毎日再話の勉強をしています。
今日は、ぎょうせいの世界の民話から、コーカサスの話を試し始めました。
小沢俊夫編訳。
訳者によって文章に癖があります。
ああ、これ、いかにも小澤先生やなあって思いながら、再話しています。
かつて、先生が「この訳はだめだね」と冗談混じりにおっしゃっていた言い回しも、今は残したい思いにかられます。
この話の主人公の若者は、なまけもので、両親からも親方からも追い出されます。
極端で孤立的な存在です。
主人公が前に進むためには外的刺激が必要。内面を持たないから。平面性の表れです。
主人公は本質的なものと出会うためには旅に出なければならない。
昔話で語られるこの基本的な法則を、先生に教わりました。
それは昔話に限らず、人生の基本じゃないかと、感動したのを忘れません。先生のおだやかなお声とともに。
つぎからつぎと昔話を読み、再話する作業を通じて、人と自然との関りや人間って何かということや、成長するってどういうことかを、学び、積み重ねていく、その楽しいこと!
指針は、すべて、小澤先生とわたしの聞き手たちから教わりました。
わたしは、ちゃんと、過去から未来へとつなぐ媒体になれているかしら。
「わたしたちは伝承の途中にいる」
このことばに励まされながら、努力を続けたいです。
先生、ほんとうに、ありがとうございました。
付:小澤俊夫先生が、4月18日に永眠されました。