「日常語の語り」カテゴリーアーカイブ

6月日常語による語りクラス

今日も大変暑い一日となりました。
早速ですが日常語の語りクラスの報告をします。

語り
きもだめしのはなし」『千代田町昔話集』再話/村上郁

身上あがるようだ」『日本の昔話2』福音館書店

テキスト
三枚のお札」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』再話/村上郁

こんび太郎」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』再話/村上郁

ヤンさん語り
「かも取り権兵衛」『日本の昔話2』福音館書店

「きもだめしのはなし」は <はなしばなし>とのこと。
ですから、タイトルを言う時から「きもだめしの は な し」と強調しておくと最後のところでストンとおちます。
はなしばなし>は怖い話とくっつくことが多いので、聞き手の年齢や語り手との関係によっては、思いっきり怖がらせることもできます。
ヤンさんが「駅前の〇〇〇預かりのはなし」という<はなしばなし>をぱぱぱと教えて下さいました。怖くて面白い<はなしばなし>です。出席者は悲鳴をあげたり大笑いしたりしてすっかり楽しんで、覚えたい~!と言っていました。

今日取り上げたいくつかのおはなしの出典本である『語りの森昔話集2ねむりねっこ』はヤンさんの再話です。
読まれることを意識した再話にしてありますので、語る場合は、接続詞は取ってしまって、<間>で表すことが可能です。
大変覚えやすく語りやすい文章の『語りの森昔話集』をぜひぜひ口にのせて、子どもたち語ってみて下さいね。

 

今回の報告はスピード感を意識して書いてみましたので、出席者のみなさま、ぜひフォローをお願いいたします!(*^_^*)<(_ _)>(^_-)

 

かぶでした

5月日常語による語りクラス

忘れた頃に報告をアップすることをお許し下さい!

5月1日の日常語による語りクラスの報告です。

<語り>

おどるがいこつ」『日本の昔話1』 福音館書店

かも取り権兵衛」『日本の昔話2』 福音館書店

きもだめしのはなし」『千代田町昔話集』再話/村上郁

<テキスト>

「笑」という字 『ナーミンのための奈良の民話』再話/村上郁

あめは毒」『日本の昔話3』 福音館書店

身上あがるようだ」『日本の昔話2』 福音館書店

ヤンさんの語り

竹の子童子」『語りの森昔話集2ねむりねっこ』語りの森 再話/村上郁

みなさまは、おはなしの中にむずかしい言葉がでてきたらどうされていますか?
今回は、むずかしい言葉、子どもには分からない言葉や物・ことがらをどう扱うか?が話題になりました。
「上方見物」「座頭さん」「身上(しんしょ)があがる」「あげ戸」などなど・・・
言葉の意味が分からなくても・知らなくても、
●子どもがなんらかを想像しておはなしについてきてくれる
●ストーリーにあまり影響がない
●成長につれていつか知るだろうから理解するのはそのときで良い
このような場合はそのまま使いますよね?
でも、
●これが分からければおはなしがイメージできない
●おもしろみが伝わらない、または半減する
●子どもに「それ、なに?」と聞かれる
子どもが聞いてくれれば幸いですが、
●子どもの目が宙をさまよっている
●子どもがおはなしについてこれなくなっている
となると、語りながら冷や汗が背中を流れます・・・

難しい言葉をどう扱うか?
子どもの年齢や、語り手との関係性、おはなしの持つテーマなどによって、同じ場面やパターンはあまりありません。常日頃から子どもをよく見て、その時一番良い選択ができるように、おはなしおばさんは日々精進を重ねなければなりませんね~~
はい、勉強、勉強~~(*^o^*)

当HPのステップアップのページにヤンさんがヒントを書いて下さっていますよ(*^_^*)
はい、勉強、勉強~~~(*^o^*)

かぶでした

4月日常語の語りクラス 💺

年度初めの三日。
ババ・ヤガーは日常語の語り勉強会から始まりました。

語り
「ひょうたんのお化け」 『日本の昔話3』福音館書店
「犬と笛」 『子どもと家庭のための奈良の民話1』の共通語から
「かえるの上方見物」 『日本の昔話1』福音館書店
テキスト作り
「なぞ問答」 『日本の昔話1』福音館書店
「かも取り権兵衛」 『日本の昔話2』福音館書店
「おどるがいこつ」 『日本の昔話1』福音館書店
「きもだめしのはなし」 語りの森HP《日本の昔話》

今回はテキスト提出が活発でした。
少しずつ長い話が多くなってきましたね。
もうみなさん、語尾や助詞で苦労されることは少なくなったようで、ずいぶん語りが自然になってきました。
どんどん子だもたちに語ってほしいなと思います。

勉強会で大事なことは、このクラスに限らず、自分の意見や疑問をどんどん口にすることです。
変な奴と思われへんかなとか、こんなこと聞いてはずかしいとか、思っていたのでは、自分のためになりません。
せっかく成長のチャンス。少しの勇気があなたを助ける(笑)
聞くは一時の恥、知らざるは一生の恥・・・ううん、ちょっと違うか。一生の損。
そういえば昔、聞くは一時の恥、知らぬが仏って言うてた人がおった。
なに書いてるのかわからんようになった~
花粉のせいや~~~

各方面で大活躍のかぶさんにかわって、ヤンが書きましたあ

3月 日常語による語りクラス

3月始めの勉強会だったのにあと1週間で4月!!なんてことかしら!!
報告がまたもやすっかり遅くなってしまいました。ごめんなさい~!
花粉に目と鼻をやられてぐずぐずですが、はりきって報告させていただきます~!

<語り>
きつねの小判」 『日本の昔話1』 小澤俊夫 再話 / 福音館書店
この語り手さん、とにかくほっこりする語りです。
普段私たちは会話中、あまり「。」で区切って話していません。日常語で語る際には、文と文をつなげてみる箇所を作ってみてもいいかも、というアドバイスがありました。

犬の足」 『日本の昔話3』 小澤俊夫 再話 / 福音館書店
子どもに語る時は香炉の説明を軽く入れてあげるといいですね、とのことでした。
やさしいお声でほんわか語ってもらって、楽しかったです~!

<テキスト>
ひょうたんのお化け」 」『日本の昔話3』 小澤俊夫 再話 / 福音館書店
普段あまり「女房」と言わないので「おかみさん」に変更。自分が普段使わない言葉で語るよりも、日常使う言葉の方が、聞き手にもイメージしやすいですよね。
このおはなしは「宝ばけもの」の類話だそうで、忘れ去られた宝(お金の場合が多い)が化けて出て、人間に掘り出されたりして再び世に現れ成仏する、というはなし。ところがこのタイプ(宝自身が化ける)は日本独特のものだそうで、ヨーロッパや他の国では、幽霊やおばけが宝を守っていたり番をしているのだそうです。不思議ですね~。面白いですね~。もっともっと知りたくなりますね~。調べたくなりますね~。。。

<番外編>
長い名の息子」『にほんご』谷川俊太郎
みんなで話していると話題にあがったので「大急ぎで語ってあげようか?」と急きょ語って下さいました!
じゅげむ みたいなおはなし。楽しかった~(*^_^*)

今回は時間に余裕があったので、伝承の語り手さんのCDを聞かせていただきました。
岡山の方の語りは、やはり同じ関西圏ということもあり、なぁ~んとなく内容が分かります。
伝承の語り手さんの語りは、リズムが良くてほんと心地いいんですね~(*^_^*)

日常語のテキストを苦労して作るのは
「言葉を普段自分が使っている言葉にするということ、つまり、
おはなしを普段の自分の息使い・呼吸・間合いに近づけること」なのだと改めて強く感じました。

「日常語で語ることは本来の伝承の現場に近づけること」ですよね~(いまさら?笑)

ほらほら、日常語で語ってこそ、本来の語りの現場 ♪♪
本来のおはなしおばさんやで~(*^_^*)
さあさあ、みなさん、一緒に勉強しませんか~?

かぶ でした(^_-)

 

2月の日常語による語りクラス

2月は、かぶさんにかわって、ジミーが報告します(^^)

語り
金剛山のとら 語りの森HP → こちら
さるの顔はなぜ赤い 語りの森HP → こちら
雪おなご 『日本の昔話5』福音館書店
テキスト
きつねの小判 『日本の昔話1』福音館書店
ひょうたんの化けもの 『日本の昔話3』福音館書店
犬の足 『日本の昔話3』福音館書店

今日は、いつもより人数が少なく、こじんまりと顔を近づけての勉強会でした。
あるかたは同じ話を何度も語り、あるかたは同じジャンルの話を続けて取り上げ…
勉強会を続けていると、各自の好みと傾向が垣間見られるのが楽しみでもありますね。
福音館書店の『日本の昔話』から話を選ばれているときに、わたしはよく、読んでいるはずなのに記憶になく、「こんなおもしろい話、あったん?」と思うことがあります。
今回も出ました!
小犬だと思って育てたらきつねだったというおはなし。
まちがう?
でも、柴犬の子ときつねの子は、よく似ているんだそうです(かぶさん談)
それと、ヤンさんが語ってくれた雪おなご
怖い話ですが、日常語ですから冷たい怖さがなくなっていて、話の面白さがストレートに伝わってきました。
日常語で語ると聞き手が怖がっていたら和らげることもできるし。
みんなで喜んで聞きました!(^^)!
雪おなごを語る人が増えるかも。