月別アーカイブ: 2026年2月

チュウチュウチュウ🐭

速いもので、もう二月になりましたね。
たとえ月は変わっても、口から出る言葉は相変わらず「あ~~、寒い、寒い」
寒いから暖かいところに人は集まるのでしょうか。
たくさん来てくれました。

先週の図書館のお話会の報告です(*^_^*)

手遊び おもちやいて
おはなし 「にんじんとごぼうとだいこん」『日本・中国・韓国の昔ばなし集3』小澤俊夫再話
おはなし 「だめといわれてひっこむな」『おはなしのろうそく9』東京子ども図書館
絵本 『てぶくろがいぱい』フローレンス スロボドキン/文 ルイス スロボドキン/絵 三原泉/訳 偕成社
絵本 『しんせつなともだち』方軼羣/作 君島久子/訳 村山知義/画 福音館書店
絵本 『チキンライスがいく。』はらぺこめがね/作 あかね書房
手遊び さよならあんころもち

来てくれたのは、子ども12人、大人10人でした。
この日も、小さい子どもさんが多かったからか、ヤンさんははじめておはなしを聞く3才児さんに語る「にんじんとごぼうとだいこん」で始められました。
この話を語る人は多いと思いますが、類話がいくつかあり、ヤンさんのテキストはいちばんシンプルで短いと思います。
もっと長い、体のあちこちを洗う身振りのついたのもありますが、これは1分半くらいで終わるという(笑)
でも、聞いた後にとてつもなくあったかい気持ちになれる、そんな話です。
きっと、子どもたちの表情とその場の全体の雰囲気込みでそう感じるのだと思います。
そして、「だめといわれてひっこむな」も、とても暖かくなる話。
暖炉とかいろりとか、ごちそうが出てくるという暖かさではなくて、かわいくて心が温かくなる、そんな満足感が得られる話で、疲れた心が軽くなるという感じ。
いや、別に、普段打ちひしがれてるわけではないですが、語りと子どもたちに癒されるという意味で(^^)
1冊目と2冊目の絵本は、おはなしの雰囲気そのままに優しい気持ちがあふれて飛び出して来そうな内容で、これまたほっこり優しい気分になれました。
そして、個人的に大好きなはらぺこめがねの絵本を読んでもらえて、ウヒョーとうれしかったです。
チキンライスは食べられないんだけど、絵本のナンセンス感がたまらなく好きです(^O^)/

さっぶ~🥶

2月です。

寒いです。

今年雪でなくなったかたが、去年クマでなくなったかたの数を超えました。
自然を畏れること忘れてはいけません。

さて、ふとしたことで、子ども向けに書かれた昔話集を2冊、見つけました。
書名は『炭焼長者』と『山の神とほうき神』。
『炭焼長者』は、関敬吾著/中央公論社、ともだち文庫11 昭和22年刊
『山の神とほうき神』は、関敬吾編/彰考書院、世界昔ばなし文庫 昭和23年刊

子ども向けに再話された話ですが、その原話の出典もちゃんと明記してあります。
さすがに研究者の編んだものだなあと感心します。
ヤンは、この出典をさがして再話と読み比べてみようと思っています。少しでも腕を磨いて、語るためによい再話をつくって、みなさんに提供したいからです。それが、かつての語り手たちと本にした研究者たちへの恩返しになるから。

『炭焼長者』のあとがきにこんなことが書いてありました。

文藝の様式には、文字で伝えるものと口から耳へ伝えるものがある。文字のなかった時代や文字を知らない民族の間では口承の文学しかない。オデッセイやイリアッドも、ニーベルンゲン、カレワラ、インドの古代の物語も。
口承の文芸は、作者は不明。幾世紀の長いあいだに多くの人々の口によってみがかれ、民衆によって作り上げられた文学だ。(要約)

ふうむ、これ、子ども向きですよ。
子どもをちゃんとひとりの人として、大人扱いしてますね。

あと1話ずつの解説がついています。
これがまた興味深いのよ。

さらに、「米福粟福」の解説に、これは、シンデレラ話で、ヨーロッパをはじめとして、アジア、アフリカ、アメリカと、世界じゅうで語られているとあります。そして、昔話は読んでもおもしろいけれども、同じ話がいろいろな国に伝えられている原因を考えるのも興味深い。「みなさんも、大きくなって、こうした物語に興味を持ったら、研究してみるべき問題です」

この文章が発表されたのは、昭和22年。
日本が戦争に負けたのが、昭和20年。

敗戦の2年後、まだ焼け跡の残る混乱期に、関敬吾は、若い人たちに向けて、広く世界に目を向けて、過去から受け継いできた目に見えない文化を知ってほしいと書いたんですね。

あれから80年近くたっています。
来週の総選挙の争点のひとつに、外国人問題や移民問題が浮上していますよね。
ちょっとまってよ、わたしたち、関敬吾があれを書いた時代からいったい何を学んできたんよ、といいたい。

人間って、進歩しないのかなあ。

いや、そんなこと思いたくないなあ。

『炭焼長者』『山の神とほうき神』は、国会図書館デジタルコレクションにあるので、ネットで無料で読めますよ。

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《日本の昔話》のなかの「奈良の民話」を再開しました。
できるだけ毎日1話ずつアップしていきますね。