月別アーカイブ: 2024年3月

初めてのストーリーテリング🔔

府内の某町に講演にいって来ました。
町立図書館主催の読書推進事業のひとつです。
テーマは「想像力を育むおはなしの世界」

この地域は、絵本や紙芝居のサークルや読書ボランティアのかたが中心に活動されているそうです。
で、語り、おはなしはあまり聞いたことがないとのことでした。
子どもと本をつなぐものとしては、わたしの市では、もっぱらストーリーテリング(おはなし)が語られているので、近くの地域でもずいぶん違うなあと思いました。

わたしの個人的感覚では、おはなしは絵本の読み聞かせに比べて、かなりエネルギーがいると思います。だから、絵本で楽しく活動されている方にとっては、いまさらおはなしには触手が伸びないのではないか、とも思います。
ただ、わたしの個人的感覚では、絵本を読むよりおはなしのほうが断然おもしろいです。
そして、子どもの想像力を育むということでは、おはなしのほうが力を持っています。
さらに、あいだに本をはさまないから、子どもと語り手の距離がめっちゃ近いです。それは子どもにとっても語り手にとっても幸せの経験だと思います。

と、前置きはこのくらいにして・・・

18名のかたが受講されました。年配の方が多い感じでした。
とっても楽しそうに聞いてくださいましたよ。

講演会の内容(*^▽^*)

1,おはなし会
ストーリーテリング 「七羽のからす」『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
ストーリーテリング 「さるの海岸見物」『語りの森昔話集2』村上郁再話
てあそび      「ちいちゃんぱあちゃん」
絵本        『あかちゃんのゆりかご』レベッカ・ボンド/偕成社
絵本        『よあけ』ユリ・シュルヴィッツ/福音館書店
ブックトーク    『いのちのまつり―ヌチヌグスージー』草場一壽・平安座資尚/サンマーク出版
絵本        『いました』五味太郎/ブロンズ新社
てあそび      「さよならあんころもち」

2,おはなし会を組み立てる
A、おはなし会をふり返って、テーマを考える。
みなさん、すぐに、「命」「誕生」「愛」と答えてくださいました。子どもに語るときは、テーマに沿って組み立てるとすんなり入っていきやすいことをお話しました。
B、ジャンルの特質を知る。
ストーリーテリングは、耳からの言葉だけで想像できるものを選ぶ。
絵本は、言葉と、形と色の生命感にあふれる物を選ぶ。
ストーリーテリングは、絵が小さかったり全体が長かったりしたとき、自分で読んでみたいと思えるように、話す。

「七羽のからす」「さるの海岸見物」について、これまで子どもたちがどんな風な感想や反応をしてくれたかを、お話しました。
そして、チャンスがあれば、ぜひストーリーテリングに挑戦してほしいとも。

おはなしの講座は、近年、少なくなっているので、ちょっと残念です。
手間暇かけて子どもに手渡すことが、とっても大事なんだけどな。
広まってほしいと思います。

 

 

あ!雪ふってる!

今日はお雛祭りの日ですね。
ひな祭りというと桃の花とか菱餅とか、色合いは春を思い起こしますが、図書館のお話会があった昨日はとっても寒い日でした。
来てくれたのは、子ども12人、大人5人。
ちょっと大きな子どもさんが、自分で本のカートを押しながらお話会のじゅうたんコーナー近くをぐるぐる回っている様子もありました。

手遊び 梅の木じゃんけん
おはなし 「ミアッカどん」『イギリスとアイルランドの昔話』石井桃子編/訳 福音館書店
絵本 『おさるのまいにち』いとうひろし 講談社
絵本 『ぞうはどこへいった?』五味太郎 偕成社
絵本 『わゴムはどのくらいのびるかしら?』マイク・サーラー/文 きしだえりこ/訳 ほるぷ出版
絵本 『うしはどこでも「モ~!」』エレン・スラスキー・ワインスティーン/作 桂かい枝/訳 鈴木出版
手遊び さよならあんころもち

まずは、ヤンさん、図書館のお話会に一カ月ぶりに復活おめでとうございます(^O^)/
「ミアッカどん」のおはなしのあとに、ヤンさんが子どもたちに「みんなもミアッカどんにつかまったら、いすの足を出すんやで!」というときの子どもたちの「え!いるわけないやん! え!もしかしているの?」という顔をするのが大好きです(笑)
ほんの一瞬だけで、すぐに安心して笑うんですけどね、その一瞬の「え!!」という顔がかわいいんですよね。
それとこの日は、絵本を読んでいる最中にヤンさんが「あ! 雪ふってる!!」って言ったら子どもたちがいっせいに窓の外を見たんですよ。
その様子が、まるで水族館のイワシの群れがいっせいに向きを変えるときのようで、超面白かったです。
でも、わたしなら子どもたちの集中が絵本からそれた後にどう戻していいかわからないから絶対言わないだろうなと思いました。
ヤンさん、すぐに戻されたから、すごいです!

2月のおはなし会 2

弥生3月ひなの月♬
でも今日は雨模様で冷たかったですね。

2月のおはなし会の報告です。

2月26日(月)
こども園 4歳さん

ろうそくぱっ
おはなし「さんびきのくま」『語りの森昔話集4おもちホイコラショ』村上再話
絵本『すしん』たなかひかる/ポプラ社
ろうそくぱっ

こども園 5歳さん

ろうそくぱっ
おはなし「ジャックと豆の木」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上再話
絵本『すしん』たなかひかる/ポプラ社
ろうそくぱっ

やりましたよ、ジャック!
聞きましたよ、ジャック!
もともと幼稚園の最後のおはなしと思って再話したんですよ。
で、何年か語ってたんだけど、ちょっと集中が足りない時期があってね、やめてたの。
でも、なんとなく、この学年いけるぞって思って、園長先生にご相談したら、「どうぞどうぞ」ということだったので、思い切ってやってみた。
たのしかった!
ほっとした!
これで、心おきなく小学生になれるぞ(笑)
ただ、Aちゃんが欠席だったので、とっても残念だった。
Aちゃんは、はじめ、なかなかお話が聞けなかったんだけどね、少しずつ、少しずつ会話を重ねて、心を開いてくれてね。
わたしもAちゃんも、おはなし会を楽しみにしていたのです。
またどこかで会いたいな~