月別アーカイブ: 2024年1月

ほっとひといき🚌

2泊3日で淡路島の福良へのんびりしに行ってきました。

福良はふくらと読みます。
古くからある漁港です。
鳴門の観潮船の出るところ。
淡路人形浄瑠璃の小屋があるところ。
三ノ宮から高速バスでいけば日帰りもできる立地です。
宿は、食事もよかったし、露天風呂も最高で、海に沈む夕陽を見ながら熱めのお湯でぼーっとしてきました。

足腰の具合が悪いので、行きたかった沼島はあきらめました。
淡路島は国生み神話の地。
あちこちに伝説が残っています。
マイカーがあれば回ってみるものいいでしょう。バスを乗り継いで回るのものんびりしていいかもしれない。
ああ、とにかく、足腰を直さねば。がんばるぞ~

帰ってきたら、おはなし会やら病院通いや大忙しです⊙﹏⊙
がんばるぞ~

何十年ぶりかで、太棹の音をなまで聴きました。
うううううん
やっぱ、いいなあ。
コロナの心配がなくなったら、きっと文楽に行こう╰(*°▽°*)╯

 

1月のあったかペーチカ

がちょうはくちょう 『おはなしのろうそく27』東京子ども図書館

園生姫 『子どもと家庭のための奈良の民話一』村上郁 再話/京阪奈情報教育出版

夢を見た小僧さん(原題 夢見小僧)『日本の昔話1』おざわとしお 再話/福音館書店 より、日常語

びんぼう神と福の神 『子どもに贈る昔ばなし12 石のカヌー』小澤昔ばなし研究所

6人でこじんまりと、初級クラスからベテランさんまで、色んな語りの姿が見られました。おはなし会のおばちゃん達は、好きなおはなしを一生懸命覚えています。好きなことを一生懸命して、心同じくする仲間と語り合えて学び合えて、うまくいけば子どもたちにおはなしをすっと手渡せる。素敵なおはなし会の未来が予感されるような気がしました。みなさん活動場所は色々ですが、たくさんの子どもたちが今後もみなさんのおはなしを聞いていくことでしょうね。勉強を続けて、ほそくながくできる活動ですね。楽しすぎます。こんなボランティアがあるんです~。3学期もおはなし会に精を出します。

次回は2月4日㈰です。

1月の再話クラス

1月もちょうど半分が過ぎたころ、新学期がスタートし、おはなしモードに戻すためにちょうど良いころ合いの勉強会となりました。

再話再検討 「天狗のうちわ」

原話題名:「鳥うちわ」 原話出典:『丹波和知の昔話』稲田浩二 編/三弥井書店

まず、再検討してこられたテキストを読んでもらいます。みなさんどうですかと問われて、よくわかる、聞きやすい、おもしろい、などの感想がでます。私たちは、どんな話か知っていますし、前のテキストと比べてというその基準があります。

【検討した箇所】

心中文で二つの事(まだ起きていない)が一度に書かれていて、二つ目の展開を先に言ってしまっているので、心中文を短くするか、無しにして、ストーリーを順番におさえて行動で表す。

心中文は説明になる→人物の行動をつなぐだけで心の中が分かるようにする

てんぐの誤解(サイコロを振ったらお金が出る)を利用して、主人公がウソをつき、うちわとサイコロを取り換え、その後もうまいことだまして逃げる…その面白さを伝えるようにする。笑い話は先に落ちを言わない。その時点で聞き手に分かっていなくていい、話が進むうちに聞き手が自分で気づく。

初めて聞く聞き手の感情はどう動いていくか、何を思うか、ここで笑う、ここで理解する、再話の視点を確認しました。原話を違う形に変える事が再話です、とヤンさんが言われました。この短い言葉の中に再話の重みと深みを感じます。

再話検討 「聖アントニウスがこの世に火を持ってきた話」

原話題名:同じ 原話出典:『新装 世界の民話13 地中海』小沢俊夫 訳/ぎょうせい

主人公は先を見通すことができる聖者だが、ストーリーはすべて偶然として進む。地獄から火をどうやって取ってきたかが、きちっとわかるようにする。一緒についてきた豚が、ブーブーいいながら地獄を走り回り大活躍するが、豚は特別な豚ではない。そだを切って作った杖を持っていくが、杖も魔法の杖ではない。それなのに、その二つだけで悪魔から火を取る。その二つを活かして再話をする。状況、場所、時間を一致させていく事で奇跡めいてくる。

原題では「この世」、原話では「この地上」を使っている。この世は時間的な奥行きもある言葉。題は訳者が決めている。今までなかった火を聖アントニウスがもたらすのは、この地上か、この世か?使う言葉を決めて、題名と話と同じ言葉に合わせる。

リズムの良い再話…リズムにも個性があって、語り手自身のリズムがある。それを再話にも活かすとよい。それに合わせて、わかるように大きく変えてもよい。

「くまで」が出てくるのですが…聞き手は一瞬だけくまでを想像する。ここでは「ぶたがひっくり返した肥料用のくまでを元に戻し、」となっています。解説を聞き逃してはっきりしないのですが。くまでは、背景に溶け込んでいるので、引っかからずに先に行けるということで良かったでしょうか?例えば「男はくまでを持ってっきました。」だと、くまでって何?と引っかかりやすいと。間違っていたら、どなたか訂正してください~。

「こうやって集まって勉強ができる時間を大切にしたいですね」というヤンさんの言葉から始まった勉強会でした。本当にそうですね。最終的には自分一人でも再話ができるようになることです。語法を勉強していく事で再話の方法も分かるようになるとのこと。(2/6オンライン語法「ろばの子」です)語法を活かした再話が、聞き手に届くものになる。まだまだ、難しいですが、他の方の再話を検討するのは、自分のものより楽しく面白いです!客観的に検討するので、気が付くことも多く、自分が選ばないかもしれない話からの色んな学びを頂けます。そして、皆さんで感じたことを発言するグループ再話は、学びの凝縮時間になります。生まれたばかりの赤ちゃんテキストなので、立って歩くまでを、皆さんであれやこれやと手を出す、わーわーやる、(おはなし自身はどんなことを思うでしょうね…)数ヶ月で歩き出すことができます。その後も完成はなくて、手を加え続けて変わり続ける。ほんと、子育てなんですね。私は、再話したおはなしをまだ覚えていない、語っていないので、そこを実感するために、そちらに向かえたらと思います。

次回は、来年度の原話提出もあります。クラスのみなさん、おはなし探しは進んでますでしょうか。どんなおはなしに出会えるか楽しみです。

次回:3月26日㈫

 

1月のおはなし会🎍1

1月15日(月)
こども園4歳さん

ろうそくぱっ
おはなし「おおかみと七匹の子やぎ」『語るためのグリム童話1』小澤俊夫監訳/小峰書店
絵本『ならんでならんで』
ろうそくぱっ

なんだかとってもおりこうちゃんで聞いてくれました。
なんだかって(笑)、失礼やね。
ぐんぐん成長しています。

こども園5歳さん

ろうそくぱっ
おはなし「がちょうはくちょう」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
絵本『ならんでならんで』
ろうそくぱっ

子ども「なが~い」
子ども「みじか~い」
わたし「(心の中で)どっちやねん」
子ども「ながいけどみじかい!」
ようわからんけど面白かったみたいです(笑)
来月が最後のお話会です。何をしようか迷い中~

 

 

あっという間の・・・🐐🐐🐐🐐🐐🐐🐐

コロナで休止していた図書館のおはなし会が、昨年7月に再開して半年がたちました。
コロナ前の常連さんたちがみな成長して大きくなったからもう来てくれないし、いちからの出発です。
静かなお話の部屋ではなく、フロアの隅の開放された場所でやっています。
こらもう、定着するまで3年はかかるなと覚悟して始めました。
特にストーリーテリングは、大人も子どもも「これなんや?」状態から始まりました。

でね、まだ3年たちませんが、なんとか常連さんができてくれました。
そして、終了後の胃痛は最近やっと治まって、土曜日がちょっと楽しみになって来ました(^///^)

いつもはおらふさんが書いてくれる報告ですが、今日は、ヤンが書きます。

1月13日(土)
図書館のおはなし会。
30分があっという間に終わりました。くたっ・・

プログラム
手遊び おもちやいて
おはなし 「おおかみと七匹の子ヤギ」『語るためのグリム童話1』小澤俊夫監訳/小峰書店
絵本 『すしん』たなかひかる/ポプラ社
絵本 『じかんだよー』さいとうしのぶ/白泉社
絵本 『ぼくびょうきじゃないよ』角野栄子文/垂石眞子絵/福音館書店
手遊び さよならあんころもち

参加
子ども15人 大人8人

子ども「おおかみだって家族がいるんだから、悲しいと思う」
わお~。ヤンは何も答えられなかった!
七匹の子ヤギが終わって絵本に移ろうとしたときに、こそっと言ってくれました。
たぶん6歳の男の子。
少し離れた窓の所で向こう向いたりしてたから聞いてないのかなと思ってたんだけどね。聞いてた。めっちゃ聞いてた╰(*°▽°*)╯
想像力と繊細な気遣いに、うれしくなりました。
このことをずっと心のどこかにしまっておいてほしいな。

あ、だから悪者のオオカミを殺さないようにストーリーを変えるといい、というのではないですよ。
変えずにそのままオオカミが死んじゃったからこそ、この子はそういう感想を持ったわけだからね。
「オオカミがかわいそう」は、大人が言ってはいけない。大人は、「もうオオカミは現れないから大丈夫だ」って、子どもを安心させないといけない。で、その安心の中で、子どもは「でもオオカミかわいそう」と思ってもいいということです。思わなくてもいいしね。

その証拠に、オオカミが部屋に飛びこんできたとき、両耳をぐっとふさいでいた女の子がいました。やっぱり6歳くらいの子。
恐かったんだ。
オオカミが死んでよかったね。
恐さに耐える力を物語の中で育てるのが、わたしたち大人の仕事です。

さてさて
わたしがひとこと話すたびに、同じことを2歳の孫に大きな声で繰り返すおばあちゃんやら、「知ってる!」って顔で先を教えてくれる子どもやらを相手に、こけつまろびつのオオカミと七匹の子ヤギでした~

わたし「入ってきたのは・・」
子ども「オオカミ!」
わたし「そう、オオカミでした」
子ども「時計の中に隠れるねん」
わたし「待って!順番や!」

おはなし会で読んだ本は、そのまま借りて帰れるようにしてるのね。
きょうも、3冊ともなくなりました。
『すしん』は、3人で取り合いになって、じゃんけんしてもらった。
負けた子がひっくり返って泣いていた。
うん、面白い本やけど、そこまで面白かったんや~
ヤンは『ぼくびょうきじゃないよ』が好きです(*^▽^*)