日別アーカイブ: 2023年9月23日

9月のプライベートレッスン

今日は、とっても涼しく感じる日で「秋になったな~」と思います。
というか、今年の夏が暑すぎたのでやっと涼しくなったというべきなのかも。
9月のプライベートレッスンの報告です。

1日目
「アリョーヌシカとイワーヌシカ」『魔法の馬』岩波書店
先月、「りくでも海でもはしる船」を読み物としての文章を聞いて分かりやすい文章にするために少し手を入れるという作業をされましたが、今月は別の方がこの勉強に臨まれました。
わたしは惜しくも参加できませんでしたので、ご本人から頂いた感想を乗せさせていただきますね。
”自分なりに考えた案を事前にヤンさんに送って、当日そちらを読み上げて、再度考えて手を入れました。おはなし選びは、ほとんど語りの森のテキストからしていたので、できるだろうか?と不安に思いながら向き合いました。疑問を持つ、違和感に気づく、語法が活きているか、耳から聞いてわかるかなど。ヤンさんには経験に基づくアドバイスをたくさんいただきました。特に学んだ事は「テキストをそのまま活かすところ」です。変えない方がいい所、変えてはいけない所があります。その言葉が表現する雰囲気、人物の行動や会話文による場面の色。それを変えてしまったり、取ってしまうと、その雰囲気や色合いが「なくなる」わけです。それはストーリー全体の奥行きにも関わります。これが分かるようになるには、読んだり、聞いたり、文学的なものに触れていくことが大事ですかね。いつもと違う楽しさがありました。ありがとうございました。”

2日目
「北林家の狸」『ナーミンのためのならのみんわ』
共通語のテキストを日常語になおす作業をされました。
もうだいぶと慣れられて、すいすいと自分の言葉になおされているように思いました。
熱心に途切れることなくプライベートレッスンを続けられているのを拝見しているのでまさに「継続は力なり」を体現されています。
この話は笑い話ではありませんが、参加者さんが今興味を持たれている笑い話の語り方についての話が出ました。
そこでヤンさんが言われた言葉が心に残りました。
語りはその都度その都度、語りの現場で成立するかどうかを考えたほうがいいのではないか。
何度も語ると慣れてくるし語り方も成熟してくるけれども、語りの現場はその日の聞き手とどんな関係を作れるか、やってみないと分からないところがある。
ストーリーを聞かせる話は聞き手もついてきてくれるのでいいけれど、笑い話はどこで受けるかわからない、予測がつかない。
自分の考える間と、子どもたちの間は合致しなことのほうが多い。
そして、子どもたちと語り手の人間関係ができていたら、笑ってくれやすい。
笑い話はその意味で高度である。
ほんとにそうですね。
〝高度〟とおっしゃたときに、身が縮む思いと引き締まる思いがしました。
自分では、笑い話の間はある程度分かっているつもりでしたが、大人の間と子どもの間が合うとは限らないということを考えていませんでした。
わたしは幼稚園のころから毎日のようにテレビで漫才を見ていたので(関西人あるある)、大人とこどもの間が違うなんて考えもしませんでした。
新しい発見!
ありがとうございました(‘◇’)