猛暑の中、中級講座が7月14日にありましたので、
ピンチヒッターかぶ が、報告させて頂きます。
暑いけど溶けずにがんばるぞっ
<レポート付き語り>今回は かぶ が担当でした。
「森の家」『語るためのグリム童話7』小峰書店
「森の家」はグリム童話集の初版・第2版には入っていません。
レポートを作るにあたって、のっけからつまずいてしまいました。おまけに家の前で大掛かりな工事が始まり騒音で集中できず、その上 この猛暑でぼーっとしてしまい……と、言い訳をいろいろ言ってから始めます。(皆さま、ごめんなさい)
『グリム童話考』小澤昔ばなし研究所 から→第4版から入ったことが分かりました。
初版に載っていないということで、いつもの探し方ではAT番号も分からず、類話が探せない・・・そこでいろいろな本にあたってみることに。
『グリム童話を読む事典』三交社 から→AT431が判明!ところが
『世界の民話25解説編』ぎょうせい を見ても、AT431の項目なし…
『国際昔話話型カタログ』小澤昔ばなし研究所 をみる→類話の欄には30余りの国名が載っていますが、私たちが読めるものはない・・・
すなわち類話比較できない~((+_+))
困っていたのですが、『グリム童話の誕生』小澤昔ばなし研究所 を読んでいると、「グリム童話の徳目」の項を見つけました。調べていくと
「森の家」と「黄金の鳥」は
共通の徳目「B上向きの履歴書」と「G動物への親切」を持つことがわかりました。
お!これは、共通の徳目、つまり同じテーマを持った、「類話」みたいなものか?!と勝手に考えた私は、レポートにしました。
しかし、ヤンさんから「おもしろい調べ方。でも、同じ徳目を持つことから、同じテーマを持つ話、と言えるが、類話とはちがうよ」と教えて頂きました。なるほど!そうですよね。類話とは、同じモチーフを持つ話ですもんね。ふむふむふむ。
あとは、「森の家」の再話比較です。同じテキストを読み比べて、なぜそのテキストを選んだのか、比較しながら考えます。
発表しながら思ったのは、
語法の勉強がとっても活きてくる!
ということです。
どうしてその言葉がいいのか、どうしてその方が描きやすい(想像しやすい)のか、すべて語法で説明ができるんです!語法、すごいです!ヤンさん、いつも語法を分かりやすくお教えいただきありがとうございます!
レポートの発表のあと、「森の家」の語りについての講評です。
そうです。中級講座では、語りについてもしっかりと勉強します。
今日の「森の家」は、語り手の感情が表に出すぎ、でした。例えば、
怖い場面を怖く語ってはいけない、のです。
語り手が怖がってはいけない、のです。
しかも今回の語りでは、聞き手が「今度はどうなるんだろう…」と不安に思いながら聞いている場面に、自分(語り手)は先を知ってるもんで、「明るく語る」という間違いまで犯していました。
いけませんねぇ……とほほ(;_;) 初歩的なミスですな……
これで子どものとこへ行ったら、えらいことでした。
ヤンさん、ご指摘ご指導ありがとうございます。
「ものがたりは聞き手の中にある」ですね。
それを邪魔したらだめですね。
肝に命じたいと思います<(_ _)>
<語り>
「ものいうたまご」『アメリカの昔話』偕成社文庫
楽しい話です。でも、語り手さんによると、聞き手の子どもたちが、よく分かって笑ってくれる時と、???という顔で反応のない時がある、とのことでした。ヤンさんより語り方のくせや、語り方のポイントのアドバイスがありました。
大事なところは、言葉を立てる。
はっきり言った(発音)ところははっきりイメージできるが、弱いところはイメージもはっきりしない(できない)。
などなど、自分が語る時にも参考になるヒントがたっぷり詰まっていて、本当に勉強になりました。
軽く昼食をとってから、
以前から取り組んでいる呪的逃走譚の考察。
前回はグリム童話の呪的逃走譚7話を考察しました。
今回は「しらくも頭のジャン」『フランス民話集』岩波書店を読みながら対応表に書き込んでいきました。
呪的逃走譚、世界中にたっくさんあって、どれもおもしろいですねぇ~!!
まだまだ先は長いですが、どんなことがわかってくるのかとても楽しみです!
中級講座は新メンバーさんが増え、近ごろさらに、ますます前向き上昇中です!
今日の報告は、新メンバーさんがレポート担当する時の参考になれば、と思い、レポート作成の経緯もちょっぴり書かせていただきました。
私も暑さにまけず、ますます精進したいと思います。
それでは、みなさま次回の中級講座は9月です。
元気にお会い致しましょう。
「ものがたりは聞き手の中にある」を心に刻みこんだ かぶ
暑い中、お勉強も大変ですが、報告もありがとうございました。
中級では、みなさんの語りがある程度できあがっているので、聞く楽しさがありますね~
ヤンも思わずぼ~っと楽しんでしまいそうになります(笑)
でも、冷静になって聞こうとがんばっています。いじわるいうてんのと違うからね~
もちろん!理解しております〜!!
ヤンさん、ありがとうございます!
(^-^)( ̄^ ̄)ゞ
中級講座は、いつもとても勉強になります。
初めの頃と比べたら、世界は広がるし、語り方も含めて何もかもが
掘り下げた内容になるので、頭フル回転です。
ほんとにそれがおもしろい!
「子どもたちによい語りを」というヤンさんの潔いところが、
ズキューンときました!
おらふさん、コメントありがとうございます!
私もズキューンときております!
ヤンさんの 子どもに対してめちゃめちゃ真摯な姿勢に♡
子どもは人類の未来やからね~
おとなひとりひとりが、がんばらなくっちゃ。
それとね、子どもの瞳の前に立って恥ずかしくない生き方をしようって、いつも思ってるの。
がんばろうね!
「森の家」は、違うテキストでずいぶん前におぼえました。
今回かぶさんがレポート、テキスト比較、語りの3点セットで講座に体当たりしてくださったおかげで、たいへん勉強になりました。
テキストがかなり違うことが分かりましたし、今回の方がいいことが分かりましたからおぼえなおします。
「ドゥークス」は、両方一緒でしたね。
ドイツの言い方かな?
面白いねえ(≧~≦))
ジミーさん、ありがとうございます!
m(_ _)m
応援して下さっていたのに、それなのに、
体当たりして、玉砕してしまった感じではありますが…(語りが…)
レポートの追加を次回また持って行こうと思っております…( ̄^ ̄)ゞ
(いつも追加があってすみません〜(´∀`))
色々調べるの、楽しいです〜U^ェ^U