「おはなし会のプログラム」カテゴリーアーカイブ

5月のおはなし会🎏

5月20日(月)

こども園

4歳さん 1クラスずつ2回

ろうそくぱっ
おはなし「おいしいおかゆ」『おはなしのろうそく』東京子ども図書館
ろうそくぱっ

わたし「おかゆって知ってる?」
子ども「知ってる~」
子ども「知らん!」
子ども「赤ちゃんが食べるやつ!」
わたし「そうそう」
子ども「風邪ひいたときにな、食べる!」
わたし「そうそう!」
わたし「こんど、おうちで作ってもらいな!」

こんな感じでおかゆで盛り上がっといて、おはなしに入ります。
おかゆがどんどん広がっていくのが、ふしぎで、うれしそうに笑いながら聞いてくれましたよ。

わたし「はい、おしまい」
子ども「はや~い」
子ども「もっとゆっくりの!」
ゆっくり?早口やったかな?って、反省しかけて、はっと気がついた(笑)
わたし「こんどはもっと長いのするね」
子ども「うん!!!」

子どもって、どんどん言葉を覚えていくんやね~

5歳さん 1クラス

ろうそくぱっ
おはなし「半分のにわとり」『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』
絵本『まるさんかくぞう』及川賢治・竹内繭子/文溪堂
ろうそくぱっ

「にわとりを半分に分けてしまいました」っていったら、全員があんぐり口あけて目を真ん丸にして見つめてきたので、おかしくて~
思わず、「そこまで、大丈夫?」って聞いてしまった(笑)
わたし「つまりね、ふたりの女の人は、それぞれ半分のにわとりを飼うことにしたのです」
子ども「死なへんかったん?」
わたし「死なへんかってん」
子ども「すご」

「半分のにわとり」は、聞き手にかなり想像力を要求するので、今まで幼稚園ではやってなかったのです。
今回思い切ってやってみたら、なんのなんの、ちゃんと想像してびっくりしながら、最後までついてきてくれました!

5月の若葉のような、言葉と想像力の芽吹きが、楽しく頼もしく思えた、語り手に取って幸せなおはなし会でしたo(*^@^*)o

 

 

もってまいりましょう ぴぴらぴ~

5月11日の図書館のお話会は、参加人数が子ども16人、大人14人。
連休が終わって、ややあって、すっかり図書館に人が戻ってきた感じです。
館内の人口密度が連休中と全く違いました(笑)

手遊び じゃがいもめだした
詩 「春が来た」『こども詩集わくわく』全国学校図書館協議会・田中和雄/編 童話屋
おはなし 「鳥のみじさ」『日本の昔話3』おざわとしお/再話 福音館書店
絵本 『わたしとあそんで』マリー・ホール・エッツ/文・絵 与田凖一/訳 福音館書店
絵本 『ブタくんのとどかないとどかない』ふくだじゅんこ/作 大日本図書
絵本 『うえきばちです』川端誠/作 BL出版
絵本 『おしりじまん』齋藤槙/作・絵 福音館書店
手遊び さよならあんころもち

わたしは「鳥のみじさ」の〝あやちゅうちゅうこゆちゅうちゅう〟と鳥が歌うところが大好きなんですよね。
いろんな語り手さんの「鳥のみじさ」を聞かせてもらって、全くメロディーが違う歌もありますし、おそらく同じグループであろうメロディーもありました。
「わたしは○○さんの語りを聞いて同じメロディーで歌っています」と言われたことがありましたが、でも微妙に違う(笑)
語り手の個性が隠れきれずに、ほんのわずかの隙間をみつけて出てきたという気がして、おもしろいです。
そして絵本の『うえきばちです』を読んでおられるときに一人の女の子が怖いといってお母さんに抱きついてました!
読み手さんはすばやくそれに対応されましたが、特に怖い本ではありませんが絵が気味悪かったんでしょうか、最後まで怖がってましたね。
もちろん、終ってからもその女の子に話しかけてフォローしておられました。
おもしろかったのは、その『うえきばちです』を借りて帰った子が二人もいたこと!
子どもの感受性のちがいと、絵本の持つ味というか力というか、それぞれのふり幅の大きさに驚いた日でした。

大人のためのおはなし会 5月

おはなし会には3名の方が来てくださり、和やかに始まりました。テーマは「端午の節句」です。子どもの健やかな成長を願う話、男の子が主人公の話、端午の節句にまつわる由来話などでプログラムが組まれました。

絵本 『ワニぼうのこいのぼり』内田麟太郎作/高畠純絵/文溪堂

おはなし  「マカトのたから貝」『子どもに語るアジアの昔話2』こぐま社

絵本  『あんなにあんなに』ヨシタケシンスケ著/ポプラ社

手遊び   ちゃちゃつぼちゃつぼ

おはなし 「めしを食わないよめさん」『語りの森昔話集1』語りの森

絵本  『そらいっぱいのこいのぼり』羽尻利門/世界文化社

心喜ぶ素敵な時間だった~とみなさんで感じるおはなし会なのです。自分の課題はあるのですが、補佐の時は参加者の気持ちでゆったり至福の時を過ごしてしまいます。そんな気持ちにしてくれるおはなし会の秘訣はどこにあるのか…テーマの一貫性、季節感、順番や比重バランス、などでしょうか。胃もたれするような濃いジュースでもなく、薄くて味がわからない飲み物でもなく、美味しくて栄養のあるミックスジュース!のようなおはなし会。そして、読み手の何気ない言葉で「ふふっ」と笑わせてもらいました。この時間は一期一会ですね。その場にいる皆さんで喜んだり、聞き入ったり、しんみりしたり、ドキドキしたり、一緒だからいいんですね。そして、感性が磨かれること間違いなしです。みなさま、ぜひ遊びに来てください。

次回は6/13㈭ テーマは「雨」です。

一番のおはなし🥰

連休も明けて、おはなし会が本格的に始動する季節ですね。

みなさん、子どもたちに何を語ろうかとわくわくしながら仲間と話し合っているところでしょうか。

学校の授業時間をもらってのおはなし会でも、朝読や放課後の短時間のおはなし会でも、おはなし選びで大切なことは、この子たちにこの話を聞かせたいという情熱を持つこと。

子どもの集中力が続く時間は限られています。
だから、プログラムを組むときは、1番初めに大きな話・重い話を持ってきます。そのおはなしは、これさえ聞いてくれたら、きょうのおはなし会の目的は達したと思えるおはなしにします。もし短時間のおはなし会なら、これさえ聞いたらその一日は充実したって子どもが思えるようなおはなし。語り手としては、一番大事なおななしですね。
そうねえ、ヤンは、子どもたちの生きる力を引き出してくれるようなおはなしを選びます。
1話しか集中が続かない子がいても、それさえ聞いてくれれば、語り手の一番伝えたいことは伝わるわけですから。
そのとき、おはなしの所要時間で判断してはいけませんよ。だって、たとえば累積譚⇒こちらは長いけれど、はんぶんお遊びのようなものだからね。そういう話は、長くても、オマケの話として最後に持ってきます。

ところで、みなさん、どうしても聞かせたいおはなしを持っていますか?
いつものあの子たちの顔を思い浮かべながらテキスト集を読みましょう。
もしいたずらっ子や斜に構えたおしゃまさんたちがいても、その子たちは、きっと、大人が真っ向から対してくれることを願っています。
笑い話や怖い話やくすぐりのはなしでごまかさないで、本気のはなしを選びましょう。

本気のはなしって、語りの森のホームぺージでいえば、日本の昔話の《本格昔話》、外国の昔話の《まほうの話》《人間たちの話》のようなはなしです。

子どもたちとともに充実したいい時間が持てますように!
語り手の皆さんに熱いエールを送ります。

 

5月のあったかペーチカ

みなさんどのようなゴールデンウィークを過ごされたでしょうか?私は何事もなく、何ら変わらない、いつもの日常でした。おかげで疲れることもなく元気です!そして、連休明けでも7名集まりました。

手遊び    ぱっぱっぱ   なっとうなっとうねーばねば 

ひなどりとねこ 『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎編/実業之日本社

マカトのたから貝 『子どもに語るアジアの昔話2』こぐま社

めしを食わないよめさん 『語りの森昔話集1』語りの森

舌切りすずめ 『語りの森昔話集4』語りの森

出かけるつぼ 『世界のメルヒェン図書館2』ぎょうせい より再話

カメの笛 『ブラジルの昔話』かめの笛の会/東京子ども図書館

めしを食わないよめさん、語り手さんが話序盤でね、おかしなことになったのです。笑いのツボに入ったらしく、しばらく笑いながら語っていて、こちらも見ていて「ふっ」と笑ってしまって。原因はですね、ある場面で聞き手のオメメがにょーんと大きくなって、それがおかしかったそうです。自分にも起きうる状況だと思うと恐いですが、収まるまでみんなで一緒に笑うのがいい!そうですよ。

そして、帰ってから思いを巡らせて考えていたのです。テキストの話で、自分の初級の頃の気持ちの在り方ですけどね。先輩方が、ヤンさんのアドバイスをもらいながら、とっても苦労されてテキストと向き合っておられたんです。なぜこういう風に手を入れるのがよいのか?その根拠が私の中から出てこない状態でしたので、そういうテキストには手を出さないと決めました。語りの経験をコツコツ積むには子どもたちに届けるテキストになっているものが良いと確信したからです。そして、もっと上の先輩方は、テキストをその通り覚えて、何回も語って、子どもたちの反応を見た上で、こうした方がいいな!という手順だったということです。現在はすばらしいテキストが手元にあるので、奇跡のようにありがたいことです。それは、出会った先輩方の話を聞いたり、語りを聞いたりするうちに、分かりだしました。また、勉強好きの私は、せっせと色んなクラスに入って学ぶ機会を増やしました。聞いても聞いても、本当の意味でわかっていない事は、何度もしくじりました。自分に欠けている物は自分では気づけないので、子どもたちが教えてくれました!ほんとかしこい、するどい最高の先生です。感覚で話したり、判断しがちな私は、勉強して理論を入れないと偏ります。忘れっぽいこともあるので、勉強し続けなくてはいけないようです。ひよっこの努力なので、まだまだ大したことではないでしょう。おはなしが好き、そこはみなさん一緒ですね。ババ・ヤガーでの学びは、お一人お一人、対し方や受け取るものはさまざまかと思いますが、しっかり傾聴してみてください。言葉以上の事も聴き取れると思います。(してる方がほとんどですよね、念のため)ヤンさんから語り手さんへの声掛けの仕方は、本人から引っ張り出すような言葉掛けです。育む人だ~と何度も感動してます。私はお腹がすくと聴けなくなりがちですが、学びの喜びのために(それが自然と子どもたちのために)大事な時間を感謝して過ごします!ヤンさん、時間をかけて何度も教えてくれてありがとうございます(^^)/

次回は6/2㈰10:00過ぎからです。