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絵本講座 安野光雅 🍎

半年に一度の予定で行われる「絵本の会」さん主催の勉強会がありました。
講師はヤンさんです。
今回取り上げられた作家は、安野光雅さんです。
安野光雅さんは、1926年生まれの今年93歳、現役作家です。
今まで取り上げられた作家さんの時と同様に、なんにも知らないわたしはまずこのことでびっくりしました(+o+)
年譜をもとに安野さんがどういう経緯で作家という仕事に就かれたのかを読んでいきました。
安野光雅さんは、大正15年生まれで終戦の時に19才ですから、幼いときに、世の中は戦争色がだんだん濃くなっていき、ついには戦争突入、そして終戦という中で生きてこられたと分かりました。
しかし、安野少年はいわゆる軍国少年ではなかったそうです。
戦後は学校の先生になり、同時に本の装丁の仕事もするようになりました。
昭和28年には教育テレビの制作にかかわり、NHKの美術番組に初出演と年譜にありました。
戦後は、小学校の先生、本の装丁・絵描き、テレビ創成期のスタッフ・出演と、精力的だったんですね~
その後、絵描きとしての仕事が多くなり教師を辞めて独立されますが、ご自分の絵本を初めて出版されたのは昭和44年、42歳の時でした。
『ふしぎなえ』福音館書店 です。
その後、毎年たくさんの本が出ています。
わたしはごく少ししか安野光雅さんの絵本を知らず、この勉強会で取り上げたり、ヤンさんが読んでくれた絵本を見て、ほんとにいまさらながらですが、なんときれいな絵だろうと思いました。
『ふしぎなえ』『さかさま』などの福音館書店の「かがくのとも」シリーズ、数々の賞を受賞した『ABCの本』『あいうえおの本』(福音館書店)、『おおきなもののすきなおおさま』(講談社)、『旅の絵本』シリーズ(福音館書店)、どれも、とってもきれいで引き込まれました。

帰りに、図書館で『おおきなもののすきなおおさま』を書庫から出してもらって見ました。
そしたら、大型絵本でした!
だから、読んでもらったときに見た、ちっちゃなリンゴや、王さまの抜けた歯が(当然やけど)よく見えました!
大型絵本、とっても良かったですよ(*^_^*)

勉強会で教えてもらった、安野光雅美術館、調べてみました。
出身地の島根県津和野町にあります。
行きたいけど、おいそれとは行けませんね_| ̄|○
でも、ホームページを見たらますます行きたくなりますよ!
リンク集の中に、〝安野光雅 未公認サイト〟というのがあります(笑)
でも、安野光雅ファンの熱意が並々ならぬ勢いで感じられます。
相互リンクですし、これは事実上公認されているということですよね。
でも、はっきりと〝未公認〟となっているのが、何とも、安野光雅さんと、そのワールドに魅了されているファンのかたの面白いところなんでしょうか?(笑)
ホームページはこちらです → http://www.town.tsuwano.lg.jp/anbi/anbi.html

でも、京丹後市にもあるんですね、美術館が!
森の中の家 安野光雅館
ホームページはこちらです → https://mori.wakuden.kyoto/category/morihouse/
これはですね、京丹後市久美浜町に和久傳が〝和久傳の森〟という美術館&レストランを作ったんですね。
和久傳というのは、きっと超有名な料亭なんでしょうね。
高級ホテルに出店があるような、高級な感じがします。
当然、一回も行ったことはありませんが(笑)
建物は安藤忠雄さんです。
安藤忠雄さん、大阪だけでなく、京丹後でも、こんないい仕事をなさってたんですね。
安野光雅さんの絵は、もちろん津和野よりはかなり規模は小さくなるでしょうが、美術館とランチですよ!!
調べたら、車なら2時間と少しで行けます。
ヘーッヘッヘェ~~
笑が止まりませんねえ~
でも、わたしは雪道が走れないので、これからしばらくは無理…_| ̄|○
電車だと、倍以上時間がかかります。
せっかく見つけたけど、こちらもすぐには行けないようですが、条件が許すかたはどうぞ行っちゃってください!
わたしは、しばらくは図書館の本を借りることにいたします。
ヤンさん、今回も楽しく、ためになる講座、どうもありがとうございました。
(*‘ω‘ *)<(_ _)>(^o^)/

9月のがらがらどん

まだまだ暑いですが、みなさんお元気ですか?
久しぶりのがらがらどんの報告です(^^♪

「「笑」という字」 『子どもと家庭のための奈良の民話三』奈良の民話を語りつぐ会
「かえるの王さま」 『語るためのグリム童話1』小峰書店
「七色の小馬」 『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「ブレーメンの町楽隊」村上郁再話
「世界でいちばんやかましい音」 『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
「寝太郎」 『日本の昔話1』福音館書店
「ハブローシェチカ」 『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森
新刊絵本の紹介

今回も楽しいお話会でした。
聞きに来たのに、どうぞどうぞ、ぜひぜひと勧められて、語るつもりはなかったのに語りましたというかたもおられました。
ですが、あなたは正解です(笑)
ここでは、練習、楽しみ、お試しなど、いろんな語りをいろんな気持ちで語っていい場所です。
お勉強の要素もあり、気楽なお茶会の要素もありなので、気持ちを張り詰めることなく誰でも来ていただける場所です。
今回は、今開催中の「おはなし入門講座」を受講しておられるかたが3人も来てくださいました。
語りを聞いてみて、そしておはなしを勉強しだして、「ああ、おはなしは楽しい。はやく覚えたい」と思っていただけたらとっても嬉しいです。
敷居の低い集まりですから、みなさんどんどんおいで下さいね。
お待ちしております(*^_^*)

児童文学を読む会

先週金曜日、児童文学を読む会がありました。
『児童文学論」リリアン・H・スミス 石井桃子他訳 岩波書店
今回は、第10章ファンタジー P307の4行目からこの章の最後まで進みました。

宿題で、今回の個所に出て来るルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を読んでくることになっていました。
『不思議の国のアリス』は、子どものための本であると同時に大人のための本でもあるということでした。
ルイス・キャロルが知り合いの子どもに語って聞かせていたこの物語を、同席していた大人が面白いから世の中に出そうと考えて出版されることになった経緯からも分かると書いてありました。
子どもは物語の展開に引き付けられ、大人は〝ルイスの才気に満ちた、皮肉な機知に喜ばされる〟と書いてありました。
わたしはと言えば、いろいろな断片や目にするもの(例えば、ディズニーランドのレストランやサブダの仕掛け絵本や、アリスをテーマにしたショップなど数限りなくありますね)当然知っていましたが、本を読んだことはないという残念な人でした。
今回、ちゃんと読んでみましたが、場面の展開について行けず、まるでわけのわからない夢を見ているような感覚を覚えました。
そして、きっとイギリスのこの時代の大人なら当然知っているだろう知識があれば本当に〝才気に満ちた皮肉な機知〟も分かったんでしょうが、まったく分かりませんでした。
ただ、『鏡の国のアリス』のほうが、面白いと思いました。
またしても、子ども時代に読んでいなかったことを悔やむ…
と思ったのですが、参加者の中では「おもしろかったよ」とおっしゃる人のほうが多かったです。
面白くて引き込まれたというかたもおられましたし、これはわたしにはむいていなかったと結論付けた次第です_| ̄|○
昔ばなしならば全くついて行けるのにと、なんか悔しかったです(笑)

この章で他に取り上げられている本は、他に以下のようなものがあります。
『天路歴程』ジョン・バニヤン(『天の都をさして』のタイトルで省略して出版されています。)
『ドン・キホーテ』ミゲル・デ・セルバンテス
『ガリヴァー旅行記』ジョナサン・スウィフト
『夢を追う子』W・H・ハドソン

知っている有名タイトルもありますが、わたしはどれも読んでいません_| ̄|○
でも、次は、大好きな歴史小説の章に突入です。
わたしは昔から、時代劇と時代小説のファン!
もちろん歴史小説も大好きです!!
次の章にでてくる本を読んでみようと思います(^o^)/

おはなし入門講座〝おはなしってなあに?〟

今年もおはなし入門講座が始まりました。
毎年どんなかたがたが来てくださるかワクワクしていますが、今年は7人で未入園児は無しです。
小さい子どもさんの相手をする楽しいチャンスがなくて、今年はちょっと寂しいかも…(笑)
でも、参加されたみなさんの自己紹介を聞いていると、落ち着いた中にもめらめらと瞳の奥底に強い意志が感じられるような、そんなピシッとした雰囲気も感じられて、お勉強が楽しくなりそうです。

初回は〝おはなしってなあに?〟ということで、まず最初にヤンさんがみなさんに語ります。
➀「さるの海岸見物」
➁「七羽のからす」
➂「あなのはなし」
初めておはなしを聞かれると想定した、見本のようなラインナップです!
(と、わたしは思ったのですが、まったく違うかも)
➀は、日常語です。そして日本の昔話
➁は、グリム童話、外国の昔話ですね。これはテキストは標準語です。
➂は、ミラン・マラリークの、創作です。
たった3話で、おはなしを勉強するときにざっくり、大きく分類する内容が出そろっております!
でも、3話続けて聞いていて違和感なしです!
あっぱれでございます。
そして、「ああ、おはなしを聞くのは楽しい~」です(*^_^*)

子どもたちにおはなしを語るということは、この「おはなしを聞くって楽しいなあ~」という自分の気持ちが、どんだけ伝わっているかということなのかなあ、と思いながらヤンさんの講義を聞いておりました。
自分が聞くのはもちろん楽しい、だって、好きなんだから。
でも、好きな気持ちを伝えるんじゃなくて、聞いてくれてた子どもたちが「おはなしを聞くって楽しいなあ」と思ってくれるかに自分の気持ちを持って行って、勉強なり練習なりをしないといけないんだろうなあと思いました。
それがヤンさんの言う<子どもとの間に壁がない状態>ということではあるまいか、とか考えておりました。
なめらかに、よどみなく語るように練習するのは、美しく語るためではなくて、聞き手が分かりやすいように、イメージしやすいようになんだと、いまさらながらに肝に銘じたのでありました。
みんなでいっしょに頑張りましょう~~!(^^)!

8月の中級クラス🍉🍧

昨日から、うちのせま~い手入れしていない庭に鳩がきていて、バタバタ、クークー鳴いてるんですよ🕊
あんまり近くにいるんで、怖くて窓を開けられない(笑)
鳩も暑くて、避暑に来てるんでしょうかね。

暑くてもなんでも、おはなし中級クラスは勉強という一本道をまっすぐに突き進みます。
とはいえ、わたしは用事で早退してしまった残念な生徒ですが、当日の語りを報告します<(_ _)>

「世界でいちばんやかましい音」 『おはなしのろうそく10』東京子ども図書館
「七色の小馬」 『語りの森昔話集3しんぺいとうざ』語りの森
「三つのオレンジ」 語りの森ホームページ →こちら
「ミアッカどん」 『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店
ヤンさんの語り
「ヤギとライオン」 『子どもに聞かせる世界の民話』実業之日本社

中級クラスになると、各自の語りに特化したようなアドバイスになりますし、一般的なアドバイスなのか語り手に特化しているのかの境界線の判断がわたしにはできません。
ですから、勉強会後のわたし個人の感想を書かせていただきます。
今日のメニューの各話はすでにテキストとしてはよんでいるはなしばかりでしたが、語り手さんとヤンさんのアドバイスを聞いていますと、自分が持っていた印象とは違ったものになる話もありました。
それが、各話の持つ姿をとらえるということなんでしょうね。
たとえば、「世界でいちばんやかましい音」は、今回の語り手さんは6年生の二番目の話として語ったそうです。
そういわれたら、この話のテキストは「別に悪気はなかったのですが…」を何度も繰り返すところなど、大人がクスッと笑えるような箇所がいくつもあります。
自然の音を聞いて王子が喜ぶというオチも、大きい子どもなら「ああ、そういうことね」という納得のしかたを違和感なくしてくれるでしょう。
新たにおもしろさが分かったというか、今まで気づいていなかったおもしろさを感じることができました。
中級クラスはどの話も、詳しくつっこんで意見交換できるので、楽しいんですよね(*^_^*)
そして、ラッキーなことにわたしが今覚えている最中のおはなしを語ってくださったかたがいたのですよ!
だから、アドバイスはとっても参考になったし、疑問も解けたし、聞かせてもらって語り方のべんきょにもなりました!
次回もまた楽しみにしています~~(^o^)/