこんなに時間がかかるのは珍しいんじゃないでしょうか?
え?
わたしだけ?
わたしだけですか。
そうですか、どうも失礼しました<(_ _)>
でもめげずにこれからも受講します!
次はオンライン!
「仙人の教え」が復習できて嬉しいです(*^^)v

7月の初級クラス

ここのところ降り続いている雨は「もどり梅雨」との事で、やっぱり祇園祭が終わるまでは梅雨は終わってなかったのではと、すっかり京都の人になりきったように言ってみる今日この頃です。


【 手遊びジャンケン 】*カッコ内は手の形

ちーちゃん(チョキ)ぱーちゃん(パー)おにぎり(グー)ちょうだい(チョキ)
紙に(パー)包んで(グー)おにぎり(グー)ちょうだい(チョキ)
ジャンケンポン


【 語り 】

1.こすずめのぼうけん /  おはなしのろうそく13 / 東京子ども図書館

2.息子とかみなりさま /  語りの森HP     こちら→

3.願いの指輪 /  話はめぐる /  リブリオ出版

4.ヤンさん / 金の鳥 /  語るためのグリム童話3 /  小峰書店

【 ヤンさんより 】
・お話に感情移入した語り方は避けた方が良い。何よりも聞き手が主人公になって能動的に聞く事が大事で、語り手が感情を入れると子どもが受け身になってしまう。
・創作のお話は聞き手にとってわかりにくい箇所がある場合がある。①時系列になっていない文がある②語尾がない③不必要な文がある、というような時は手を入れる必要(中級クラスでの学び)が出てくる。


【 昔話の語法の勉強 】*「金の鳥」からのメッセージ

小5~6年で聞いて欲しいお話
主人公の精神的成長、価値観の変化がよくわかる
援助者の主人公へのかかわり方は親や大人が学ぶべき姿勢


語りが少なかった分、昔話の語法の勉強もできて、私的にはとても得をした気分です♪ なぜかと言うと、語法の勉強もなかなかに奥が深く、何度聞いても難しく感じていたのですが、最近やっとほんのちょっとですが、昔話の語法と自分の語りをリンクさせられるようになってきたからです。色々なお話を語法と照らし合わせて解説していただく事で、そのお話のイメージがより色濃く鮮明になる。そうなる事で、覚え方が、語り方が変わる小さな瞬間があります。
今週の昔話の語法の勉強会「仙人のおしえ」も大好きなお話なので楽しみです。


次回の初級クラスは9月13日です!

エンデュミオン・スプリング📚

わくわく、どきどき、すごい高揚感のあるファンタジーです。

マシュー・スケルトン作/大久保寛訳/新潮社/2006年

時間を忘れて読んじゃった。
物語の時間も、15世紀から現代にまでぼ~~~んと飛ぶんです。
飛ぶというか、行ったり来たりするの。
めっちゃミステリアスなサスペンス。
それに主人公の両親の不仲がからまって、現代的な問題も出てくる。でも、児童文学だから、ちゃんとハッピーエンドね。安心して読めるよ。

現代のオックスフォードの聖ジェローム学寮の図書館から物語は始まります。
そしていきなり、1452年のドイツのマインツに舞台が飛びます。登場するのは、活版印刷機を発明したグーテンベルク親方とその徒弟。
そう、これは、「本」の物語。

過去と現代と未来のすべての知識が詰まった本「ラストブック」をめぐっての大冒険物語です。
「ラストブック」を手に入れた者が、すべてを支配することができるのです。

表現力、描写力があって、ほんと、すごいです。引き込まれること請け合います。

エンデュミオン・スプリング

 

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新しいパソコン、だいぶ慣れてきた。
顔認証なんだけど、なぜかにっこりしてしまうの。
怒った顔でも認証してくれるかなあ(^///^)

 

 

 

再話入門講座2

マスクが入っている袋を、なかなか破れなくてイライラすることってありませんか?
はさみを使わないと開かないとなると、もう怒り爆発というか。
力の弱くなった自分は悪くないという姿勢を貫いております(笑)

再話入門講座の2回目の報告をします!(^^)!
いよいよ、各自で再話してきた話をみんなの前で発表しました。
いろいろなおはなしが集まりましたよ~~

「ふしぎな白馬」『世界の民話28オーストリア』小澤俊夫/編 飯豊道男/訳 ぎょうせい
「コマドリとミソサザイの結婚」『新編世界むかし話集1イギリス編』山室静 文元社
「地蔵浄土」『新装日本の民話9山陽』稲田和子・立石憲利/編 ぎょうせい
「母の目玉」『鈴木サツ全昔話集と語り』小澤俊夫他/編 福音館書店
「はなたれ小僧」『中国山地の昔話-賀島飛左嫗伝承四百余話-』稲田浩二・立石憲利」/編 三省堂
「小僧の歌くらべ」『鼻きき甚兵衛-出雲の昔話-』臼井甚五郎/監修 田中瑩一他/編 桜楓社
「瓜子姫」『丹後伊根の昔話』京都府立総合資料館/編 京都府
「サヴィトリ姫と死神」『新編世界むかし話集7インド・中近東編』山室静 社会思想社
「知らない人に買ってもらいな」『ラテンアメリカの昔話』三原幸久 岩崎美術社

全部で9話、とても一回の勉強会ではできないので、2回に分けて行われました。
原話は前回みんなで読みあわせていますので、今回は各自が練ってきた再話を担当者が読み上げ、他の人はテキストを目で追いながら、耳で聞いておかしいところはないかをチェックします。
前回ヤンさんが、大まかな再話の方向を原話ごとにしてくださっていたのでみんなそれを目標にやって来たわけですが、各自の苦心の詰まった再話をたどりながら、言葉と格闘しました!
ヤンさんの、「どうしてこの言葉にしましたか?」「どうして…」の質問に答えられるか冷や冷やしながら、みんなでいっしょうけんめい話の筋を貫けているかをていねいに追っていきました。
次回は最終回、修正した再話を持ち寄って微調整ができて完成となる、はずでございます(笑)
再話というのは切りがないそうです。
最終の調整と思っていても、またその他の細かいことが気になったりして、終わりがない。
でもそのいろいろ細かいことを考えてこねくり回す経過が必要なんですね。
次回に向けてわたしも頑張ります~~

7月のおはなし会4🎋🎋🎋🎋

中学校のおはなし会。

7月8日(金)
1年生
おはなし「金の鳥」『語るためのグリム童話3』小沢俊夫監訳/小峰書店
おはなし「プレッツェモリーナ」(仲間)語りの森HP こちら⇒
おはなし「ムズィカ」語りの森HP こちら⇒

この日は、5回公演でした。
ほかのメンバーのプログラムも紹介しておきますね。
2年生
おはなし「がちょう番の娘」『語るためのグリム童話5』小沢俊夫監訳/小峰書店
おはなし「三つのオレンジ」『語りの森昔話集5』
おはなし「さきぼそがらすの神」こちら⇒

「ムズィカ」は、1年生と2年生に語りましたが、手ごたえは2年生のほうが大きかったです。

「ムズィカ」「さきぼそがらすの神」「危機一髪」は中学生以上の人のために再話した話です。
それを活かすことができてとてもうれしいです。
どの話も、たぶん、全国のどこかで語ってくださっていることと思いますが、わたし自身が、幼いころからのわたしの聞き手に伝えることができて、万感の思いです。

さて、3日間の狂騒曲がおわり、またひたすら再話と読書の日々が始まりました。
暑さに負けないで、いい再話をする努力を重ねたいと思います。

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きのうのおはなしひろばは、日本の昔話「仙人の教え」。
『日本の昔話5』小澤俊夫再話/福音館書店からの話です。
聞いてね~。
いい話だよん~

8月2日にオンラインで「仙人の教え」の語法勉強会がありますよ(●’◡’●)
こちら⇒