日別アーカイブ: 2023年12月17日

研究クラス 呪的逃走🏃

一週間後はもうクリスマスイブなんて、ほんとに時のたつのが速く感じます。
今日からすごく寒くなってきましたし、クリスマスらしくなってきているというのはありますね。
いいことでしょうけど、寒いのが苦手なのでうれしいような悲しいような…。
さて、研究クラスは6月で最後でしたが、その時のブログでも書いたとおり、呪的逃走の研究が残っていました。
それを、ZOOMで集まってみんなで担当の話の調べてきた内容を突き合わせました。

今回の話は、北方アジア(極北諸族)、アメリカインディアン、エスキモー、シベリア、インドネシア、インドシナ半島の海洋民族、パプア・ニューギニア、台湾、朝鮮、中国のタイ族・苗族、モンゴル、といろいろな地方の〝○○民族〟の話でした。
今まで読み合わせてきた話と違うところは、その土地の昔の信仰とか神話・伝説を感じさせ、とても原始的であるということです。
その意味ではとても面白いですが、わたしは「再話するのはとても難しくて自分には無理!」と思いました。
それと同時に、キリスト教圏の話は洗練されていて読みやすいし面白いけれども、はるか昔の土俗信仰や自然信仰の時代が持つ力はかなり薄まっている、軽くなっている点では惜しいなと。
どちらがいいということではないですし、どちらも捨てがたいですが共存はできないということかと思いました。
また、話の中には登場するのに主人公を助けるでもなく、呪物として役割がありそうでないような品物は、はるか昔の話が時間とともに洗練される過程で、元は意味があったから残っているのだけれども、今はもう名前しか出てこないと前に教わりましたが、まさにそれを自分で読んで体験した気がします。

最終回も最終回の今回、障害逃走の場合、後ろに投げるときに呪文(おまじない)を言うか言わないかの分類をしたらよかったよねということになって、みんなで「あっっっっっ…(;’∀’)」となってました。
今更もうできないという残念さ。
だって、いったい何話読んできたのかもうわからないくらいたくさんの話を今まで読んできましたから!

ヤンさんが、研究クラスでやった1話を深く掘り下げて調べることや呪的逃走話の読み合わせは、テキストを明らかにするということであり、昔話の背後の世界を知ることで、この二つのことにより語りの世界が深まるとおっしゃいました。
そういうことを導いてもらったんだなと思うと、改めてありがとうと感謝の気持ちです。
それと、こんなマニアックな勉強会に最後まで残ったわたしたちってすごくない?!と思ったのでした(笑)
新しいおはなしを覚えるときは、まず話を調べてみるということが自分でできるようになりました。
自分で調べると、話を読み込むことにもなるので、調べて、テキストを決めて必要なら直す作業をしてテキストを完成させる。
おぼえる前までの作業が勝負なんだなと教えていただきました。
みんなと楽しく実のある勉強がたくさんできてとてもよかったです(^O^)/