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語りの森を作った魔女

濃い霧が晴れるように😊

6月、いきなり思いもかけない知らせが届く。
わが子を信じているが、わたしは社会を信じてはいない。世の中はいつ牙をむくか分からないと思っている。個人は弱い。
しかも、離れて暮らしている、もう成人した子に、親のできることは限られている。
怒りと、不安のなかで、ただ待つ。
いつ終わるとも知れない霧の中で、ただ待つ。
親はつらいが、本人のほうがずっとつらいと、自分にいい聞かせる。

その霧が、一昨日、晴れた。

お正月を笑って過ごせるぞ。

若者は立ち直りが早い。もう前を向いて歩き始めている。
わたしは・・・おいしいもんが食べたい。

 

12月のおはなし会🎄

今年も府外の某小学校に語りに行ってきました(^///^)

12月6日(水)3年生1クラスずつ2回

まずは自己紹介。
一休寺のこととか、ちょこっと話してから、おはなしを始めます。

語り「ホレばあさん」『語るためのグリム童話』小沢俊夫監訳/小峰書店
語り「みじめおばさん」語りの森HP⇒こちら
手遊び 「メリークリスマス」
語り「かしこいモリー」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
子どもたちとの質疑応答

毎年お招きいただくのですが、毎年3年生なので、いつも初めてお話を聞く子どもたちです。
子どもたちの感想「本を読んでくれると思っていたら、何も見ないで話してくれたのでびっくりしました。とてもじょうずに、かまないで話してくれて、おもしろかったです」
いやいや、噛んだんですよ(笑)

「みじめおばさん」と「かしこいモリー」は、ここでは今回初めて選びました。
「ホレばあさん」は、しんと聞く話でしょ。これがメインで、これさえ聞いてくれたらOKです。

「みじめおばさん」は、参加型。お遊びです。
わたし「(死神は)なしの実をとろうとしました」
こども「あっ」「あっ」「ああ!」
わたし「死神は木にぶら下がってしまいました」
こども「笑・笑・笑」「えっ!じゃあ、みんな死なない?」
かしこいねえ(笑)
わたし「世の中はどうなったと思いますか?」
こども「人口が増える!」「老人が増える!」「老人ホームが増える!」
わたし「笑、もうだれも死ななくなったのです」
こども「火事になっても?」「車にひかれても?」「首を切られても?」
わたし「そう、首を切っても生きています」

「かしこいモリー」は新しい試みでした。
安定して聞いてくれる子どもたちでなければ、こういう試み・冒険はできないものです。それで、思い切ってやってみました。
子どもは成長するにつれ、脇役にも気持ちが行くので、大きい子ほど「モリー」には反発するのではないかと思います。大人がよい例ですね。
3年生の子どもたち、どこまで主人公になれるか~?
考える余地を与えないように、スピードアップして語りました。
はい、みんな、モリーになりきってくれました~
一番前に座っていた子は、モリーが大男に腕をつかまれたとき、がばっと両手で顔を隠しました(笑)

わたし「モリーは橋を渡れましたが、大男は」
子ども「わったれませ~~~ん!」
めっちゃ達成感があって、だれもモリーをどろぼうだとか、おかみさんがかわいそうとかいう子はいませんでした。

「ホレばあさん」と「みじめおばさん」では、「本当にあったこと?」って尋ねてましたが、昔話がファンタジーだと納得してくれたので、最後の「かしこいモリー」を受け入れられたのだと思います。

最も弱い存在の少女が強い意思で人生を切り開く話、なんとかしてあの子たちに聞かせたいと思いました。
3年生でも遅くはなかった。
他の話との組み合わせ、語りかたに工夫は必要ですが、もう少し上の学年でも試してみてもいいかもね(*^▽^*)

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きょうのおはなしひろばは、「むかでの医者むかえ」
笑ってくださいヾ(≧▽≦*)o

天にのぼっていく🔔

先週土曜日は、いつもの図書館のおはなし会です。

子ども11人、大人6人

プログラム
おはなし「命のろうそく」語りの森HP⇒こちら
絵本『雲へ』黒井健/偕成社
絵本『ぼくはおこった』ハーウィン=オラム文/きたむらさとし絵/評論社
絵本『ゆうたはともだち』きたやまようこ/あかね書房
絵本『バンバンバンバンバンソウコウ』いとうひろし/ポプラ社

なんだかノリのいい子どもたちでした(笑)
コロナ前のおはなし会にもどったみたい。わいわいと楽しんでましたよ。
もちろん、語り手も大いに楽しみましたヾ(≧▽≦*)o
あんまりきゃあきゃあ騒ぐので、司書さんがのぞきに来たくらい。

「命のろうそく」⇒『雲へ』⇒『ぼくはおこった』は、天の高さを感じたくて選びました。
ほんとはそのあと『太陽へ飛ぶ矢』を用意してたんだけど、子どもたちの掛け合いで時間をとってできなくなっちゃって、短い『ゆうた~』にした次第。
『~バンソウコウ』はお遊びです。

3歳の男の子が、毎週来てくれています。
常連さん、第1号!!
うれしいなあ。

さて来週は「かしこいモリー」の予定なんだけど、聞いてくれるかなあ。
何が起こるか分からないドキドキの図書館のおはなし会です。

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今日の更新は《日本の昔話》「ぼっこ食いあねさま」
中学年以上できっとウケますo(*^@^*)o

秘密基地も更新してますよ~

 

歌のちから、声のちから💧

きのうたまたま、ラジオで島倉千代子の最後の歌を流していました。
南こうせつの作詞作曲で「からたちの小径」
レコーディングして3日後に亡くなられたそうです。
長い闘病生活のなかでの最後の歌声です。
それはすばらしかったです。

声に揺れはあるけれど、魂が声になってそっと流れ出てきたという感じ。
張りのある声や強い声に、力があるとは限らない、人の心を打つ声こそがほんとに力があるんやなあと、改めて思いました。

さてさて、わたしは、歌うのが好きな子でした。
もの心ついた時には、もう歌っていました。
貧しいうちの子でしたから、商店街に流れる歌謡曲や、となりの小学校から聞こえてくる小学唱歌、おばあちゃんや母が歌う童謡。歌と名のつくものは何でも歌っていました。

島倉千代子のデビュー曲は「この世の花」で、わたしは、まだ2歳のころ。
回らぬ舌で、
♬あ~かくさ~くは~な、あーおいいは~な~
こ~のよにさ~く~はな~、かじゅかじゅあ~れ~ど~♬
って歌ってたそうです。
いまでも歌えます(笑)

大人になっても、家事をしながらとか、家の中で大きな声で歌ってました。
季節の歌とか、つらいとき悲しいときは悲しい歌、うれしいときには楽しい歌。
心を声に乗せて歌うと、すっきりします。
歌わくなったのは、おはなし会が連日続くようになってからです。のどを疲れさせないようにと思って、自然に歌わなくなりました。

寂しいです。
また歌わなくっちゃね、だれのためでもない、自分の中の自分のために(^///^)

 

11月のおはなし会🍁

11月13日(月)

こども園のおはなし会

4歳さん

ろうそくぱっ
おはなし「おはなしかめさん」『朝鮮の民話』松谷みよ子編/太平出版
絵本『バンバンバンバンバンソウコウ』いとうひろし/ポプラ社
ろうそくぱっ

わたし「むかし、ある村の」
子ども「うしろ見て!」
びっくりしてふりむくと、のりをまいた大きなおにぎりがふたつと、茶色っぽいラグビーボールのようなものがひとつ、でんと置いてあった。
わたし「あれっ!猿蟹合戦!」
子ども「さるかに!」
わたし「こんど『さるかに』するの?」
子ども「うん!」

というわけで、そこから「おはなしかめさん」に持っていくのにてんやわんやでした。劇の発表があるのね。今年は4歳さんは「さるかに」らしいです。

さて、かめさんは、しっかりストーリーについてきてくれました。
すいぶん聞く力がついてきたなあって思います。

帰りしなに、「さるかにがんばってね!」っていったら、みんなうれしそうにしてましたよ。

5歳さん

ろうそくぱっ
おはなし「三枚のお札」『日本昔話百選』稲田浩二・和子編
絵本『バンバンバンバンバンソウコウ』
ろうそくぱっ

わたし「きょうのおはなしは、『三枚のお札』」
子ども「知ってるう」
子ども「ばばあが出てくるやつ!」
わたし「笑、笑、そう、ばばあ」
子ども「笑、笑、笑」

「三枚のお札」は子どもによっては恐がるので、最初に「ばばあ」発言をしてくれたおかげで笑って入っていくことができました。よかった、よかった。

わたし「それからは、このあたりにも鬼ばばは出ないようになってんて。よかったな。はい、おしまい」
子ども「もっかい!」
わたし「え、三枚のお札を?」
子ども「うん!」
ああ、リクエストにお応えできなくてとっても残念でした・・・体力が(笑)

「三枚のお札」で外すことはめったにありません(*^▽^*)

そのかわり、『バンバンバンバンばんそうこう』の「もっかい!」にはお応えしましたよ。
最後のほうのページでは、子どもたち、「そんなに貼ったらもったいない!」やって。

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今日のホームページ更新は《外国の昔話》リトアニアの「王さまとどろぼう」
いい話なので語ってくださいね~

秘密基地も更新していますよ~