子ども向けの昔話本の紹介で~す。
ネルソン・マンデラ編 和爾桃子訳 平凡社 2023
ネルソンマンデラさんていったら、南アフリカの元大統領で、ノーベル平和賞を受賞した人。
南アフリカでは、人種差別が激しくて、白人と非白人とに厳しい線がひかれてて、非白人には人としての権利がなかった時代が長く続いたのね。もともと自分たちの土地で、白人は後から入ってきたのにね。
それで、人種隔離(アパルトヘイト)をなくそうという運動がまきおこって、そのときの中心となったのが、マンデラさん。
そのマンデラさんが、たくさん残っているアフリカの昔話の中から、子どもたちに伝えたい話を選んだのが、この『マディバ・マジック』です。
書名は、マディバさんの魔法という意味です。マディバさんは、マンデラさんの愛称ね。
マンデラさんは、南アフリカのテンブ人マディバ族の族長の家に生まれました。愛称「マディバ」は出身部族の名前でもあります。テンブ人は1800年も前からアフリカ全土に広がって栄えたバントゥー民族の末裔にあたります。バントゥー人には文字がないので、自分たちの歴史やいろんなできごとをすべて語り伝えてきました。マンデラさんも小さなころからそうしたお話を何度も聞いて育ったのです。
ーーアフリカのみんなのお話 訳者あとがきより
ぜんぶで33のお話が載っててね、どれもおもしろいの。
おすすめは、「ヘビの族長」っていう異類婚姻譚。
「ライオンとウサギとハイエナ」っていう知恵比べのお話も、めっちゃおもしろい。
巻末には語った人の名前も載せてある。
読むための文章だし、訳もそうなってるから、ちょっとこのままでは語るのは、わたしには難しいかな。
でも、トライしてもいいかも。その値打ちは大いにある(*^▽^*)
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今日の更新は、《外国の昔話》「山んば」。
《おはなしひろば》は、春休み新美南吉特集のラスト、「1ねんせいたちとひよめ」です。
マディバ・マジックのご紹介ありがとうございます。読んでみたくなりました。
ヤンさんのコメントの中にアパルトヘイトのことが出てきましたが、アパルトヘイトは南アフリカ共和国で行われていた人種隔離政策のことで後に廃止されました。ネルソン・マンデラ氏は反アパルトヘイト運動の中心人物でした。
コロキチさん、コメントをありがとうございます。
アパルトヘイトをなくす運動、ですね。訂正してくださってありがとうございました!書き直しておきます。