日別アーカイブ: 2017年7月17日

石井桃子さんの💖

今週、石井桃子さんのブックトークをすることになってね。
絵本の勉強会なので、絵本を中心に紹介するのです。
それで、今日のHP更新は「絵本のこみち」。
石井桃子さんを三冊あげました。

でもね、わたしにとって石井桃子といえば、『クマのプーさん プー横丁にたった家』
9歳のときに買ってもらってね。だいじにだいじに、数えきれないくらい何度も読んだの。
残念ながら初版ではないけれど、第3刷。
「ぼくとシェパードさんえがく」の地図を見ながら想像して楽しかった。
ミルンのえがくプーさんの世界はめっちゃユーモラスで笑えるんだけど、石井桃子の訳が、品があってしかも躍動感があって。
『楽しい川べ』は初版をもってるし、『ノンちゃん雲に乗る』も好きだった。
あのころ、そしてそれから10年ほどは、本さえあればどんなつらいことがあっても乗り越えられるって、思ってた。

石井桃子さんのことばにこんなのがあるよ。
「子どもたちよ 子ども時代を しっかりと たのしんでください。
おとなになってから 老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です。  2001年7月18日」-『石井桃子のことば』新潮社より
石井桃子さん94歳のときのメッセージです。

子どものころ、石井桃子さんと出会って、ほんとに幸せでした。
子どもと四つに組んで生きている人の言葉は信じるに足ると思います。

人生の終盤に向けて、何ができるのか、あらためて考えたくなりました。

7月 蝉の声

三連休はいかかでしたか?ゆっくりお休みできましたでしょうか?
わたしは、連休のまんなかに行ってきました!語りの屋根裏部屋に!
(こんなネーミングだったっけ?)
みんなが集まれば、
あの話のここは?
わたしは、イメージしにくいみたいだから、こう言ってるよ。
なんて始まって。
ここは、初心者だろうが経験豊富だろうが、ざっくばらん。
おもしろい話ができるところなんです。
今日のキーワードは、「イメージ」
これ、めっちゃ大事ですよね!今日はラッキー!
 お話の題目です。
「エパミナンダス」   おはなしのろうそく1 東京子ども図書館編
「ふたりのあさごはん」 おはなしのろうそく16 東京子ども図書館編
「三枚のお札」     おはなしのろうそく5 東京子ども図書館編
「くさった風」     こんにちは、昔話です 小澤ばなし研究所
「ヤギとライオン」   子どもに聞かせる世界の民話 実業之日本社
「かも取り権兵衛」   日本の昔話2 したきりすずめ 福音音館書店
「ヤギとライオン」   子どもに聞かせる世界の民話 実業之日本社
「三枚のお札」     日本昔話百選 三省堂

先日、大阪大学で行われた、日本昔話学会のことなど、どうだった?
なんてところから、今日のお話のあれこれを含め、
今日は、「子どもがイメージできる語りを」についての流れになりました。

子どもが、静かに、おとなしく、よく聞いてくれた、だけでは、
せっかくストーリーテリングしているのだから、もったいないですよね。
イメージしてもらうには、
まず、言葉が一つ一つ、はっきり、ちゃんと聞こえることは、大前提。
そして、そしてです。
人間って、いろいろなんですよね。
育ったところの言葉づかい、長年の話し方のクセ、声の大きい小さい、声の色合い……
さまざまなことが、子どもにイメージさせることのジャマになったりします。

でも、一方で、岩手の全くわからない方言での語り手の話が、
頭の中に、ぱぁっとイメージがひろがった、ということもあるそうです。
どんな形であれ、語り手に、イメージさせる力があるか、が問われることになる
ということです。

その力ってなに? どうやったら私も、
「ミアッカどん」で、最後のところ、「足は?」って言ってもらえるようになるの?
「かも取り権兵衛」で医者どののこと、「おまえのほうがなにしてんだ」
と突っ込んでくれくようになるの?

どうしたら、どうしたらの思いはたくさんありますが、でも、まずは、
一言一言がちゃんと聞こえるように語って、
どの言葉、語句、どの文章をはっきり伝えるかを、わかって語って、
そして、なにより、聞き手のために語る。
これを、「子どもにイメージさせる力をつける」の「基本の教え」にします!
基本ができてなくては、ステージアップもできないもんね!