月別アーカイブ: 2023年12月

12月のあったかペーチカ🎄

今年最後のあったかペーチカは、ピンチヒッターのジミーが報告します。

「小僧さんとねこの絵」『語りの森昔話集5』語りの森
「クリスマスのごちそう」「クリスマスの三美女物語」出典不明
「大晦日のお客」『語りの森昔話集1』語りの森
「ものをいうたまご」『語りの森昔話集4』語りの森
「へこきじい」『日本の昔話1』福音館書店
「白雪姫」『語るためのグリム童話3』小峰書店
「デューク」『つめたいよるに』江國香織/新潮文庫
「かちかち山」『日本の昔話4』福音館書店
「こんこんさまにさしあげそうろう」同名絵本/森はな/PHP出版

この日はうれしいことに、ほんとにお久しぶりのベテラン語り手さんが3人も来てくださって、一時間半余りのあいだ、じっくり聞く話、大笑いする話、毛色の違ういろんな話を聞けて、とっても楽しかったです。
得した気分です。
話ごとに聞き手の気持ちが大きく動くから、集中したり、笑ったり、もう忙しかったですよ。
おはなしのラインナップを見てください。
年末とかクリスマス、冬というふうに季節はだいたいまとまっているんですが、内容はいろいろというかバラバラ(笑)
お久しぶりのベテランさん3人は、安定の語りと面白さ・味わいがあり、来られなかった方がかわいそうな気がします。
語りが終わったらもう部屋を出なくてはいけない時間になり、その後図書館の片隅で感想を言い合ったんですが、それがまた楽しかったです。
みなさん、やっぱり自分やほかのかたの語りについて、聞きたい・しゃべりたいという気持ちを持っておられたんでしょうね。
狭い場所でほんとの井戸端会議を小一時間ほどして「ああ、楽しかった~」と分かれたのでした。

次回は、1月18日(木)です(^O^)/

ちょっとづつ 常連さんが…💓

 12月2日土曜日の図書館おはなし会は、ほんとにたくさんの方が来てくださって、入れ代わり立ち代わりではありますが、
子ども 22人! おとな11人!

手あそび メリークリスマス
おはなし 「みじめおばさん」語りの森HP
絵本 『みなみのしまのサンタクロース』斉藤洋:作/高畠純:絵/佼成出版社
絵本 『まじょのすいぞくかん』佐々木マキ/福音館書店
絵本 『やさいのせなか』きうちかつ/福音館書店
手あそび さよならあんころもち

 おはなし、楽しんでいましたね~
途中ヤンさんがひと味加えるから、さらにおもしろくなっちゃうんですよね。
ヤンさん「『死神』ってわかる?知ってる?」 子ども「知ってるよぉ」 
ヤンさん「死ぬ時に現れる神さま……顔はどくろで……」 子ども「そうそう」
ヤンさん「会ったことある?」 子ども「なーい」「ない」「ない」「ある!」
ヤンさん「あるの?」 会場(笑)
 おはなし会に何回か来てくれている兄弟さんが、いろいろ楽しませてくれました。
『やさいのせなか』も盛り上がってましたね!『やさいのおなか』はつかえるけど、こっちはそれほどでも……という話の方がよくきいていたので、
やっぱり読み手次第なのかな。絵本への愛が足りなかったのかな。
でも疑問は残りますよね。メロンは野菜枠で納得ですが、アボカドは?
子どもから「木になる実だからくだものだよ」との声。ですよね~。
で、つぎが「いんげん豆」子ども「?にんげんまめ?」「にんげんまめ~」もう、かわいい。関西にお住いのお母さま、お父さま、どうぞ関西人魂を育てて下さい!
ウチの娘は関西の人でないと話がおもしろくなくて結婚できないと言っています。あーでも贅沢言ってるんじゃないよ!話がそれましたスミマセン。
そして、なぜかきんめだいが。やさい拓だから、魚拓も出しちゃえみたいな?
子ども「やさいちゃう~」
 ほんの30分のおはなし会ですが、嫌なことも忘れられるというか、リセットできてしまうのは、おはなしの力、絵本の力、肉声の力、その場にいる人と人との共鳴が自分への力になってくれるから、という気がします。
 それと死神が、「なしの木に何年もぶらさがってる」というのも、落ち込んだら思い出そう。

再話クラス 11/28 🍂

今日から12月です。
信じられないくらいに一年が速く過ぎます。
特に、今年は秋が一瞬だったというか、夏の気温が長かったというか、寒いと思ったらもう年末?!みたいな気がします。
今年最後の再話クラスの報告です。

再話再検討
「黄金の騎士」『新装世界の民話19パンジャブ』関楠生/訳 ぎょうせい
この話は、自分の担当でした。
たぶん短時間で完成になるんじゃなかとたかをくくっておりましたが、すごい時間を取ってしまいました。
〝時間をずいぶん取っているな〟と途中から思っていましたがいろいろ知りたいし、聞きたいので、時計が自分の背後にあることを理由にして、全く気付いていないふりをしてたっぷり時間を使ってしまいました。
申し訳ございませんでした<m(__)m><m(__)m><m(__)m>
最初の再話で、ずいぶんと原話を解体したように思っていたので、これいじょうやるとダメだろうと思っていた箇所をヤンさんに指摘してもらい、元の意味を変えずに齟齬をうまく解体・整理できました。
ラストの終わり方の個所は、自分では全く気付いていなかったので、指摘してもらってなるほどと納得しました。
まだまだ、読み込む力が足りてませんな。
みなさんにも他の個所でいろいろ意見を言ってもらって、考えながら変更したりするのが楽しかったです。
そしてまたまた時間を取ってもらって申し訳ないですが、再々検討してもらうことになりました。

再話検討
「鳥うちわ」『丹波和知の昔話』稲田浩二/編 三弥井書店
丹波和知というのは、同じ京都府内の土地ですが、わたしの使ったり知っていたりする京都の言葉とはかなり違います。
おおかたの文章はわかるとしても、ちょっとした単語や擬態語など、調べてもどうしてもわからないところがでてくるとき、それが大事な箇所だったら再話できなくなってしまうかも。
この話はそこまで言葉が分からないわけではないので再話できますが、原話を選ぶときは自分が理解できる土地の言葉、自分が使っているとか、住んでいるとか、身近に生き字引がいるとかの土地の話を選ぶようにしたらいいということです。
ほんとにそうだと思います。
話の題ですが、「鳥うちわ」となっていますが、本文中に〝鳥うちわ〟は一回も出てこず、そのかわりに〝天狗のうちわ〟が2回使われています。
話型名が「鳥団扇」「何が一番怖い」となっていますので、原話の語り手さんが話の題を言わない時もあり、その場合は本にするときに話型名を題にすることになる、ということで、再話では題を「天狗のうちわ」にすることになりました。
他にもいろいろ意見が出ました。

原話から何を読み取るか、まだまだ修業は続くよどこまでも。
みんなそれぞれに意見を出し合って、活発な勉強会でした(^O^)/
楽しかったです!