「日記」カテゴリーアーカイブ

語りの場は変わる⁉

全国の語り手のみなさん、小・中学校にお話を届けていますか?
長年同じところに出かけている人にお尋ねです。最近、お話会の時間数に変化はありますか?

って、いきなりマジに聞かれてもなあ💧って?😅

いやいや、2020年から小学校の学習指導要領が変わるのは、ご存知ですよね?
かつてゆとり教育っていうのがあって、その弊害(?)が取りざたされて、その反省の上に立って、どちらかというと、けっこうハードな方向に変更されてきてますよね。
まあ、素人なので詳しいことまではわかんないけどね。
で、今年と来年は新しい指導要領にむけての移行期ね。

それで、ボランティアのおはなし会っていうのがひょっとして減ってくるんじゃないかなと思って。
全国的にはどうなのかしら?
ヤンが行っているのは小学校は2校、中学校は1校だけなので、よくわからないけど。
それに、まだ減ってはいないしね。

でも、先生がたの時間のやりくりは、まちがいなく、たいへんになって行くと思う。
実際に見ていて、とっても感じるの。忙しいなあ、たいへんやなあって。

まあそれは置いておいて。
学校という語りの場について、いろいろ考えてるの。
というのも、本来の自然な語りの場は、いろり端、お茶の間、ふとんの中でしょ?
絵本や読書も、もともとはとってもプライベートなものよね?

わたしたち語り手って、せんじ詰めれば、ゆらゆらと、過去と未来をつなぎ、人と人をつなぐ存在だと思う。
で、それは、専門の語り手でもいいし、親であったり親族であってもいい。

ヤンは、地域のすべての子どもにお話を、と思って学校に行っているのね。機会に恵まれて、とっても幸せだと思う。
でもいっぽうで、語りの場を家庭に返していくことはできないか、とも、考えている。
え? めっちゃ難関やって❓
そやねえ、幼時からスマホ持っている時代やものねえ💧
でも、だからこそ・・・

『ノート式おはなし講座』をまとめたから、次のステップとして、家庭のおはなしについて、考えて行きたいと思っているのよ。
ああ😁どこまで続くんやろ😁😁😁

形ある物は失せるけれど 🏰

「酋長カイレ」は南米コロンビアに伝わる昔話。
ぎょうせいの『世界の民話31カリブ海』(瀬戸武彦・伊藤富雄・持尾伸二訳)から再話したんだけどね。
子どもたちに読んでほしくて『語りの森2ねむりねっこ』に入れた。
みなさん、読んでくださいましたかあ?

たましいの再生の話。または輪廻の話。
とても古い宗教観が出ています。

鹿➡死人の頭➡ヤシの木➡若者(娘の夫)、と、再生していく。
それらが同じ魂の変身した形であることが分かるのは、「ひと月に一週だけは獲物が取れない」こと。それがヒントになっています。
このたましいは、カイレを、若いときから年をとるまで、変身しながら守ってくれる。守り神って言っていいのかなあ。

自然の中で、他の命を奪って、それをいただいて生きて行くこと、そしてその命を神聖なもの・神と感じること。
現代の私たちには遠い感覚ですよね。
抽象的な言葉で古代信仰とか自然信仰とか説明はできるけれど、実感はできない。ですよね?
でも、それを物語で受けとると、ある種の感動を持って感じ取ることができる。

コロンビアでは紀元前1000年よりもっと前から人々が文化を育んできたそうです。
それが1500年ごろにスペインによって征服され、植民地になりました。
つまり、2500年もの間続いていた独自の文化が、ヨーロッパの文明によって壊されてしまった。
でも、形あるものは壊れるけれど、人から人への口伝えの物語は、残る。
「酋長カイレ」もそんな話のひとつです。
そのような物語、現代に生きる者として忘れてしまった昔話を、見つけ出して、声に乗せて次の世代に伝えたいと思う。

「酋長カイレ」は中学生に語ってるんだけれど、もしかしたら私自身よりもっと深いところで理解しているかもしれないと思います。
感受性が豊かだから、たましいの再生に涙する力があの子たちにはある。それが嬉しい。
わたしは、媒体として、ストーリーを子どもに手渡すのだけれど、ストーリーの深さと、それを受けとる子どもたちの精神とに、驚きを感じざるを得ません。
「酋長カイレ」は、特にそのことを確信させてくれた話でした。
語っていて、ほんとに感動するよ。子どもの視線にたじたじとなる😅
みなさん、ぜひ語ってみて❣

🏥あ~しんどかった

あれ?喉が変やなあと思ったのは11月7日の朝。
まだまだ夏の続きみたいに思ってたから、油断してしまったのだ。
その日の夕方、子どもたちに「👻おばけ~」って叫んだのがあだになった💧

翌日、声が出ない😲
すぐに近所の上手な耳鼻科へ行った。
わたし「(かすれ声で)先生、喉が焼け付くように痛いです。こんなん初めてです」
先生「あ、今はやりの風邪ですわ」
わたし「風邪ですか」
先生「風邪です」

わたしは、ぜったい声帯をやられたと思っていたの。
あ~よかった。手術せんでもええ😊
けど、しんどいこと、しんどいこと。
勉強会とおはなし会と、謝りまくって寝てた💧💧💧

わたしが、声が出ないでおとなしくしていたら、夫が「しゃべらんでもええからな」といって、手話で話しかけてきた。
なんでやねん! 普通にしゃべってくれ!
声が出ないのは私やろ!?

抗生物質を飲み終わるまで10日かかった。
おはなしの練習は再開したけれど、咳だけは治らない。
一昨日の図書館では、咳で中断。
わたし「ごめん! うつさへんからね!」
子ども「・・・・」

今週は毎日おはなし会。
練習もせんと、どないするねん、って思ってたら、きのうの朝、胃がキリキリと痛んだ。
落ち込む体質が災いしたんやな。
弱り目に祟り目。泣きっ面にハチ。
胃薬を飲んでもすっきりしない。

きょう、4年生の授業、なんとか咳きこまないで、途中で忘れないで(笑)終わって、ほっとしているところ。 
あ、あしたも明後日もしあさってもごあさっても六あさってもおはなし会があるぅ👹

いつまでも若いときと同じ体力やと思うてたらあかんなあと、反省した出来事だった。
おはなしを語るのは好きだと思っていたが、ストレスにもなっていることにも気づいた出来事だった。
きょう、ひさしぶりに新しい話を再話したら、めちゃくちゃ楽しかった。
はい、わたしは、机の前でだれにもあわずにこそこそ作業するのが、いちばん性に合っているのです。
 
追伸:ババの通常会員のみなさま、秘密基地に連絡があります💖

山茶始めて開くの日に

こんにちは
今日11月11日の誕生花は、つばき(白)なんだそうです。
花言葉は「ひかえめな愛」。ひかえめでも、激しい恋です、とのこと。
今日のがらがらどんも、ひかえめな人数で、激しく語りたところでしたが、
ああ、なんか癒されてしまいました...。

おはなしは、
「三枚のお札」       『日本の昔話5』 小澤俊夫再話 福音館書店
「王子さまの耳はロバの耳」 『子どもに聞かせる世界の民話』 実業之日本社
「アナンシと五」      『子どもに聞かせる世界の民話』 実業之日本社
「まほうの鏡」 『語りの森昔話集1おんちょろちょろ』村上郁再話 語りの森
「おおかみときつね」『語るためのグリム童話4 小澤俊夫 小澤昔ばなし研究所
絵本の紹介
ねこすけくんなんじにねたん? さいとうしのぶ絵「みんいく」地域づくり推進委員会
なずずこのっぺ? カーソン・エリス  フレーベル館
おならまんざい  長谷川義史 小学館
このねこ、うちのねこ! ヴァージニア・カール作 徳間書店
伊賀のキャベツ丸 川端誠作 BL出版
へたなんよ ひこ・田中 光村教育図書
ピエールくんは黒がすき! ミシェル パストゥロー文 白水社
ぼくはアイスクリーム博士 ピーター・シス 西村書店
ソフィアのとってもすてきなぼうし ミッシェル エドワーズ文 BL出版
憲法くん 武田義穂 講談社

今日は久々な方の久々の語りを聞くことが出来ました!
なんかほんと落ち着くな~
私もこんなふうに語りたいなあ……いいなあ~
また今度も絶対来てくれて、絶対語ってくださいね!

そして、そして、絵本はなんと8冊も読んでいただきました。
ほんとうにありがとうございました!
めっちゃくちゃ癒されて、明日から1週間、乗り切る力をいただきました。
絵本を丁寧に読んでもらうって、
こんなに心の動きを生み出してくれるものなんだと、改めて教えてもらいました。
私も今度からもっと、もっと丁寧に読むと心に誓いました。

さて、次回は12月16日です。
また、元気に語り合いましょう!

今年の第九🎼

今年も第九を歌います🎵

12月11日(火)19:00開演
場所:ザ・シンフォニーホール(大阪市北区)
プログラム:モーツァルト「アダージョとフーガハ短調K.546
      ベートーベン「交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」
指揮:角田鋼亮
管弦楽:京都市交響楽団
独唱:四方典子、山田愛子、清水徹太郎、三原剛
合唱:大阪新音フロイデ合唱団

今年で何回目の第九かなあ。あ、べつに回数が多くって覚えてないわけではないのよ。単に覚えてないだけの話(笑)
最初は7割がた覚えて後は諦めてステージに立った。こわいねえ。
いまやっと、完全に覚えられたって感じ(笑)

何十人の声がひとつになるには、気持ちもひとつにならなくてはならない。
指導の先生への信頼が大事。
それとね、みんなそれぞれの生活とか性格とか人生があるけど、ひとつの音楽というポイントのみで繋がることの潔さというかさわやかさというか、それが快感なの。
さらにステージでは、管弦楽とも、客席ともひとつになる喜び🌟

みなさま、聴きに来てくださいね~💖